
農産園芸課が所管する各種コンクール、表彰事業などで紹介された愛媛県内の優良経営事例等をここで紹介します。
平成20年度
| 表彰名 | 主催 | 受賞者 | 住所 | 表彰内容の概要 |
| 第57回全国農業コンクール 名誉賞 |
毎日新聞社 |
西宇和農業協同組合三崎柑橘共同選果部会 | 八幡浜市 | 消費者ニーズの変遷による価格低迷を産地が一丸となって品種転換を行うことで乗り切り、現在では「三崎の清見」は全国でも確固たる地位を築いている。ばらつきのない果実品質を実現するために、地帯区分による収穫時期等の指導徹底や低温貯蔵による出荷期間の延長、マルチ栽培による着色促進と食味向上など、日本一の清見産地として努力を重ねている。 |
| 毎日農業記録賞 最優秀賞 中央審査委員長賞 |
毎日新聞社 | 吉本百合夫 | 八幡浜市 | 20歳の時に関西の会社を辞めてUターン就農し、地元保内町の山林1haを購入して開墾。温州みかん1,200本を植える。しばらくは漁や長距離トラックの仕事などとの兼業を続け、11年目に念願の専業農家となった。様々な仕事での経験を農業に活かし、索道の設置など省力化と規模拡大に努め、現在は、温州みかん150a、デコポン55a、せとか他雑柑55aを栽培。高校生、大学生等の実習生を積極的に受け入れたり、家族経営協定を締結し夫婦で地域の講習会・研修会に参加したりと、農業の素晴らしさや習得した技術を多くの人に伝え、後継者の育成や地域農業の発展に尽力している。 |
| 農山漁村いきいきシニア活動表彰 優秀賞(経営局長賞) |
(社)農山漁村女性・生活活動支援協会 | 美沼っ娘 | 宇和島市三間町 | 農家女性、特に高齢者女性を中心に組織し、道の駅「みま」コスモス館内に併設された農家レストラン「畦みちの花」を運営。手作りのお総菜や弁当のほか、仕出し料理を地元事業所や独居老人宅へ配達サービスを行うなど、女性の感性を活かした幅広い企業活動を展開し、地域の活性化に大きく寄与している。 |
| 農山漁村女性チャレンジ活動表彰 優秀賞(経営局長賞) |
(社)全国農業改良普及支援協会 (社)農山漁村女性・生活活動支援協会 |
大程幸子 | 内子町 | 平成9年に内子町農業委員に就任。平成12年には大洲喜多地区で県下初の女性農業委員ネットワークを結成させ、家族経営協定締結の積極的な推進を図るとともに、家族経営協定のネットワーク化も推進し、締結農家の情報交換、経営改善に役立てる。農業委員退任後も、県農業指導士、県農山漁村女性ビジョン推進会議委員を務める等、多方面で男女共同参画の推進に努める。また、地元食材を活かした特産品開発や、集落ぐるみでグリーンツーリズムに取り組む等、過疎地域の活性化にも貢献している。 |
| 環境保全型農業推進コンクール 【環境保全型農業部門】 優秀賞 |
全国環境保全型農業推進会議 | 内子町 | 内子町 | 「エコロジータウンうちこ」をキャッチフレーズとし、様々な面で環境に配慮した町づくりを推進している。昭和60年度からは「知的農村塾」を開催し、「高次元農業のムラづくり」を目指して、その時々の農業課題をテーマに掲げ農業者の人材育成を図ってきた。このような中、平成10年〜13年度にかけて「環境と調和した持続的な農業」をテーマに、環境に配慮した農業技術や土作りの学習をしたことをきっかけに環境保全型農業の推進の気運を高めてきた。平成12年からは関係機関で構成する「環境保全型農業推進会議」を設立、環境保全型農業を進めるためには、「土作りが基本」との認識のなかで土壌診断に基づく適正な施肥と有機物の投入を促進するなど各種施策を展開している。 |
| 環境保全型農業推進コンクール 【有機農業部門】 大賞(農林水産大臣賞) |
全国環境保全型農業推進会議 | 今治立花有機農業研究会 | 今治市 | 昭和57年に学校給食に有機農産物を供給するために設立。翌年から学校給食への供給を開始し、現在では5つの小・中学校に1,620食分を供給している。化学肥料及び農薬に頼らない有機農業技術の実践と工夫に取り組み、流通経費のほとんどかからない販路を確保し、持続的な経営を確立している。また、研究会で実践している技術は視察や調査の受け入れ時にも広く公開するとともに、関係団体が主催する有機農業講座等の講師依頼も積極的に受け、技術の普及や人材育成に取り組み、全国有数の有機農業先進地への発展に貢献してきた。 |
