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窯業技術センターの移転建替に関する記者発表の要旨について

ページID:0004691 更新日:2016年8月26日 印刷ページ表示

日時 H28年8月25日(木曜日)11時11分~11時17分

場所 知事会議室

 

(知事)

 老朽化していた窯業技術センターの今後の展開につきましては、公約にも掲げさせていただいてまいりました。ただそれは、いろんな意見をお聞きした上で、ということであったんですけれども、今回、窯業技術センターを移転建替することといたしまして、この度、移転地を砥部町大南の砥部焼伝統産業会館第2駐車場に決定をさせていただきましたので発表させていただきます。

 本県が誇る砥部焼や菊間瓦などの伝統産業は、極めて厳しい状況が続いています。伝統を絶やさず長期的に安定した発展・振興を図るため、技術面から支える同センターの果たすべき役割は極めて重要であると認識しています。砥部焼でも菊間瓦でも、もちろん伝統的な工法、製品づくりはもとより、新たな感性というものを導入して、例えば菊間瓦のインテリアの展開であるとか、砥部焼の新しいデザインへのチャレンジであるとか、さまざまなことを行っているのですが、こうした分野を広げていくには、技術的な支援、研究というものが非常に重要になってまいります。そういう意味でも、ますます役割が大きくなっていると認識しています。

 しかし、現センターは、老朽化、狭あい化が著しく、十分な機能を発揮できない状態となっております。建物自体は50年ぐらい経っておりますから、かなり古い部類に入ります。

 こうした中、昨年度設置した「窯業技術センターあり方検討委員会」、こちらで、同センターが本県窯業の中核的試験研究機関として、どのような機能を保有し、どういった研究、支援を行っていくべきかなどを、産地との連携、役割分担も含めまして、将来を見据えたあり方について検討を行ってきました。その結果を取りまとめた「窯業技術センターあり方検討報告書」におきまして、移転建替が望ましいという提言をいただいたところでございます。

 この報告書を踏まえまして、本年4月からは、庁内関係課等で構成する「新窯業技術センター庁内整備検討会」を設置し、必要な施設、設備の規模や移転候補地等について、関係機関と協議を進めてまいりました。移転地につきましては、センターを拡張するのに必要な面積があること、そして地元と密接な連携を形成することができること、こういった観点から産地の意見を参考に検討してきたところでございます。

 以上のことから、窯業技術センターの移転地として、これは砥部町が所有しております砥部町大南の砥部焼伝統産業会館第2駐車場に決定したところであります。場所は、砥部焼伝統産業会館の当然のことながらすぐ近くということになります。なお、窯業技術センターの建設に当たりましては、運営面などにおいて、産地と役割分担や連携強化を図りながら、できる限り早く建替えに着手をしてまいりたいと思います。

 以上です。

 

(愛媛新聞)

 現在の施設と比べて、面積はどれぐらいになるのか。あと、完成時期と事業費についてはどうか。

 

(知事)

 まだ、ちょっと整備検討委員会の方で検討中なんで、建物そのものがどの程度の規模になるかということについては、まだ発表できる段階ではないんですが、ただ、大きくはなると思います。

 充実を図るために、それに対応するだけの土地の面積は、十分に確保しておりますので、ちなみに今度の移転地の面積は、現センター敷地は狭いんですけれども、その2.3倍の面積がありますので、その余裕のある土地で、十分な機能を持った建物を設計していきたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 機能として中核的な研究の能力というのは、具体的には、どういう機能を新たに付加することになるのか。

 

(知事)

 やっぱり、今、製品展開がすごく活発になってきておりますから、そういう意味では、例えばいい例がですね、この前なんかは、砥部焼の方々に、風鈴からヒントを得てハンドベルのような製品を作れないかという話をしたんですけれども、そういったものを新しく展開するときに、窯元の皆さんは、その新しいジャンルの知識がないのでどうしようかといった場合に、こういう窯業技術センターの出番なんですね。センターがいろんな研究を駆使して、きれいな音色が出るものに仕上げたりですね。

 既存の伝統的な技術というものは、すでに定着していると思いますけれども、そうでない新たな分野に挑戦するときに、これは菊間瓦もそうですけれども、技術センターの役割は非常に大きいと思いますし、また、そういったことにチャレンジをしていかないと、この先の発展はないというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 菊間瓦でいうと、日本瓦そのものが低調になってきているが、そういった課題への対応については、どう考えているのか。

 

(知事)

 そうですね、そのためにですね、もちろん菊間瓦のデザイン面での工夫であるとか、あるいはさっき申し上げた、菊間瓦も今、インテリアの方にどんどんこう手を伸ばしているところなので、こうしたところの細部にわたる細工なんかは、やっぱり技術の問題がでてまいりますから、そういった面でのセンターの役割は大きいというふうに思っています。


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