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更新日:2018年11月9日

日本紅斑熱・つつが虫病の発生状況

日本紅斑熱は、例年マダニ類が活動期を迎える4月から患者が発生し、特に7月から10月にかけて届出が増加しています。野山や畑、草むらなどで活動する場合は、マダニ類に咬まれないように注意する必要があります。

日本紅斑熱とつつが虫病の感染経路

日本紅斑熱は、病原体(リケッチア・ジャポニカ:日本紅斑熱リケッチア)をもったマダニ類に刺されることで感染します。

つつが虫病は、病原体(オリエンティア・ツツガムシ:ツツガムシ病リケッチア)をもったツツガムシ(ダニの一種)に刺されることで感染します。

マダニ類やツツガムシは、野山や畑、草むらなど野外のいろいろなところに生息していますが、それら全てが病原体をもっているわけではなく、人は病原体をもったダニ類に刺されることで感染します。なお、人から人への感染はありません。

 

ヤマアラシチマダニ若ダニ ヤマアラシチマダニ成ダニ雄 ヤマアラシチマダニ成雌

ヤマアラシチマダニの若虫
体の大きさ:約1mm

ヤマアラシチマダニの成虫♂
体の大きさ:約3mm

ヤマアラシチマダニの成虫♀
体の大きさ:約3~3.5mm(♂より♀の方が大きい)

 

愛媛県の発生状況

日本紅斑熱の届出が第44週(10月29日から11月4日)に1例ありました。患者は、松山市保健所管内在住の80歳代女性です。

図1は、日本紅斑熱およびつつが虫病の、愛媛県における届出数の年推移です。

日本紅斑熱は、1999年の調査開始以降、これまでに141例の届出がありました。2003年に1例目の届出があり、2008年までは年間5例前後で推移していましたが、2009年10例、2010年17例と急増しました。その後、2011年13例、2012年7例、2013年5例と減少傾向でしたが、2014年は12例、2015年は14例、2016年は13例、2017年は14例の届出があり、多くなっています。2018年は8例目の報告です。

2017年8月29日に、四国中央保健所管内在住の60歳代男性(2017年8月27日届出)が、香川県の医療機関に搬送され、日本紅斑熱により死亡したことが報告されましたが、県内で届出された中には死亡例はありません。

つつが虫病は、これまでに12例の届出がありました。2000年に1例、2006年に2例と少数例の届出に留まっていましたが、2009年12月から2010年4月までに続けて4例の届出がありました。その後、2012年に2例、2014年に1例、2016年に2例の届出がありました。2017年以降、患者の報告はありません。

届出数推移

図2は、届出患者(1999年以降、日本紅斑熱142例、つつが虫病12例)の発症月別の推移です。

愛媛県では、日本紅斑熱のほとんどの届出患者が、マダニ類の活動時期である4月から10月に発症または病院を受診しています。特に、4月から6月、8月から10月にかけて多く発生しています。しかし、全国では、冬季である12~3月にも患者の届出があります。

つつが虫病は、11月から2月の冬季を中心に発生しています。ツツガムシはふ化後の幼虫期に刺咬するため、ふ化の時期(10月から12月)に患者が多くなると考えられています。

月別患者発生状況 

図3は、これまでに患者の届出があった地域を保健所管内別に示したものです。

日本紅斑熱は、142例のうち、84例(59%)が宇和島保健所、49例(35%)が松山市保健所、4例(3%)が今治保健所、2例(1%)が八幡浜保健所、2例(1%)が西条保健所、1例(1%)が中予保健所管内です。

つつが虫病は、12例のうち6例(50%)が松山市保健所、4例(33%)が今治保健所、2例(17%)が四国中央保健所管内です。

保健所別患者報告数

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日本紅斑熱とつつが虫病の症状

高熱・発しん・刺し口の3つの症状が特徴です!

