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瀬戸内しまなみ海道開通20周年記念式典知事あいさつ

ページID:0010865 更新日:2019年8月14日 印刷ページ表示

日時:令和元年6月1日(土曜日)10時00分

場所:村上三島記念館(今治市)

 

 どうも皆さん、こんにちは。

 早いもので、しまなみ海道が開通してから20年の月日が流れました。本当に振り返ると、この20年だけではなく、それ以前に、まず何よりもこの瀬戸内海に橋を架けようと思い立ち、そして行動を起こし、実現にこぎ着けた先人の方々の思いと行動、努力に本当に心から敬意を表させていただきたいと思います。

 今を生きるわれわれは、その先人たちの努力の結晶をどう活用して結果に結び付けるか。もちろん最初の目的は、海で分断されていた島民の皆さんの生活の利便性向上や、そして中国地方と四国地方、特に広島県と愛媛県の間を結ぶことによって、物流や交流人口の拡大を図ることでありましたけれども、これだけすばらしいしまなみ海道の風景というものは、そのほかにも大いに活用できる可能性を秘めているんではなかろうかと、多くの方々が考えてまいりました。

 9年前、県の仕事をいただいたとき、しまなみ海道を世界に情報発信するというのが私の公約でありました。同じ頃、お隣の広島県の湯崎知事も「瀬戸内 海の道構想」というものを掲げておられました。この瀬戸内海やしまなみ海道を活用する両県の思いは全く一致を見たわけであります。

 僕はしまなみ海道が開通した20年前、(しまなみ海道が通る今治市の)隣の松山市の市長に就任しました。隣から見ていて本当にうらやましいなと思えるようなすばらしいコンテンツの誕生に心躍るような気がしましたが、隣のまちでありましたから、それは見つめているだけに過ぎませんでした。

 そして、愛媛県知事になって、四国に架かる三つの橋の中で、唯一、自転車道があるしまなみ海道をなんとか生かせないだろうか。いつも来島海峡大橋を歩くときに、また自動車で走るときに、大型のタンカーや貨物船が足下を行き来し、その白波の向こうに世界が見える、あるいは村上海賊のいにしえの歴史に思いをはせられる、そんな風景の圧巻さに感動していたわけであります。

 自転車の活用につきましては、本当に多くの皆さんのご協力をいただきまして、世界大会を開催するまでになりました。今日もこの会場に来るまでに、本当に多くのサイクリストが行き来してましたけれども、最初はレンタサイクルで、そのうち、その魅力に魅せられた方々が自分で自転車を持ち、走るようになる、さらにもっと長く居ようと宿泊までするようになる、そうした流れで、地域の活性化に結び付いていけばと願っているところであります。

 国、県、そして市、町、地元の皆さん、それぞれが知恵や工夫を凝らして、共有の財産であるこのしまなみ海道にさらなる磨きをかけていくのが、20周年の節目の段階ではなかろうかなあと、そんなふうに思います。

 今日ここに集いし皆さんと、先人たちへの感謝やしまなみ海道の価値の共有、そして未来への歩みというものを共に考えながら、20周年から30周年に向けて、新たな一歩を踏み出していきたいと思います。

 今日はどうも、ありがとうございます。


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