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更新日:2017年8月9日

外来生物の調査

アライグマやセアカゴケグモなど、県内での被害又は生息域の拡大が懸念されている外来生物の生息・生育状況や生態系への影響等を調査します。

特定外来生物「ヒアリ」の調査についてニュウーマーク

ヒアリ(Solenopsis invicta)は、特定外来生物に指定された南米が原産地のアリです。平成29年5月26日以降、兵庫県、大阪府、東京都等で確認されています。

愛媛県は、平成29年7月10日、三島川之江港、松山港、新居浜港、今治港の県内4か所の港湾において、ベイトトラップ(誘引わな)を用いた侵入確認調査を関係機関が連携して実施しました。

調査の様子0710

(1)調査の概

  • 調査場所:三島川之江港、松山港、新居浜港、今治港
  • 調査方法:ベイトトラップ法
  • 誘引餌:シロップ(砂糖水30%)、ポテトチップス等の油脂を用いた菓子
  • トラップ資材:蓋付60mlサンプル管2本1組
  • トラップ設置方法:約100mの調査ラインにおいて10m間隔にベイトトラップを設置し、1時間程度静置。
  • トラップ回収方法と簡易同定:アリが誘引されていれば、70~80%エタノールを入れて固定。実体顕微鏡を用いて選別(簡易同定)とカウント。

サンプル管

(2)調査結果

1港湾あたり5本の調査ラインを設定し、50地点のベイトトラップを設置した結果、計200地点のうち、35地点のトラップにアリ類が誘引されました。誘引されたアリ5,211頭を簡易同定した結果、ヒアリ疑い種は確認されませんでした(表1)。

表1_ベイトトラップによる誘引状況

調査場所

ベイトトラップ
設置地点

アリ類の誘引地点
(捕獲頭数)

ヒアリ疑い種

三島川之江港

各港湾50地点

0地点(0頭)

0頭

松山港

11地点(1,363頭)

0頭

新居浜港

22地点(3,837頭)

0頭

今治港

2地点(11頭)

0頭

合計

200地点

35地点(5,211頭)

0頭

四国中央市におけるアカカミアリの確認について

平成29年7月26日、県内では初めて四国中央市において、特定外来生物アカカミアリが確認されました。アカカミアリは、ヒアリと同じくトフシアリ属のアリです。ヒアリに比べると毒は弱いですが、刺されると非常に激しい痛みを覚え、水疱(すいほう)状に腫れます。当該地域では平成29年7月10日に実施されたヒアリ侵入確認調査では確認されておらず、またアカカミアリ発見後に実施したトラップ調査や目視調査においても確認されていません。当該地域周辺に定着し繁殖している可能性は低いと考えられますが、念のためよく似たアリがいた場合は素手で触らないようにして下さい。

アカカミアリは硫黄島に定着、その他沖縄県等で確認記録がありますが、本州・四国での確認は平成29年以降です。ヒアリの国内初確認以降、アカカミアリは全国6地点で確認されており、愛媛県が7地点目の確認となります。
アカカミアリ(四国中央市)
アカカミアリ(愛媛県生物多様性センター撮影)

 

アカカミアリの国内確認状況(平成29年7月26日現在)

確認地点

発見日

確認日

確認頭数

兵庫県神戸市

6月20日

6月21日

約100頭

大阪府枚方市

6月23日

6月26日

3頭

大阪府大阪市

6月23日

6月29日

2頭

愛知県(名古屋港)

7月9日

7月12日

約60頭

東京都(青梅ふ頭)

7月14日

7月12日

1,000頭以上

茨城県常陸太田市

7月12日

7月16日

24頭

愛媛県四国中央市

7月24日

7月26日

約400頭

ヒアリやアカカミアリの生態

ヒアリは、赤茶色の小型のアリで、体長は2.5ミリから6.0ミリと大きさにバラつきがあり、農耕地や公園など開放的な草地・裸地に土で直径25~60センチ、高さ15~50センチのアリ塚(巣)を作ります。南米中部原産のアリですが、現在では中国をはじめ環太平洋諸国に定着しており、一度定着すると根絶が困難なことから、早期発見、早期駆除が重要です。

アカカミアリはアメリカ合衆国南部~中米原産のアリで、ヒアリと外見上は類似していますが、大型の働きアリは頭部が肥大することが特徴です。ヒアリと比べると毒は弱いと言われていますが、ヒアリ同様アルカロイド系の毒で刺されると激しい痛みを伴います。

ヒアリやアカカミアリの見分け方

ヒアリやアカカミアリかどうかは、専門家が顕微鏡を使って観察しなければ判断できませんが、ヒアリやアカカミアリの疑い種については、以下の特徴を観察することによって大まかに判断できます。
(1)肉眼での観察

  • 赤茶色のアリで体表にツヤがある
  • 働きアリの大きさが2.5mm~6.0mmといろいろな大きさのアリが混在する。
  • 胸部にトゲが無く、華奢な体型
  • 働きアリに頭部が肥大した個体が混在する(アカカミアリ)。 

(2)顕微鏡での観察

  • 触角は10節でこん棒部分は2節(写真1) 
  • 腹柄節は2節(写真2)
  • 後胸にトゲが無い(写真2) 

 写真1ヒアリ頭部写真2腹柄部

 参考となる資料
よく目にする在来アリとヒアリの肉眼でわかる違い(PDF:54KB)(兵庫県立人と自然の博物館 橋本佳明主任研究員提供)
ヒアリやアカカミアリと間違えやすいアリの見分け方1(PDF:79KB)(兵庫県立人と自然の博物館 橋本佳明主任研究員提供)
ヒアリやアカカミアリと間違えやすいアリの見分け方2(PDF:73KB)(兵庫県立人と自然の博物館 橋本佳明主任研究員提供)

もし、ヒアリやアカカミアリを見つけたら?

