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ホーム > 健康・医療・福祉 > 医療 > 感染症情報 > 愛媛県感染症情報センター > トピックス > 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況

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更新日:2017年12月8日

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生状況

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、平成23年に初めて特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。

主な症状は発熱と消化器症状で、重症化し死亡することもあります。

日本では平成25年1月に初めて患者(平成24年秋に死亡)が確認され、その後過去にさかのぼって調査したところ、平成17年から平成24年の間にさらに10名の方がSFTSにかかっていたことが確認されています。

平成25年3月4日からはSFTSが感染症法上の四類感染症として届出対象となり、平成25年春以降、西日本で患者報告が続いています。

愛媛県の発生状況

第48週(11月27日から12月3日)に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1例ありました(宇和島保健所管内在住・90歳代男性)。

平成29年12月6日現在、これまでに県内で確認されたSFTS患者数は26例で、そのうち死亡(*)は8例です(届出対象疾患となった平成25年3月4日以降の患者数は25例)。

発症年別にみると、平成24年は3例、平成25年は6例、平成26年は11例、平成27年は1例、平成28年は1例、平成29年は4例となっています。

(*)死亡は感染症発生動向調査の届出時点での情報

発生時期

図1は、愛媛県におけるSFTS患者の月別発生状況です。

ほとんどの例で、4月から8月に発症または病院を受診していますが、12月にも1例発生がありますので、マダニ類の活動時期(春から秋)以外にも注意が必要です。

SFTS1

地域別比較

図2は、愛媛県におけるSFTS患者の居住地区の分布です。

八幡浜保健所管内が42%(11例)、宇和島保健所管内が35%(9例)、松山市保健所管内が12%(3例)、中予保健所管内が8%(2例)、他県が4%(1例)となっています。

SFTS図2

年齢分布

図3は、愛媛県におけるSFTS患者の年齢分布です。

患者は全て50歳代以上で、男女比は14対12です。

SFTS図3

全国の発生状況

平成29年8月16日までに全国で患者報告があった都道府県は、石川県、福井県、京都府、大阪府、三重県、和歌山県、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の23府県で、西日本を中心に報告されています。

図4  重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者報告があった都道府県

 

SFTS 地図

重症熱性血小板減少症候群とは

感染経路

多くの場合は、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。

そのため、マダニの活動時期である春から秋にかけては特に注意が必要です。

マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型のダニで、成ダニでは吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mm程度の大きさです。

マダニは、食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するやヒョウダニなど、家庭内に生息するダニとは種類が異なり、主に森林や草地などの屋外に生息しています。

ただし、すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありません。

 

キチマダニ雄雌 キチマダニ2 タカサゴキララマダニ

キチマダニの成虫 ♂(左)♀(右)

キチマダニの若虫 タカサゴキララマダニの若虫
体の大きさ:約2mmから3mm 体の大きさ:約1mm 体の大きさ約2mm

 

日本における調査では、2013年5月から開始された厚生労働科学研究において、九州から北海道の26自治体のマダニ(18種4,000匹以上)を調査したところ、複数のマダニ種(タカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、キチマダニ、オオトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ等)から、SFTSウイルス遺伝子が検出されました。

保有率は5~15%程度とマダニの種類により違いありました。

これらのSFTSウイルス保有マダニは、既に患者が確認されている地域(宮崎、鹿児島、徳島、愛媛、高知、岡山、島根、山口、兵庫県)だけではなく、患者が報告されていない地域(三重、滋賀、京都、和歌山、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、栃木、群馬、岩手、宮城県、北海道)においても確認されました。

下記のマダニは愛媛県にて採取したマダニです。

中国の調査では、患者が発生している地域で捕まえたフタトゲチマダニの5.4%がSFTSウイルスを保有していたとの報告があります。

症状

マダニに咬まれて6日から2週間ほど潜伏期間の後、原因不明の発熱や消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。

その他の症状として、頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)などがあります。

予防方法

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染を防ぐには、マダニに咬まれないことが重要です。

野山や畑、草むらなど、ダニ類の生息場所に出かけるときには、次のことに気をつけましょう。

  • 長袖・長ズボンまたは登山用のスパッツを着用しましょう。
  • サンダルなどの肌が見える靴は避けましょう。
  • 帽子、手袋や軍手を着用し、首にタオルを巻くなど、肌の露出を抑えましょう。
  • マダニが付いても見えやすい明るい色(白色はダニが好むため注意)や、マダニが付きにくいつるつるした素材の服がお勧めです。
  • DEET(ディート)という成分を含んだ虫よけ剤はダニに効果的です。
  • 屋外活動後は、すぐ入浴し、わきの下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭などマダニに咬まれていないか確認してください。

マダニに咬まれていた場合

マダニに咬まれても痛みはなく、気が付かない場合が多いとされています。

マダニ類の多くは人や動物に取りつくと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いものは10日以上)吸血します。
吸血中のマダニに気がついた時は、無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚に残ったり、マダニの体液を逆流させる恐れがあるため、皮膚科で処置してもらってください。

すぐに医療機関を受診できない場合は、ワセリン法をお試しください。

  1. たっぷりのワセリンで、刺咬部をダニごと被覆する。
  2. 30分間放置する。
  3. ガーゼや布で拭き取る。ダニが窒息して簡単に取れます。

マダニに咬まれた後に、発熱や食欲低下、嘔吐等の症状があった場合は医療機関を受診してください。

医療機関関係者の方へ

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、感染症法の四類感染症に位置付けられています。SFTSが疑われる症例の検査の実施については、保健所にご相談ください。

また、SFTSと診断した場合は、直ちに保健所への届出をお願いします。

 

 

 

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お問い合わせ

保健福祉部衛生環境研究所

〒790-0003 松山市三番町8-234 

電話番号:089-931-8757

ファックス番号:089-947-1262

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