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<「急性呼吸器感染症」が5類感染症(定点把握疾患)に追加されました>
急性呼吸器感染症(ARI)の症例定義に合致する患者が報告対象となり、患者数や患者から検出された病原体の割合から、国内の急性呼吸器感染症の傾向や水準を把握する目的で開始されます。
※急性呼吸器感染症の症例定義:
咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉のいずれか1つ以上の症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状であり、かつ医師が感染症を疑う外来症例。
※従来のインフルエンザ/COVID-19定点の報告対象疾患(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症)に急性呼吸器感染症が追加され、名称がARI定点に変更となりました。ARI定点の対象疾患には、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、クラミジア肺炎、百日咳、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ肺炎等が含まれます。
<小児科定点及びインフルエンザ/COVID-19定点(ARI定点)の医療機関数が変更されました>
急性呼吸器感染症サーベイランスの開始に伴い、全国で指定している定点医療機関を見直す方針が示され、県内の小児科定点及びインフルエンザ/COVID-19定点(ARI定点)の医療機関数が変更となりました。
小児科定点 : 37機関 → 21機関
インフルエンザ/COVID-19定点(ARI定点): 61機関 → 38機関
週報には、愛媛県及び全国における疾患別の患者報告数及び定点当たり報告数を掲載しています。
〇愛媛県感染症情報(月2回発行)
愛媛県感染症情報 2025年第8号(2025年第15、16週) [PDFファイル/100KB]
〇愛媛県感染症発生動向調査週報(毎週発行)
愛媛県感染症発生動向調査週報(第16週) [PDFファイル/169KB] グラフ
1999年4月に施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」に基づく調査です。
感染症の発生情報を収集・分析し、県民や医療機関に情報提供を行うことで、有効かつ的確な対策を図り、感染症の発生及びまん延を防止することを目的としています。
定点医療機関からの患者情報と疑似症情報は、保健所を通じて感染症情報センターへ集められます。感染症情報センターでは、病原体検出情報や全国での発生状況等と合わせて各地域の流行状況を解析し、情報提供しています。
愛媛県では月2回「愛媛県感染症情報」を発行し、情報提供してきました。平成14年4月からはホームページを開設し、できる限りリアルタイムで情報提供を行うようにしています。