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西予市野村保育所及び西予市立せいよ東学校給食センター合同落成記念式典知事あいさつ

ページID:0010877 更新日:2021年1月15日 印刷ページ表示

日時:令和2年11月16日(月曜日)10時00分

場所:西予市野村保育所

 

 本日は、西予市野村保育所そして西予市立せいよ東学校給食センターの落成、誠におめでとうございます。いろんなことがございましたので、それを乗り越えての完成、本当に関係者の皆さんにとっては特別な思いがあろうかと思います。西日本豪雨災害から2年半近い月日が流れました。特にこの野村地区は、大きな被害があったところでございます。尊い命が失われた、そしてまた家屋等が被災された方、今なお、まだまだ克服するための道のりのさなかでありますけれども、一歩ずつ、日を追うごとにしっかりと立ち上がっていく姿、大変頼もしく思っております。

 乙亥会館も完成し、先日伺わせていただきましたけれども、こうした苦難を乗り越えてきたところには、新たな感動というものもあるんではないかなあというふうに思います。

 野村保育所につきましては、次の時代を担う子どもたちの成長をサポートする場でもございます。同じ場所で造るというのが法律上の建前になっていますけれども、西予市長さんや議会の皆さんの強い思いで、安全な場所に移転してという決断をされました。国もそれをしっかりと受け止めて、この場所に地元産の木材をふんだんに活用した本当にすばらしい保育所が完成しました。おそらく今この段階で、愛媛県では最も充実した設備の整った保育所としてスタートを切られたのではなかろうかというふうに思います。

 また、給食センターについては忘れ得ぬ問題でもありました。被災した時にはまだ完成していなかった、あと1週間か2週間で完成という時点でございました。この場合、災害の復旧に対しての補助制度の適用外となっておりましたので、補助金が出ないという相談を西予市長から受けました。管轄が文部科学省でありましたので、文部科学省を説得すれば何とかなるのかなと思って、加戸前知事にOBの立場でサポートをいただきました。担当レベルではなかなか前例がないということの繰り返しだったんですけども、今日お越しの丸山審議官さん、また事務次官等々から、「県・西予市の言い分はよく分かります」というお答えをいただきましたが、「他の複数の省庁との問題がなかなかハードルが高いんだ」というお話でございました。その段階で、山本公一衆議院議員、そして今日ご出席の山本順三参議院議員に事態の状況を説明し、国会議員の立場でサポートをいただきました。走り回っていただきましたけれども、一歩ずつ少しずつ前進しながらも、省庁間の問題っていうのは本当に厄介でございまして、「うちはいいんだけどあちらが」、こちらへ行くと、「うちはいいんだけどあちらが」の繰り返しで、堂々巡りが繰り返される。これをあと一歩詰めるためには、もう一つ何か考えなきゃいけないなということで、当時の官房長官であった菅総理のところにお願いにまいりました。総理(菅官房長官:当時)は説明を聞いて、「それは理にかなっている話だ」ということで動いていただきましたが、「ちょっとややこしいみたいだ」と、「少し時間が必要だ」という回答でした。これは難しいのかなあと思っていましたら、しばらくして、また連絡をいただきまして、「できた」と。「しっかりとした枠組みを作れる」と。かつ、今回の件は今後も問題にもなるということで、「これをモデルケースにして、今後同じようなケースが起こった場合は、愛媛方式でやれるような制度も併せて作り上げた」というご連絡をいただき、無事に着地することができました。本当にいろんな方々の動きなくして、この給食センターの完成はなかったというふうに思います。

 「チーム愛媛」でこれからもしっかりと対応をして、サポートをしていきたいと思います。無事完成したことを本当に自分でもほっとしているんですけれども、この復興のシンボル的な施設の落成をもって、さらに西予市の皆さんに頑張っていただきますよう、心から期待申し上げまして、あいさつとさせていただきます。

 おめでとうございました。


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