  •  生きた個体を素手で触らないで下さい。
  • 市販のアリ用殺虫剤で駆除が可能です。
    熱湯を直接かけるのも有効ですが、火傷に注意して下さい。
  • 万が一、ヒアリと疑われるような個体を見つけた場合は、速やかに発見した場所の市役所、町役場
    または、愛媛県生物多様性センター(TEL089-931-8757)にご連絡下さい。

もし、ヒアリやアカカミアリに刺されたら?

ヒアリやアカカミアリの毒に対する反応は人によって大きく異なります。刺された直後20~30分程度は安静にして、体調に変化がないか注意しましょう。なお、急激に容体が変化する場合は、すぐに病院に行きましょう。

  • 症状
    軽度
    :刺された瞬間は熱いと感じるような激しい痛みがあります。やがて刺された痕が痒くなり、その後膿が出ます。
    中度:刺されてから数分~数10分後に、刺された部分を中心に腫れが広がり、部分的または全身に痒みを伴う発疹(じんましん)がでることがあります。
    重度:数分から数十分の間に息苦しさ、声がれ、激しい動悸やめまいなどを起こし、進行すると意識を失う。これらの症状が出た場合は、重度のアレルギー反応である「アナフィラキシーショック」である可能性が高く、処置が遅れると生命の危険を伴います。
  • 対処方法
    刺された直後
    :20~30分程度は安静にし、体調の変化がないか注意して下さい。
    容体が急変した場合:体質によっては、重度の症状となる場合があります。容体が急変した時は、すぐに医療機関(救急受入のある病院が望ましい)を受診して下さい。その際、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーの可能性があること」を伝え、すぐに治療を受けてください。

参考資料:ストップ・ザ・ヒアリ(環境省)(PDF:1,995KB)

特定外来生物とは

海外から日本に持ち込まれた外来種のうち、特に被害の大きいものを特定外来生物に指定して、飼育・栽培、生きたまま移動させること、保管、輸入、野外への放出・植栽・種をまくこと、許可を受けていない人に対しての譲渡などを規制しています。

環境省外来生物法ホームページ

 特定外来生物を目撃した場合

  • 特定外来生物を目撃された方は目撃した場所の市役所・町役場までご連絡ください。

目撃した特定外来生物の撮影または標本を送付する場合は、種を正確に同定するため下記の要領を参考にして下さい。

  • 愛媛県生物多様性センターでは、外来生物の情報を求めています。下記の外来生物を見かけた場合は情報をお寄せください
情報を求めている外来生物
哺乳類

ヌートリア(JPG:62KB)

アライグマ

鳥類

ソウシチョウ(JPG:55KB)

爬虫類

ミシシッピアカミミガメ(JPG:55KB)

両生類

ウシガエル(JPG:59KB)

クモ類

セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモ(JPG:31KB)

昆虫

アルゼンチンアリ(JPG:60KB)

東南アジア産亜種のクワガタムシ(JPG:54KB)

植物

オオキンケイギク(JPG:63KB)

オオフサモ(JPG:60KB)

ボタンウキクサ(JPG:51KB)

 アライグマ情報求む!

アライグマ

アライグマは、ペットが野生化し定着したもので、特定外来生物に指定されております。香川県等近隣県では生活環境、農林水産業へ大きな被害を与え問題化しており、本県においても早急な現状把握と早期の対策が求められています。

アライグマの特徴や生態、見分け方については、アライグマ情報求む!(JPG:3,295KB)をご覧ください。

愛媛県内のアライグマ確認状況

全国で生息域を広げている特定外来生物

県内では、未確認のものも含めて、特定外来生物の拡大が危惧されています。中でも、ヌートリア、アルゼンチンアリ、セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモは全国で生息域を広げているといわれています。

全国で生息域を広げている特定外来生物(JPG:3,211KB)

 セアカゴケグモに注意!!

セアカゴケグモ

セアカゴケグモは、特定外来生物に指定されている毒グモです。国内では平成7年に大阪府内で初めて確認され、その後、各地で確認されています。愛媛県内では平成26年1月に南宇和郡愛南町の工場内で、メスの生体1匹が初めて確認され、その後、松山市、今治市、西条市、四国中央市でも確認されています。セアカゴケグモは攻撃性もなくおとなしいクモですが毒を持っていますので、見つけても絶対に素手で捕えないで下さい。

ツマアカスズメバチの情報収集にご協力下さい!

特定外来生物であるツマアカスズメバチの営巣が平成27年8月、福岡県北九州市で確認されました。これまで、国内では長崎県対馬市のみで確認されていましたが、対馬市以外では初めての確認です。

詳しくは環境省ホームページをご覧ください。ツマアカスズメバチの特徴はこちらをご覧ください。

外来生物及び野生鳥獣の目撃・捕獲情報

地理情報システム(GIS)でデータベース化した県内の各種生物の目撃情報や調査・確認した生息分布情報、愛媛県鳥獣関係統計からみた野生鳥獣の捕獲位置情報等を3次メッシュ(1kmメッシュ)や5kmメッシュ(通称狩猟メッシュ)の地図で提供します。

外来生物及び野生鳥獣の目撃・捕獲情報

 

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お問い合わせ

保健福祉部衛生環境研究所

〒790-0003 松山市三番町8-234 

電話番号:089-931-8757

ファックス番号:089-934-6466

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