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文化交流施設整備構想検討委員会(第7回)議事録

ページID:0004556 更新日:2020年12月11日 印刷ページ表示

愛媛県文化交流施整備構想検討委員会(第7回)議事録

日時:平成15年2月20日(木曜日)14時00分~15時10分

場所:愛媛県庁第1別館11階会室

1 開会

 

2 会長あいさつ

青野会長
本日はお忙しいところをお集まりいただき、誠にありがとうございます。
一昨年5月に第1回を開催しましてから、この検討委員会も第7回目になります。今日、最終報告案を皆様にお示しできるようになりました。この間4つの専門部会を、延べ24回開催いたしまして、この検討委員会を含めますと30回になります。会議室での検討や先進地等への視察、資料の検討をいたしました。今迄の皆様の御尽力に対しまして、改めて御礼を申し上げます。図書館など4つの専門部会につきましては昨年12月に検討を終えまして、その検討結果は既に各部会長さんから私の方へ御報告いただいております。これを事務局の方で、お手元の基本構想(案)へ集約する形でおまとめいただいたということで、本日はこの基本構想(案)につきまして御検討いただきたいと存じます。概ね、この検討委員会で御了解がいただければ、これで最終報告とさせていただき、後日、知事へ報告させていただきたいと存じますので、よろしく御検討の程をお願いいたします。

3 内容

愛媛県文化交流施設整備基本構想(案)について

青野会長
それでは、基本構想(案)の検討に入らせていただきますが、各専門部会の検討結果につきましては、それぞれ部会の個性が滲み出るような報告書になっております。そこで、事務局の方で部会報告の基本的な考え方、内容等について、可能な限り部会の報告を尊重しながら全体としての統一を図って、基本構想(案)を取りまとめていただいております。
従いまして、その部会報告の内容全てこの基本構想(案)におきまして網羅しているものではないということを御了解いただければと存じます。部会報告の内容と基本構想(案)の内容は基本的には重複いたしますので、説明は基本構想(案)のみにさせていただきたいと存じます。事務局の説明の後に、各部会長さんから補足説明などしていただければと存じます。それでは、事務局の方から御説明をお願いいたします。

<事務局説明>

青野会長
ありがとうございました。ただ今の事務局からの説明に対しまして、各部会長さんの方で何か補足することがございましたらお願いします。
ホール専門部会の佐藤部会長さんお願いします。

佐藤委員
専門部会といたしまして、今回の文化交流施設は「人と文化の交流拠点の形成」という点で、非常に意義が大きいのではないかということと同時に様々な意見が出ましたことを報告させていただきます。
愛媛県は多くの文化的施設を有しているのだけれども、十分に機能していないのではないだろうかという意見が出ました。活力のある地域とはどう違うのかと申しますと、ソフト面の機能が弱いのではないかと。そういう意味で、今回は小規模ホールを目指しているわけで、文化の集積とか発信、今後の活性化に向けてシンボル的な意味は大きいと話しております。そういう意味で、機能面としてまとめていただきました機能のうち、下の3つ、日常的な創作活動の支援機能、文化活動に関する人材育成機能、文化活動を行う利用者の交流機能という点は、特にソフト面の方向に対応して充実していただきたいという部分でございます。
機能の1つめにある多様な分野の芸術活動や少人数の活動に対応云々という部分に関しては、新しい時代への対応が期待されている点であります。例えば、少人数多様化という新しい時代、更には実際の文化活動をして失敗しても、敗者復活というかそういうことのできるキャパシティーを持つという視点、更に近県にとって個性あるこれからの劇場としての視点が考えられるのではないかと。蛇足と思いますけども、戦後、公民館、文化ホール、そして文化会館という会館の歴史がありますけれども、新しい時代には個性ある劇場が欠かせないのではないかということを含めて、県民文化会館の立派な施設を、この小ホールの整備を機に、更に一歩前に進むようなソフト面の充実を期待するところであると考えております。関連いたしまして、実際のハードの具体的な検討と同時に、またそれ以前にソフトの検討を進めていくことが、施設の機能を生かすという点では大変重要な問題であるという問題提起だけさせていただきます。

