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えひめ南予きずな博オープニングイベント「きずなサミット」知事あいさつ

ページID:0010891 更新日:2022年6月9日 印刷ページ表示

日時:令和4年4月24日(日曜日)10時00分

場所:宇和島市立南予文化会館

 

 皆さん、おはようございます。

 本来でしたら、昨年開催する準備をしておりましたこの「きずな博」、ご案内のとおり、コロナの影響もありまして、1年間遅れてのスタートとなりました。しかし、その分準備に時間が取れたということで、より充実した内容で開催できるのではないかと心から期待をしています。

 またこの3年近く、県民の皆さんにはコロナ対応でご不便をおかけしており、特に南予地域においては、かなりのご無理な要請もさせていただいておりますけれども、一人一人の皆さんがそれを受け止め、実践に移していただいていることにより、南予地域は県下の中でも比較的落ち着いた状況で推移をしております。そのことに関しまして、本当に感謝を申し上げたいと思います。

 この間、コロナの株も変貌してまいりまして、昨年までのものとは違って、感染力はあるけれども重症化はしにくい、しかし重症化しないわけではないんですけれども、しにくいというものに変貌してまいりました。世界的にも、これを受けてウィズコロナを模索している段階に入ってきております。どう向き合っていくのか、そして進んでいくのか、まさにそういった中できずな博が行われることになりますので、それぞれのイベント、各地域におきましても、十分なコロナ対策をしながら、きずな博というものを盛り上げていきたいと思います。

 早いもので西日本豪雨災害から4年もの月日が流れました。4年前、被災地を訪れた時に、自然の猛威というものをまざまざと見せつけられた思いがいたしました。そのことによって亡くなられた方もいらっしゃいました。心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された全ての皆さんにお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。

 当初は、もうこれはだめだと、地域を離れるかもしれない、仕事も辞めるかもしれない、そんな声があちこちで聞かれたような状況でありました。しかしながら、多くの方々の頑張り、そして支え合い、そしてさまざまな施策の展開によりまして、随分と、当時と比べますと、前進をしているということをつくづく感じます。先日、特に被害が大きかった宇和島市、大洲市、そして西予市を回ってまいりましたけれども、大きな傷跡を残したかんきつ農家、若い後継者の皆さんが、よりよいものを作るんだという希望に燃えて頑張っている姿と出会い、あるいは肱川流域においては、大きな橋までもがいくつも流されてしまったものを、随分と復興が進み、もうすぐそれぞれの橋が開通する段階を迎えている。あるいは、住居を失った方々も、県、県だけでなく国にも、そして各市町にも連携を取りながら進めたことによりまして、もうあと少しだけ仮設住宅でお住まいの方がいらっしゃいますけれども、多くの方々が災害公営住宅が完成したことによりまして、居を構えることができるような状況になってまいりました。

 このきずな博、これは何も強引にやるものではなく、災害の復興の度合いを見て、「南予元気になってるよ」、「まだまだだけど頑張ってるよ」という情報を発信する、そして南予の魅力を多くの方々に伝えるということ、観光だけでなく現在のコロナ禍で進みつつある移住、さらには、その先にある人口増加、こういったことにも結び付けていく、そんなことを目指して、もし各地域で機運が出てきたらやろうというようなことで打ち出したものでありました。一昨年、県下、南予の市長さん、町長さんが来られまして、「知事、そろそろ『いやし博』の準備をしたい」という申し出をいただきました。まさにこのときが来たなあということで、まだ復興は道半ばでありますけれども、ステップをつけるためにきずな博の開催に結び付けたところであります。

 これまで、高速道路の延伸に伴いまして、「街並博」、「いやし博」、「南予博」、3回行われてまいりましたけれども、そのたびに南予の自然、そして人情、文化、その魅力をつくづく感じます。意外と住んでいるとその魅力に気付かないことがあろうかと思います。「灯台下暗し」ということだろうと思いますけれども、特にデジタル化が進む今日、本当にパソコンと向き合う日々が多くなるような時代を迎えるに当たって、人と人との交流や、自然や文化を求める人間の心理というものは日増しに大きくなってきている、とするならば、南予にこそその魅力あり、そう思います。

 この機会に多くの方々が250もの自主的なプログラムをやろうということになりました。それぞれの地域のコアイベントはあくまでもPR、一番の魅力はその自主企画イベントにあり、このきずな博の期間中、8カ月という長丁場になりますけれども、それでも南予の魅力を全部伝えきれないほど、南予には魅力がたくさん詰まっています。これから8カ月間、大いに盛り上げていきたいと思いますので、そして、南予の復興、さらには将来の活性化に結び付けていくことができるように県も後押しして全力を尽くしますので、大いに盛り上げていきましょう。

 今日はオープニングに当たりまして、お越しいただきまして本当にどうもありがとうございました。いよいよスタートいたします。


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