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(仮称)三方山風力発電事業

ページID:0007989 更新日:2022年11月30日 印刷ページ表示

手続状況

 配慮書

対象事業の区分

 風力発電所の設置の工事

事業名称

 (仮称)三方山風力発電事業

事業規模

 総出力 最大58,800kW(3,000~4,200kW程度×最大14基)

事業実施想定区域

 高知県吾川郡仁淀川町

関係地域

 高知県吾川郡仁淀川町、愛媛県上浮穴郡久万高原町

事業者

 HSE株式会社、荒川電工株式会社

公告・縦覧日

  • 配慮書公告・縦覧 令和4年9月20日から令和4年10月20日まで
  • 方法書公告・縦覧
  • 準備書公告・縦覧
  • 評価書公告・縦覧

知事意見

配慮書

 愛媛県は(仮称)三方山風力発電事業計画段階環境配慮書について、発電所主務省令及び愛媛県環境影響評価条例に基づき、HSE株式会社及び荒川電工株式会社に対し、令和4年11月30日付けで知事意見を提出した。

知事意見

 「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る計画段階配慮事項の選定並びに当該計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の手法に関する指針、環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行うための手法を選定するための指針並びに環境の保全のための措置に関する指針等を定める省令(平成10年6月12日通商産業省令第54号)」第14条第3項及び「愛媛県環境影響評価条例(平成11年3月19日条例第1号)」第44条第1項の規定により、別紙のとおり標記配慮書に対する意見を提出します。

別紙

第1 総括事項

 事業実施想定区域(以下「想定区域」という。)の周辺には、複数の住居が存在していることから、事業の実施に伴う騒音・超低周波音、風車の影等による生活環境への影響が懸念される。

 また、想定区域及びその周辺においては、希少な動植物が多数生息しているとともに、猛禽類の渡りのルートに含まれる可能性があるほか、面河第三ダム鳥獣保護区等が存在しており、事業の実施による動植物に対する影響が懸念される。さらに、森林法(昭和26年法律第249号)に基づく保安林の指定、砂防法(明治30年法律第29号)に基づく砂防指定地、山地災害危険地区調査要領(平成28年7月林野庁)に基づく山地災害危険地区等が存在することから、土地改変に伴う土砂流出等の災害の発生が懸念される。

 このため、今後の手続においては、関係自治体や地域住民等からの意見や要望等を十分反映させた調査、予測及び評価を実施し、その結果を踏まえた環境保全措置を適切に講じるとともに、関係自治体や地域住民等に対して丁寧な説明を行い、十分な理解を得ること。

第2 個別事項

1 地元との相互理解及び情報公開

(1) 適正な環境配慮の確保の実施を図り、地域の実情に応じた地域貢献のあり方を検討するなど、地域にとって受容性の高い事業計画の立案に努め、地域共生型の再生可能エネルギーを目指すこと。

(2) ホームページ等による積極的なデータ開示を行うとともに、客観性のあるデータを用いて分かりやすく丁寧な説明を行い、地域住民との相互理解の醸成に努めること。また、関係自治体や地域住民等からの意見、要望及び苦情等に対しては誠意を持って対応し、これら意見等を事業計画に十分に反映させること。

(3) 環境影響評価図書については、地域住民との円滑な情報交流の拡充を図るため、縦覧期間が終了した後も自社ホームページ又は「環境影響図書の公開について(改訂版)」(令和4年6月30日付け環政評発第2206303号)に基づき環境省のホームページで引き続き継続的に公開すること。

 なお、公開に当たっては、無断複製等の著作権に関する問題が生じないよう配慮するとともに、各種OSやブラウザでの動作確認を十分に行い、より一層の利用者の利便性の向上を図ること。

2 騒音・超低周波音

(1) 発電機の基数及び単機出力並びに配置によっては、施設稼働に伴う騒音・超低周波音による周辺住居等への影響が異なる可能性があることから、これらの影響を確実に回避又は十分に低減できる発電機の選定、配置及び必要な離隔距離を慎重に検討するとともに、既設発電所との複合影響についても適切に、調査、予測及び評価を実施すること。