青野会長
ありがとうございました。引き続きまして、国際交流センター専門部会の西頭部会長さんお願いします。

西頭委員
大分前なのでうろ覚えですけど、今思い起こして2点ばかりあります。
1点は大変人選が良かったのか、私自身大変勉強になりました。愛媛県にはすごい国際感覚の持ち主がいるなというのがございます。
もう1点は、専門部会の報告書に書いてありますが、一番問題になったのはやはり国際交流ですから施設の在り方、特に、図書館なんかは若干静かな方がいいので上の方がいいかもしれませんが、できればやっぱりワンフロアーで、気楽に入って気楽に交流してダベッて帰れるというような工夫を是非お願いしたい、ワンフロアーで整備することが望ましいということでございます。付け加えるとしたらこのことかなと思います。以上です。

青野会長
ありがとうございました。引き続きまして、図書館専門部会の讃岐部会長さんお願いします。

讃岐委員
ソフト面にしても色々な形で動いておりますので、もう言わなくてもいいだろうと思っております。気楽に入れるというのは、図書館でも一番強く出まして。と言いますのは、人数、利用者の問題にしましても、ワンフロアーでスッと入ってきて、皆、本に親しんでいくという。数の問題がありますから、どっちこっちというわけではないですけど、ワンフロアーからずっと入っていってということを思っている。一番上の方は書庫の問題で、相当のスペースがいるものですから。これからの図書館は、150万冊はないとすぐ駄目になって、また作り変えるということになってしまいますので、そういうことを念頭において考えてみました。

青野会長
他に何か御質問等ございますか。
それでは、全体としての基本構想(案)の内容につきまして御議論いただきたいと存じます。どの点からでも結構です。

西頭委員
この会でも言ったと思うんですが、今話を聞いて、ちょっと触れられていないなって感じがするんです。私、毎日通勤であの前の道を通るんですが、御存知のようにあそこは真ん中に電車の軌道敷、車道、それから愛大の事務局に行く道の三叉路になっています。私自身歩いていて、電車が通るの待ってから渡るとか、非常に切られちゃうんです。これ見ると3つともあまり広い面積じゃありませんね。駐車場や県文も含めて。そうすると電車通りというのを何か工夫して、あまり気にしないで渡れるような整備のあり方が是非必要なんじゃないかなと思います。それによって3つの狭い所が非常に有効に生きるなって感じがするんです。森本委員さんもいらっしゃるので、交通の問題っていうのは色々とあるんでしょうがどうでしょうか、私は詳しいことはわかりませんが。

青野委員
今までの議論でもありましたけれども、地下道という考えもありますが、案外地下道は不便でコストも大きい。今お話がでましたのでお願いします。

森本委員
私も前回ちょっと触れましたけれども、駐車場それから交通、車、人の流れの動線の問題。あそこが一番車、電車、人にとっても危険な所ではないかと私は思ってるんです。市内の一番町あるいは市駅前も含めてです。特に伊台から抜けてくる道が出来て、それが直線ではなく曲線で結ばれているわけです。それで、前の時に、A、B、C地の所にそれぞれの規模にあった駐車場を置くのも一つの方法ではないですか。1ヶ所だけというよりは、分散するというのも方法じゃないでしょうか、こういうお話もしたと思うんです。今回説明がなかったので、どうなったのか私もわからないんですけど、もし、よろしければ。

事務局
今の考えではA地に、大体平地で230台位の駐車場になると思います。県文の地下駐車場に170台位入ると思います。後、C地、B地に建物を建てる時、どれだけのスペースが確保できるか。地下駐車場を作ったとしても100台かそれ位だろうと思うんです。それぞれ駐車場は若干必要だとは思うんです、何も置けないというのは不便でしょうから。しかし、建物との関係で、どれだけの駐車場スペースが確保できるかというのは、今後設計とかの段階で色々検討していきたいなと思っております。

森本委員
基本的にはA地で、B地、C地にも多少は作られるということですか。

事務局
そこに用事のある方もいらっしゃるでしょうし、作らざるを得ないと思っております。でも、一般の方がどんどん利用できる駐車場スペースが確保できるかどうかということについては少し難しいかなという気がいたします。

森本委員
B地のホールが400人位の収容人数だとすると、普通で言う完備ということになるんじゃないかなと。多少作るというよりは、400人のお客さんに対応できる駐車施設というのが必要ではないかと。交通の問題は、最近では警察と、信号機の問題も含めて関係するんじゃないかと思うんです。そういう時には、是非警察との打合せもお願いしたいなと思います。

事務局
その点は十分に検討していきたいと思います。

青野会長
交通の問題、動線の問題というのは今迄も度々出てきました。現時点でも非常に大きな問題です。更に新たな駐車場が出来たり、B地、C地に今述べているようなハード施設が出来た場合というのは、駐車場だけではなく、そこに行くのにどうするかという大きな問題でもあります。これは独自の問題として検討すべきだろうと思います。ありがとうございました。他にいかがでしょうか。

