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麻しん(はしか)情報(2017年)

ページID:0006781 更新日:2022年1月28日 印刷ページ表示

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、初期症状は、発熱とカタル症状(咳・鼻水・眼球結膜の充血など)で、これらが数日続いた後に、口腔内に麻しんに特徴的とされる白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。コプリック斑が出現すると、一旦体温は下がったかのようにみえますが、すぐに高熱となり、体に赤い発疹が出始めて全身に広がります。肺炎、脳炎などの合併症を引き起こし、なかには死亡することもあります。麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染など、さまざまな感染経路で感染し、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%の人が発症します。しかし、2回のワクチン接種により、麻しんを予防することができます。

2015年3月27日付けで、日本は、「麻しんの排除状態にあること※」が、WHO(世界保健機関西太平洋地域事務局)により認定されました。

しかし、その後も、渡航歴のある患者やその接触者からの、麻しん患者発生が散見されています。

麻しんが流行している国に渡航する前には、必ず麻しん含有ワクチンの接種歴を確認し、未接種未罹患の場合は、接種後に渡航を予定くださいますようお願いします。

※)適切なサーベイランス制度の下、土着株による麻しんの感染が3年間確認されないこと、又は遺伝子型の解析によりそのことが示唆されることをいう。

麻しん発生状況

(1)愛媛県内の麻しん発生状況

2017年は、2018年1月31日現在までに報告がありません。

愛媛県内の麻しん報告数

報告年

報告数

2010年

3人

2011年

4人

2012年

2人

2013年

0

2014年

0

2015年

0

2016年

0

2017年※

0

(※ 2018年1月31日現在)

(2)全国の麻しん発生状況

最近、関東、関西地域で麻しん患者が相次いで報告されています。

最新情報は、下記をご覧ください。

麻しん(はしか) 国立感染症研究所 感染症疫学センターホームページ<外部リンク>

麻しんに関する緊急情報<外部リンク>(平成28年8月25日付け)

推定感染地域が共通の場所と考えられた麻しん報告例について<外部リンク>(平成28年9月2日付け)

麻しんについて

(1)麻しんの経過と症状

麻しんウイルスの感染後、10日から12日間の潜伏期ののち、38度前後の熱やカタル症状(咳、鼻水など)から咳などの症状が現れ、2日から4日続きます。その後、39度を超える高熱と発しんが出現します。発しんの出現する1日から2日前には、頬の粘膜(口のなかの頬の裏側)にやや隆起した1mm程度の白色の小さな斑点(コプリック斑)が出現します(麻しんQ&A、厚生労働省HP<外部リンク>)。

合併症を引き起こさなければ、7日から10日後には回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹りやすく、また、体力等が戻ってくるには1ヶ月程度を要することもあります。

図麻しん(はしか)の経過と症状

(2)麻しんの治療

麻しんの特効薬はありません。症状を軽減する対症療法が中心となります。中耳炎・肺炎など細菌性による合併症があれば、抗生剤が処方されます。

(3)麻しんの予防方法

予防接種が最も有効です。

麻しんウイルスは感染力が非常に強いため、うがい・手洗いなどの一般的な感染症予防では、十分な効果は期待できません。また、マスクによる感染予防も期待できません。

(4)麻しんの予防接種について

通常、1回の接種で95%以上の人が免疫を獲得します。

しかし、数パーセントは1回の接種で免疫を獲得できない場合があり、周囲で麻しんの流行があると、麻しんにかかる可能性が高くなること、また、1回の接種で免疫ができたにもかかわらず、その後時間の経過とともにその免疫が減衰した人たちの免疫を強化すること、1回目に接種できなかった子供たちにもう一度接種の機会を与えることを目的として、2006年から麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2回接種制度が始まっています。

詳細は市町予防接種担当課へお問い合わせください。

  • 第1期 1歳児
  • 第2期 5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間

(5)学校での取り扱い

麻しんと診断されたら、解熱後3日を経過するまで出席停止となります。

感染拡大を防ぐためにも、必ず守りましょう。

参考

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