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愛媛エフ・エー・ゼット株式会社第27期定時株主総会知事あいさつ

ページID:0010873 更新日:2020年7月8日 印刷ページ表示

日時:令和2年6月22日(月曜日)14時00分

場所:アイテムえひめ4階大会議室

 

 第27期定時株主総会の開催に当たりまして、あいさつを申し上げます。

 それぞれ株主の皆さんにおかれましては、愛媛エフ・エー・ゼットの業務推進に御協力をいただいております。また、それだけにとどまることなく、それぞれの会社の使命を果たしていただき、県政各般にわたって、ご尽力いただいておりますことを、厚くお礼を申し上げます。また、今、後ろにいる一宮社長からお話がありましたように、非常に不透明な経済情勢が続く中ではありますけれども、アイロットの利用拡大、営業活動、大型イベントの開催など、積極的な事業展開等を行ってきた結果、14期連続の黒字が発表されたということでありました。経営改善へのご努力に対しまして、改めて、深く敬意を表させていただきます。

 2月に船内で新型コロナウイルスの集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号の下船客が、本県にもいらっしゃいまして、そこから、本格的なコロナ対策が始まりました。以来、約4カ月近くにわたりまして、それぞれの業態にも大きな影響が出ていると思いますけれども、ここ1カ月近くは新たな感染者の発生がないという日が続いておりまして、一定の封じ込めができている状況にございます。

 ただ、その間は、クラスターが3件発生するなど、大変、不安というものが広がった時期でもございました。こうした中で、特に、医療機関、保健所、PCR検査を実施する機関である衛生環境研究所、こういったところに加え、各市町とも連携し、対策を徹底してまいりました。これまでに、愛媛県では、PCR検査を2,500件以上行っておりますが、お医者さんから要請のあったものにつきましては、全部実施をしているところでございます。

 当初は、PCR検査装置も1台しかない状態でありましたが、現在は4台体制で、1日約200件の検査が実施できることとなっています。また、当初は、全ての症状の方を合わせて、受け入れられる病床数が70床ということでありましたけれども、現在は、主に重症患者向けが43床、主に中等症患者向けが180床、そして宿泊療養施設を借りることができ、軽症者、無症状者向けとして、稼働中が67室、プラスもしものときに備えて50室と全ての総計で340床・室。70床から340床・室というような体制を整えることができました。本当に、チーム力のたまものであろうと思います。

 5月に病院関係でクラスターが発生しましたけれども、約4日間で病院内の関係者の特定と囲い込み、そして約1カ月で封じ込め完了ということで、市中に感染を拡大しないように、最大限の手が打てる経験値を積んできたところでございます。

 その間、経済的な情勢が非常に懸念されている中で、愛媛県では、他県とは異なる方式を採用しました。だいたい他の県は、休業要請をしたところに、協力金を支払うという制度、東京方式を採用していますけれども、愛媛では、休業要請をしたところに対しては、申し訳なかったんですが、協力金は出していません。全く真逆のやり方で、むしろ、長い目で見て効果のある、3密対策に取り組んだところ、あるいはコロナ禍において、新しいビジネスにチャレンジをしたところ、あるいは働き方改革を率先してテレワークを実施する、あるいはテイクアウトを実施する飲食店等、こういったところの前向きな取り組みに対して、協力金を支給するという、愛媛らしいやり方を実施させていただきました。特に3密回避を図る店舗として、5,000件近くがこの制度を利用していただいてますんで、今、愛媛県の飲食店は、どこよりも3密対策が取り入れられていると言っても、過言ではないと思います。何を言いたいかと言いますと、皆さん、これから縮小期に入りました。率先して、お店での飲食にまい進していただきたいというふうに思うところでございます。

 また、中小企業につきましては、資金繰りが鍵を握っているということで、国の制度はありますけども、国はなかなか、手続きの面で、出遅れていた感が拭い去ることができませんでした。その間、県の方から、愛媛エフ・エー・ゼットの株主でもある、伊予銀行さん、愛媛銀行さん、愛媛信用金庫さんに依頼をいたしまして、国の手続きが完了するまでは、愛媛の金融機関による、つなぎ融資の制度を立ち上げていただきたいというお願いに、即日応じていただきまして、多くの中小企業がこれを活用していただいたんではなかろうかと思います。いわば、こういった事態に極めて重要なのは、何よりもチーム力が大事であるということをつくづく感じた次第でございます。

 先週19日から、これもまた全国一律ものとは違うえひめ方式の独自の指針を作らせていただいておりますが、感染の縮小期へと、移行させていただきます。休業要請もありません。ただ、これからも確実にお願いしたいことは、「うつらないよう自己防衛」をするということは定着してほしいと。「うつさないよう周りに配慮」ということも定着していただきたい。そして、「習慣化しよう3密回避」。この三つを日常生活の中、あるいは経済活動の中で取り入れることによって、必要以上に恐れることはない、第2波への警戒対策にもつながっていくということで、徹底して呼び掛けを行っていくところでございます。

 また、モノの動きというものにも、目を向けなければなりません。この間、いくら自粛が続こうとも、物流あるいは運輸、こうした関係の皆さんにも、コロナの全国的なまん延というリスクを背負いながらも、使命を果たし続けていただいた次第であります。当然のことながら、愛媛エフ・エー・ゼットも、その一翼を担うことにもなるわけでありますけれども、こうしたような中で、対外的な販売活動というのは非常に厳しい状況にありますんで、インターネット等も活用しながら、愛媛県の営業本部もフル活動いたしまして、徐々にではありますけども、まずはWeb上で、そして全国レベルで、あるいは国によっては海外でというような営業販売のチャレンジを拡大しつつ、反転攻勢に結び付けていきたいというふうに思います。

 なお、最も打撃を受けたのが観光関係であります。インバウンドは、ほぼなくなってしまいましたし、自粛で、お客さんのいない状況でございます。そこで、県としましては、国の「Go Toキャンペーン」はまだ詳細分かりませんけれども、8月からやるということなんで、待てないということで、6月からまず県民の皆さんの県内旅行。そして7月からは、県民の皆さんだけでなく、四国3県と大分県と広島県の方々も対象にした県内への誘致。こういったところへの新たな県独自の1泊5,000円の補助金を拠出することといたしました。当初、構えていた人泊数は2日で、ほぼ枠がいっぱいになりましたんで、先日、1万人泊分の追加をしたところでございます。この際、ぜひ皆さんにも、県内にも、ご家族で近場で楽しめる魅力的な所がたくさんありますので、これを利用していただきまして、6月、7月は県内旅行、大いに外に出ていただけたら幸いに思っております。

 こうしたように、いよいよ、反転攻勢をうかがいながら、拡大をしていかなければならない時期を迎えているというふうに思います。引き続き、その物流の面での任務を担う、愛媛エフ・エー・ゼットの経営安定化に向けて、県も筆頭株主として、できる限りのサポートをさせていただきたいと思いますので、株主各位におかれましても、それぞれの立場から一層のお力添えを賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げて、あいさつとさせていただきます。

 どうもありがとうございました。


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