ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ知事室へ > 知事の発言集 > 令和元年度(平成31年度) > 新車両基地・貨物駅等合同完成式知事あいさつ

本文

新車両基地・貨物駅等合同完成式知事あいさつ

ページID:0010871 更新日:2020年3月13日 印刷ページ表示

日時:令和2年2月2日(日曜日)13時00分

場所:伊予市上三谷貨物駅荷捌所

 

 本日は、新車両基地、そして貨物駅の合同完成式に、こうして大勢の関係者の皆さんにご出席をいただきまして、ありがとうございました。

 この事業の発端というのは、おそらく平成11年、今から20年ぐらい前になりますけれども、当時の国交省の担当者と、それからJRの梅原社長さんと、加戸前知事さんと、そのとき松山市長の立場であった私が、パネルディスカッションを行いまして、将来の松山駅周辺をどうしていくのかというテーマで議論を交わしたことであります。

 その際、初めて、連続立体交差構想が浮上したんですけども、松山市だけでなく、愛媛県全体の陸の玄関口である松山駅の周辺は、市街地が線路によって、東西に完全に分断されている状況にあるということ、中でも、西側の住民の皆さんは、駅を利用する時に、1キロ先の踏切まで歩いて、反対側に行かなければならないというような不便な状況であること、また、西側一帯は、戦時中、空襲に遭わなかったということもあって、今も古い町並みが残っているんですが、一帯は道幅が狭く、消防自動車が入らないため、火災が起こった時には、消防活動が困難な地域が存在することなど、いろんな課題を抱えており、これらを解決する案として、連続立体交差事業が持ち上がりました。

 当然、立体交差事業をやる上で、現在、松山駅周辺にある車両基地、貨物駅、これをどうするんだというのが、並行して議論しなくてはならない課題だったんですけども、この点については、伊予市さん、そして松前町さん、本当にいろんな議論があったと思いますけれども、愛媛県全体の問題として考えていくことが必要だろうということで、地元の皆さんにも温かいご理解をいただき、この場所が設定されるに至った次第でございます。

 当初は、えひめ国体までに何とか、という議論もあったんですが、なかなか財源的な問題、工期の問題等々があって、全体像の完成は令和6年ぐらいになろうと思いますけれども、今回一足早く、車両基地、貨物駅が完成を見たということ、本当に、地元の皆さんの、町道整備、市道の整備、さまざまな事業展開、こういったものをスムーズに行っていただいたおかげではなかろうかと思います。心より感謝を申し上げたいと思います。

 また、国会議員、そして国土交通省の皆さんにおかれましても、地域の課題であるこの事業に、温かい目を向けていただき、精いっぱいのお力添えをいただいておりますことも、併せて、感謝を申し上げたいと思います。

 なお、この新車両基地につきましては、私も鉄道ファンでございますので、視察のときに「これは」と思ったのが、転車台があるということであります。鉄道ファンにとって、この転車台は、垂涎(すいぜん)の的の施設でございまして、これは、うまく情報発信すれば、全国のマニアを呼び込めるコンテンツにもなり得るなあっていうのが、当時、視察した時の感想ではありましたけども、転車台も含めて、この車両基地、貨物駅が、物流だけでなく、人を引っ張り込むようなコンテンツにもなっていけば、幸いに思っております。

 関係者の皆さんの、温かいご理解に、重ねて感謝を申し上げまして、あいさつとさせていただきます。

 本日はありがとうございました


AIが質問にお答えします<外部リンク>