(2) 調査、予測及び評価は、「風力発電施設から発生する騒音等測定マニュアル」(平成29年5月、環境省)に加え、環境影響評価手続中に国内外を問わず新たな手法等が確立された場合は、専門家の助言も得て、最新の知見に基づき適切に実施すること。

3 風車の影

 想定区域及びその周辺には多数の住居等が存在し、風車の影については、影響が及ぶ時間の長短に関わらず感じ方には個人差があるので、発電機の配置等の検討に当たっては、風車の影の影響を確実に回避又は十分に低減できるよう配慮し、その検討経緯及び結果を方法書以降の手続きにおいて示すこと。

4 動植物及び生態系

(1) 想定区域及びその周辺には、文献上、比較的植生自然度の高い植生が見られ希少な動植物が生息・生育している可能性があるため、工事用道路、発電機及び工事用ヤード等の配置計画の検討においては、土地改変面積の最小化や在来種を用いた法面の緑化等、土地改変による動植物への影響を確実に回避又は十分に低減できるよう配慮し、その検討経緯及び結果を方法書以降の手続きにおいて示すこと。

 また、現地調査により希少種を確認した場合は、専門家の意見を聴取して、それぞれの種に応じた適切な保全措置を講じること。

(2) 想定区域及びその周辺は、猛禽類等の渡りのルートに含まれる可能性があるため、専門家の意見を聴取して適切に調査、予測及び評価を実施し、その結果を踏まえて、これらの影響を確実に回避又は十分に低減できる発電機の選定や配置を検討すること。

5 景観

 愛媛県と高知県にまたがる四国カルストは、日本三大カルストの一つであり、優れた美しい自然の風景地を保護していくとともに、野外活動を楽しむことができるよう県立自然公園に指定している。四国カルスト県立自然公園は本県にとって県の風景を代表する傑出した自然の風景地であり、同公園の周辺にはサイクリングコースが設定されるなど、多くの人が自然に親しみ愛する愛媛県における地域の宝である。

 ついては、関係自治体、地域住民及び久万高原町観光協会等関係者の意見を聴取して適切に調査、予測及び評価を実施し、その結果を踏まえて、同自然公園等からの眺望に重大な影響を及ぼさないよう、確実に影響を回避又は十分に低減できる発電機の選定や配置を検討すること。併せて、予測の手法においては、フォトモンタージュ法その他の視覚的な表現手法を用い、より分かり易い結果の提示に努めること。

6 廃棄物

 産業廃棄物については、工事計画を十分整理することにより、種類及び発生量を適切に予測し、可能な限り発生量の削減に努めるとともに、愛媛県においては、県外からの産業廃棄物の搬入を原則認めていないので、同方針を踏まえて適切に処理されたい。

7 その他
(1) 近年の梅雨や台風による豪雨災害などの頻発化及び激甚化並びに今後発生が見込まれる南海トラフ地震等による影響が懸念される。これら自然災害に対して、十分に安全性を確保した設計及び施工方法等を検討すること。
(2) 残土については、工事計画を十分に整理することにより、工事に伴い発生する土量を適切に予測し、可能な限り発生量の削減に努めるとともに、適切に処理されたい。
(3) 本事業の実施に伴う二酸化炭素削減量の試算に当たっては、ライフサイクルアセスメントを考慮したうえで定量的に実施すること。
(4) 黒ボク土の土質から、近年、久万高原町内で弥生時代の遺跡が発掘されている。想定区域には、黒ボク土の土質が含まれており、愛媛県内の遺跡等との関わりも考えられることから、必要に応じて、文化財の発掘調査等に関し関係者と協議し適切に対応すること。

環境大臣意見

配慮書

 環境省は、令和4年11月21日、「(仮称)三方山風力発電事業計画段階環境配慮書」(HSE株式会社及び荒川電工株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

本事業は、高知県吾川郡仁淀川町において、単機出力3,000~4,200kW程度の風力発電設備を最大14基、最大で総出力58,800kWの風力発電所を設置する事業である。意見内容は別添<外部リンク>のとおり。

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