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環境啓発ポスターコンクール(令和4年度)
応募総数 |
86校 |
2,449点 |
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小学生 |
36校 |
491点 |
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中学生 |
43校 |
1,874点 |
高校生 |
7校 |
84点 |
小学生の部
金賞
安村 心希
松前町立岡田小学校 5年
講評
ノルウェーの画家ムンクの有名な絵画から着想を得たポスターです。
絶滅の危機に瀕した動物の声をムンクの「叫び」に重ね合わせ、環境啓発につなげるアイデアが素晴らしいです。色合いも工夫されていて、統一感があります。ところで、ムンクの日記によると、「叫び」に描かれている人物は、叫んでいるのではなく、「自然の叫びを聞いている」のだそうです。
耳をすませて動物の悲痛な声を聞いてほしいという安村さんの願に通じるものがあります。
きっと、時間をかけて「叫び」を鑑賞して、ポスターを制作したのでしょう。鑑賞する力を自分の表現に生かしている点で、金賞にふさわしいポスターです。
銀賞
奥村 太陽
松山市立道後小学校 3年
林 秋巴
上島町立岩城小学校 1年
銅賞
徳永 美優羅
今治市立吹揚小学校 5年
仙波 秀一朗
今治市立日高小学校 2年
佐藤 成悟
砥部町立宮内小学校 4年
中学生の部
金賞
八木 麻理南
西条市立西条東中学校 3年
講評
白熊の親子が小さくなった氷山の上で身を寄せ合って泣いています。
きっと多くの人が、このポスターを見て、つらく悲しい気持ちになり、なんとかしてあげたいと思うのではないでしょうか。
優れた美術作品は、「嬉しい」「楽しい」「さみしい」などの様々な感情を、強い共感力をもって鑑賞者に伝えます。
まさにこのポスターも、見る人全員に、生き物の苦しみを伝え、温暖化がもたらす危機をうったえることに成功しています。
どうすれば伝わるように描けるのか、八木さんが考え続けたからこそ、このように共感力の高い作品が生まれたのだと思います。
表現力、技術力ともに金賞にふさわしい作品です。
銀賞
中西 竜牙
西条市立西条東中学校 2年
上嶋 柚希
松山市立椿中学校 3年
銅賞
御手洗 心菜
今治市立大西中学校 2年
熊井 春斗
大洲市立大洲北中学校 2年
田村 聡太
今治市立西中学校 2年
高校生の部
金賞
豊島 真帆
愛媛県立松山商業高等学校 2年
講評
一見かわいらしいポスターに見えますが、実は強烈な風刺が効いた作品です。
魚のコックさんが「召し上がれ」とお皿に載せてくれたメインディッシュは、なんとビニール袋とペットボトル。
まさに、海洋プラスチックゴミの問題を、海の生き物側の視点に置き換え、「人間が同じようにされたら、どう思うの?」と、問いかけています。
発想のユニークさ、デザインとしての完成度の高さに驚きました。
想像力は人間に与えられた素晴らしい能力ですが、歴史を見ると、良いことにも悪いことにも使われてきました。
それでも、豊島さんのように、豊かな想像力をもって、持続可能な社会に貢献しようとする高校生が愛媛にいることを、とても嬉しく頼もしく思います。
金賞にふさわしい優れた作品です。
銀賞
西井 櫻
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 2年
菅野 こころ
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 2年
銅賞
谷口 詩織
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 3年
向井 絢菜
私立済美高等学校 2年
島田 隼暉
愛媛県立松山南高等学校 2年