日本紅斑熱とつつが虫病の症状はよく似ています。

日本紅斑熱は、マダニ類に刺された後、2~8日位、つつが虫病は、ツツガムシに刺された後、10~14日位で発症します。

高熱(38~40度)や倦怠感、頭痛、悪寒を伴い、米粒大から小豆大の赤い発しんが現れますが、かゆみや痛みを感じないのが特徴です。ダニ類が刺した痕(刺し口)がみられます。この刺し口は、毛髪などで確認できない場合もありますが、診断をする上で重要な決め手となります。

刺し口の写真(JPG:24KB)

発しんの写真(JPG:15KB)

日本紅斑熱の発しんと刺し口(市立宇和島病院 薬師寺直喜先生 提供)
(画像をクリックすると拡大写真が見られます)

日本紅斑熱とつつが虫病の治療

テトラサイクリン系抗生物質の投与が有効です!

予後は比較的良好ですが、治療が遅れると重症化し経過も長くなりますので、早期に適切な治療を受けることが重要です。野外で活動した後、2~14日たって、疑わしい症状がみられる場合はすぐに医療機関を受診してください。また受診の際は、発症前に野山などに立ち入ったこと(感染の可能性があること)を申し出てください。

日本紅斑熱とつつが虫病の予防

ダニに刺されないよう注意しましょう!

野山や畑、草むらなど、ダニ類の生息場所に出かけるときにはダニ類に刺されないよう次のことを心がけましょう。

  • 肌をできるだけ出さないよう、長袖や長ズボンなどを着用しましょう。
  • 衣服、靴、肌が出る部分には防虫スプレー(DEET含有)などを活用しましょう。
  • 地面に直接寝転んだり、腰をおろしたりしないよう、敷物を使用しましょう。
  • 帰宅後はすぐに入浴し、体に付いたダニ類を落とし、新しい服に着替えましょう。

ダニ類は皮ふに深く刺していて、入浴だけでは取れないことがあります。ダニ類に刺された場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。

すぐに医療機関に行けない場合は、ワセリン除去法も有効です。

  • たっぷりのワセリンで、刺咬部をダニごと被覆する。
  • 30分間放置する。
  • ガーゼや布で拭き取る。ダニが窒息して簡単に取れます。

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(参考)県内のマダニ類の分布状況と日本紅斑熱リケッチアの保有状況(2004年から2006年)

2004年から2006年にかけて、県内のマダニ類の分布状況と日本紅斑熱リケッチアの保有状況を調査した結果、マダニ類のなかでも、ヤマアラシチマダニ、キチマダニから日本紅斑熱リケッチアの遺伝子が検出されています。

マダニ類の日本紅斑熱リケッチア保有状況

マダニ種類

検査数

日本紅斑熱リケッチア保有数(%)

ヤマアラシチマダニ

291

35(12.0)

キチマダニ

192

1(0.5)

タカサゴチマダニ

55

0

フタトゲチマダニ

30

0

タカサゴキララマダニ

24

0

アカコッコマダニ

17

0

その他(3種)

7

0

愛媛県内のヤマアラシチマダニからの日本紅斑熱リケッチアの遺伝子の検出状況をみると、患者発生地区である、中予、南予のヤマアラシチマダニから日本紅斑熱リケッチアの遺伝子が検出されました(検出率:松山市20.6%、宇和島市10.3%、愛南町9.1%)。

また図には示していませんが、松山市のキチマダニから日本紅斑熱リケッチアの遺伝子が検出されています(検出率:0.5%)。

患者の発生していない東予地区のダニからは検出されていません。

図愛媛県におけるヤマアラシチマダニからの日本紅斑熱リケッチア検出状況

愛媛県におけるヤマアラシチマダニからの日本紅斑熱リケッチア検出状況

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お問い合わせ

保健福祉部衛生環境研究所

〒790-0003 松山市三番町8-234 

電話番号:089-931-8757

ファックス番号:089-947-1262

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