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県職員に対する知事就任あいさつ

ページID:0010899 更新日:2022年12月12日 印刷ページ表示

日時:令和4年12月1日(木曜日) 10時00分

場所:県庁本館3階 知事会議室

 

 今日から、新たなスタートを切らせていただくことになりました。

 県民の皆さんに、公約を示させていただきまして、ご選択をいただいたからには、期待に応えなければならないという気持ちと、そして、初心は決して忘れることなく公約を実現していくということ、これが私の立場でございます。

 ただ、大変多くの方々からご評価いただいたことについては、これまで県庁職員と共に進めてきた仕事に対する評価ということだと思いますので、それと、これからの期待と、両方の側面があるということを考えたとき、これまでの取り組みを、皆さんが一緒になってやってきていただいたことに、まず何よりも感謝を申し上げたいと思います。

 今回、挑戦するに当たって、これは本当に困難な時代に入ったなということをつくづく感じました。公約を作るのに、これほど時間をかけて練り上げたことはなかったのですが、それぐらい難しいテーマが目白押しであります。

 政策の3本柱、これには変更はありませんけれども、もう一度、再確認の意味で、県民の命を守るための防災・減災対策の充実、そして、少子高齢化に伴う人口減少問題の対処、さらには、地域経済の活性化、この三つを柱としつつも、我々がこれから立ち向かうべき新たなテーマとして、コロナ社会が3年間続く中で、人々の意識の変化というものがあります。各施策を展開していくときに、このことを踏まえた上で考えていかなければならないということになろうかと思います。特に、目の前に第8波が迫ってきているということ。これは、しっかりと乗り越えなければなりません。ウィズコロナで進んでいくという難しいハンドリングが求められますが、一方で、人の命を守る医療体制の問題がありますから、この点については、本当にきめ細かく対応するということが必要になろうかと思います。そして、コロナ後の人々の意識変化を盛り込んだ施策の展開、これを頭に入れておいてください。

 もう一つは、予想以上のスピードで進むIT技術の革新、これも、全ての部署でどのように活用していくか、特に県民サービスの向上につながる行政のDX、また、中小企業や事業者を中心とした産業の強化に結び付く産業のDX、そして、県民の生活の利便性を高めていくための暮らしのDX、これら全ての点において、あらゆる部署が関係してきますので、まさにわれわれがこれまで培ってきた政策立案能力が試される新ステージと捉えていただきたいと思います。

 今回の各公約は漠然としたものではありません。何となく事業を並べたものでもありません。トータルで、このような方向にいこうではないかということで、きめ細かく目標を定めておりますけれども、まずは、ぜひ、その基本的なところを共有するところからスタートしてもらいたいと考えています。そして、十分なものの完成形ではありませんから、足らざるところ、変更を余儀なくされるところ、これからも出てくると思いますので、それぞれが、単にこの公約どおりにやればいいということでもない。臨機応変に色を塗っていく作業も、政策立案能力を磨いてきた皆さんの大きな使命であると、足らざるところを補っていただくのは皆さんの力でありますから、その点もくれぐれもよろしくお願い申し上げます。

 とりわけ、人口減少問題、日々日々変化はじわじわと来ますから、県民の皆さんにはなかなか実感がない課題だと思いますが、非常に重い、重要なテーマであります。今までも取り組んでまいりましたが、出生率を上げること、流出人口を食い止めること、流入人口を増加させること、この3点について、自治体間の競争でもありますので、将来を見据え、今からしっかりと進めていく必要があるということを共有しておいていただきたいと思います。

 そして、これから仕事をするに当たって、新ステージ、課題は盛りだくさんでありますけれども、悲観的になる必要はないと考えています。物事というのは、例えば、コップの中に水が半分入っている場合、もう半分しかないのかと思うのと、まだ半分もあるじゃないかと思うのでは、気持ちの面でも、行動の面でも、大きく変わります。まだ半分も残っているというような視点で、前向きにいきたいと思います。

 私の役割は、公約を通じて大まかな下地を描くということ。そして皆さんの役割は、その下地を共有し、そこに色を塗る作業をしていただくということ。この色を塗る作業については、やはり、明るく前向きに楽しくやると、これが非常に重要でありますから、そういった空気を作るように、私自身も細心の配慮をしながら行っていきたいと思います。

 われわれの使命は、愛媛県のために、そして県民の幸せのために頑張るということに尽きますので、そこに、共にやりがいを感じながら、進んでいきたいと思います。何かとご苦労をかけますけれども、チームの総力を結集すれば必ず乗り越えられると思いますので、ぜひ、皆さんも一緒に、愛媛県のために尽くしていきましょう。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げて、就任に当たってのスタートの挨拶といたします。


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