| 優良担い手表彰・発表事業 【個人・土地利用型部門】 経営局長賞 |
全国担い手育成総合支援協議会 | 青井幹夫 | 松山市 | 宮内伊予柑を中心とする柑橘大規模経営(387a)で、価格低迷前からいち早く不知火の導入を図り、せとか・まりひめ・南津美などの柑橘新品種を計画的に導入している。また、施設栽培による7月から翌年5月までほぼ周年出荷体制を確立し、他品目(主に10品目)の柑橘生産により所得拡大と労力・リスクの分散を実現している。マルチ栽培や手選別、冬季温暖な気候を利用した樹上越冬栽培等によるブランド化・高付加価値化、また、多目的スプリンクラー・園内作業道設置等による軽労働化などにも積極的に取り組んでいる。 |
| 優秀農業青年クラブ等表彰 農林水産大臣賞 |
(社)全国農村青少年教育振興会 | 三瓶町4Hクラブ | 西予市三瓶町 | 昭和35年に設立し、現在の会員は15名。老木園の石地温州や優良中晩柑への品種更新、ニューサマーオレンジの無核化栽培技術の確立、柑橘の隔年結果対策やマルチ栽培等、高品質化へ取り組んでいる。環境保全に配慮した肥効調節型肥料の導入、除草の省力化を目的としたナギナタガヤの導入など、技術導入にも積極的に行っている。また、町内小学生に対して継続的な野菜栽培体験学習の支援を行ったり、産直市において消費者と対面交流を行ったりし、地域に密着した活動を実践している。 |
平成19年度
| 表彰名 | 主催 | 受賞者 | 住所 | 表彰内容の概要 |
| 日本農業賞 特別賞 |
NHK 全国農業中央会 |
木野下純一・久子 | 宇和島市 | 柑橘12品種を周年で栽培するとともに、基本管理の徹底で高品質・安定生産を実践。新品種の導入にも積極的で、イタリア原産のブラッドオレンジ「タロッコ」を早くから取り入れている。「産地として、農家みんなで良いものを作ろう」と積極的に視察を受け入れ、地域の柑橘栽培のリーダーシップを取っている。 |
| 第56回全国農業コンクール 名誉賞 |
毎日新聞社 | 西宇和農業協同組合保内柑橘共選 | 八幡浜市 | 明治時代に夏みかんを導入して以来、今日まで、努力と組織活動により県内有数の柑橘産地に成長。光センサー導入による温州みかん・伊予柑・清見を中心とした高品質果実生産ブランド「蜜る」ブランドを核に、他産地では見られない6ヶ月という長い出荷体制を確立している。新しい栽培技術や各種資材の導入、省力化を図るための園内道の設置やスプリンクラーの有効活用、家族全員で農業経営に取り組む家族経営協定の締結など、生産努力への情熱は他産地の模範となっている。 |
| 毎日農業記録賞 優秀賞 |
毎日新聞社 | 森智子 | 今治市 | 短大卒業後、兼業農家の父親を手伝いながらまちづくりの活動に従事。地域の特産品を作ろうと2002年からマコモタケの栽培を始め、家族・地域を巻き込んで販路を拡大。マコモタケを中心に、ブルーベリー加工品等に取り組む傍ら、地元ラジオ局のリポーターも努めている。 |
| 明日の農山漁村を担う女性表彰 農林水産副大臣賞 |
農林水産省 | 小野奈々 | 久万高原町 | 久万農業公園研修センターで2年研修後就農。15aのハウスで夏秋トマト栽培を開始するとともに、遊休農地を活用して換金作物(ノイバラ、レモンバーム等)の栽培にも取り組む。平成18年には、愛媛県青年農業者協議会初の女性会長に就任。県下の農業後継者のリーダーとして評価されるとともに、男女共同参画の実現にも大きく貢献している。 |
| 環境保全型農業推進コンクール 【環境保全型農業部門】 優秀賞 |
全国環境保全型農業推進会議 | あぐり | 松前町 | 平成11年、建設会社のグループ企業として農業生産法人を設立。今では2市2町(松山市、伊予市、松前町、久万高原町)の高齢農家の水田約40haを土地条件にこだわらず受託して米・野菜を栽培しており、水田の耕作管理により遊休農地対策にも貢献している。設立当初より無農薬、無化学肥料による栽培に取り組み、米・野菜で県の特別栽培農産物認証制度の「エコえひめ」認証を受け、さらに平成15年1月には「エコファーマー」の認定を受け、米の合鴨栽培や紙マルチ農法等の導入により環境に優しい農業生産方式に取り組んでいる。 |
