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認知症を知る・学ぶ:食事の時に

ページID:0011704 更新日:2018年7月18日 印刷ページ表示

「ご飯はまだかい?」と何度も訊き返すタヌジジ。

「これ手伝うてや。」と栗、包丁を渡す嫁。(カワウソママ)

手際よく、ご機嫌で栗の皮を剥ぐタヌジジと、それを尊敬の眼差しで見ている嫁。(タヌジジは昔調理師をしていた)

全部終わり、ご機嫌で「もう、栗はないんかい?」と言うタヌジジ。「ご飯でぇ!」と家族が席について呼んでいる。(ミカンちゃん)

これは「短期記憶障害」・「スキル発揮」です

解説者こまどりくん

 上記のほかにも、食事を済ませたばかりなのに、何度も食事を要求したり、食べ物ではない物を口にしたりすることがあります。これは、食べたことを忘れてしまったり、脳の満腹中枢が侵されたことによるものです。

 この場合の対応法としては、上記のほかに、「食べたばかりなのに」と本人の意向を否定するのではなく、本人の気持ちを受け止めて、小さなおにぎりやクッキーなどを少しずつあげると、食べることの満足感や期待感が満たされ、良いようです。

 また、認知症の人は、何もかも忘れてしまって、生活能力もないと思われているかもしれませんが、昔学んだことなどは、認知症になってもしっかりと身に付いているようです。料理のほかに、百人一首も若い方、顔負けの人もおられるようです。

 食事をするときは、認知症だからと、ひとりで食事させるのではなく、家族が揃い、季節感のある料理を楽しむと、本人の満足感を高めますので、ぜひ一家団欒で。

認知症と物忘れの違い

 多くの高齢者が「物忘れ」をしますが、老化に伴う物忘れと「認知症」とは異なり、その違いは概ね、次のとおりです。

物忘れ

 脳の自然な老化で起きるさまざまな知的な働きが低下した状態で、物事の一部を忘れ、日常生活にもさほど支障がない。

認知症

 脳の病的な変化により、見当識、判断力等が著しく低下し、普通の社会生活が送れなくなった状態で、物事自体を忘れ、日常生活にも支障があり、忘れたことを自覚しなくなり、人格崩壊の恐れもある。

 認知症の人は、記憶力などの知的な働きだけでなく、時間、場所、周囲の人・状況などについて正しく認識する機能も低下しているため、日常生活の中で、その人なりの精神的不安や悩みを抱えて生活しています。

 認知症高齢者に適切なケアを提供していくうえでは、老化に伴う物忘れと認知症との違いをしっかりと認識することが第一歩です。

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登場人物紹介

タヌジジ(80歳)認知症高齢者
タヌジジ(認知症高齢者)

カワウソママ(35歳)介護者
カワウソママ(介護者)

ミカンちゃん(10歳)子供役
ミカンちゃん(子供役)

ポン太さん(66歳)近所に住む認知症高齢者
ポン太さん(近所に住む認知症高齢者)

コマドリくん解説者
コマドリくん(解説者)

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〒790-8570 松山市一番町4-4-2
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