| 環境保全型農業推進コンクール 【有機農業部門】 優秀賞 |
全国環境保全型農業推進会議 | 三皿園 | 今治市 | 早くから農業に企業的な考えを導入、柑橘類の価格低迷から脱出するには、特徴のある経営を展開していく必要があるとの認識があった。農薬使用により全身にじんましんが発症したことがきっかけで、健康に良い果実を消費者に届けることを基本に「農薬に頼らない農業」を目指した。昭和63年頃から独学で無農薬栽培についての研究を進める一方、専門家の指導を受け、「有用菌」や農薬に代わる資材を利用した栽培方法への切り替えを進めた。その結果、平成6年頃から化学農薬を使用しない栽培が確立できた。肥料についても化学合成肥料の使用をやめ、ぼかし肥料栽培に切り替え、無農薬・無化学肥料栽培が確立できた。外観の悪い「有機栽培果実」の有利販売を実現するために独自に販路開拓を行い、同時に規模拡大を進め現在に至る。 |
| 優良担い手表彰・発表事業 【個人・土地利用型部門】 経営局長賞 |
全国担い手育成総合支援協議会 | 長野佳彦 | 松山市 | 伊予柑を中心とした経営から、補完作目として導入した玉ねぎを中心とした経営に転換し、国内屈指の経営規模に拡大した。2月出荷の極早生から年内の貯蔵用と品目を増やし、安定収入を目指した周年出荷体制を確立している。販売はJA出荷と道の駅等13ヶ所の直売所出荷。直売所へは「暖々の里」というロゴを入れて販売している。有機質肥料・生分解性マルチの利用、減農薬栽培を行い、エコファーマーにも認定されている。また、自家産玉ねぎを材料にしたドレッシングの販売も開始した。県農業指導士として農業経営者や後継者の指導にあたるとともに、認定農業者協議会北条ブロック長として組織運営にも携わっている。また、農大生等の研修受け入れを積極的に行うとともに、パート雇用など地域の雇用創出にも一役買っている。 |
| 優良担い手表彰・発表事業 【個人・施設等部門】 経営局長賞 |
全国担い手育成総合支援協議会 | 秦裕人 | 西予市 | 多額の資金を要する肉牛経営に取り組み、パソコンを活用した適切な飼養管理と経営管理によって短期間の間に安定した経営を確立。地域の簿記講習会に参加してパソコン簿記を行い、青色申告を実施している。離農跡地(牧草地)を取得し、地域の草地資源を活用した繁殖和牛生産に取り組み、素牛導入コストの低減を図っている。堅実な経営展開は他の模範となる経営であり、今後の新規就農者モデルとして、また、畜産農家の若手リーダーとして期待されている。 |
| 第19回全国農業青年交換大会プロジェクト発表 農林水産大臣賞 |
全国農業青年クラブ連絡協議会 (社)全国農村青少年教育振興会 農林水産省 |
大洲市青年農業者協議会 | 大洲市 | ナシの人工授粉は作業が短期間に集中し多くの労力を必要とする。そこで、無加温栽培における液体増量剤を利用した受粉方法を従来の粉末受粉と比較し、実用性と省力効果の検討を行った。液体受粉の受粉時間は粉末受粉の60%となり、また、結実や果実肥大、果実品質にも差は見られなかった。ただし、花粉は粉末受粉の3.6倍の量が必要であった。今後はさらに試験を行い、将来は施設栽培で全面的に液体受粉に切り替え、また露地栽培でも導入が期待できる。 |
| 優秀農業青年クラブ等表彰 農林水産大臣賞 |
(社)全国農村青少年教育振興会 | 潮見青年農業者協議会 | 松山市 | 昭和40年に結成し、月1回の定例会・営農勉強会の他、プロジェクト活動や研修を行っている。年2回程度、近隣の優良園や試験研究機関等への視察を行い、12月には会員の立木品評会を実施し、自分の園地と比較することで技術を見直す機会としている。市や地区の協議会行事にも積極的に参加し、他地区青年との交流や、地元小学生との田植え・収穫体験などを実施している。また、地域の園地が放任園や耕作放棄地となるのを防ぐため高齢農家や兼業農家の作業請負を行っており、地域農業の生産活動へ貢献するとともに、ベテラン農家と接することで会員自身の知識・技術の向上にも繋がっている。 |
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