横山委員
全体が「人と文化が行き交う交流拠点」ということで、松山の中でも非常に目立つ場所で、愛媛の文化の高さを標榜していける施設になるように期待しているんですが、何分すごい欲張りなプランになったなと、自分も検討委員会委員でありながらみてるんです。交流ですので色んな機能が必要ですからこういった内容でいいかと思うんですが、中で特に個人的な要望として、この施設の中で特に誇れるものはやはり県立図書館、この充実度が重要かと。この報告書の中で県内最大という表現がありましたが、県内最大といわず、せめて四国最大位の。蔵書数、規模ではなくて、質的なものやソフト面で、より県民や県外からの方達も含めて四国で一番利用される図書館になるように。全体的に色んな機能があるんですが、一番力を入れてほしい、図書館の最大の充実を図っていただけたらと個人的に思います。それと細かいことですが、設備面でメイン棟のエリアの中に飲食施設が全く記載されていないんです。C地に道後横丁など県外客向けのフードコート的なものはありますが、やはりメイン棟との利用目的はかなり違ってくると思いますので、メイン棟の中でも図書館に来られた方や、多機能ホールを利用された方々が少しお茶を飲んで帰られたりする場所が必要ではないかと思います。

青野会長
県内最大ではなくて、四国最高位にしておきますか。

事務局
そういう方向で頑張っていきたいと思っています。飲食については、ここには敢えて書いてはいませんけども、やっぱり中にそういったくつろぐ場所とかは必要だと思います。

中村委員(代理:丹生谷企画財政部長)
整備時期の問題ですけど、実はNHKの大河ドラマで「坂の上の雲」が平成18年に放映されることが決まりました。そうなると松山市に観光を中心としてお越しになる色々な方達は18年、19年がピーク、この時が勝負です。松山市でも愛媛県でも活性化に繋がっていくと思うんです。そうなると、この事業計画を見ていると、今から設計してどうこうやるっていったら17年度中にできるのかな、ということになると難しいのかな。でも折角松山に来た時に、松山の道後の丁度入り口が、幌を被った工事現場であった、これはやっぱりリピーターを呼ぶのにしたらちょっと面白くない。松山市も道後温泉を直すとか城山の本丸を直すというのがあるんですが、18、19年は一切ビニールシートは見せないぞという計画でリピーターを呼ぼうという計画に作り変えている最中です。そういう面を踏まえた時に、図書館とか文化ホールとかの建設がどのようになるのか、もしそれが間に合わなかったとしたら、あまり幌を掛けたような形でなく、建設現場を道後の入り口に見せるような景観を作るとか、周辺整備をやってから工事をやるとかという配慮がなされるのかどうか、その辺りをちょっとお聞きしたいと思ってます。

青野会長
難しい問題ですが、事務局で何か。

事務局
スケジュール的にはまだこれから詰めていかないといけないと思います。ですが、単純に考えても17年度までに仕上がるのは非常に厳しいかなという気はいたします。今言われたようなことも配慮しながら、また松山市さんとも協議しながら検討していきたいと思います。

青野会長
今15年ですから、17年というのは難しいのではないかと思います。見せ方の問題は技術的な問題になるでしょうから。それを契機にしてどこまで盛り上がれるかというところですね。松山に来て「なんだ!?」ということには絶対ならないように、改めて松山の良さをアピールすることになればと思います。
今、検討課題になっている記念館とか、ロープウェー街の方はどうですか。

中村委員(代理:丹生谷企画財政部長)
そういった疑問点にかなえるようなスケジュールにしようっていうことで準備しています。

佐藤委員
これまでに各専門部会がそれぞれに勢力を傾けて検討していただいたと思うんですが、人の交流という点で相乗的効果が図れるようなことを考えておかないといけないのかなっていう気がするんです。人が行き交うという点で、図書館は主として県内の人達の利用、文化ホールもそういう傾向があると思いますけども、観光という点では県外の人達の利用、そういう県内外の人達の交流という総合的な計画をこれからもう少し詰めていくことが必要ではないかなと思っております。

青野会長
他にどうでしょうか。

森本委員
後の運営について、民間活力という文字がたくさん出てくるんですけど、基本構想の段階でどのくらいの人が来るとかの試算はしてないと思うんですけど、民間活力ということになるとどうしても採算ということが主になってきます。例えば全部民間にさせるということで運営させるのか、一部民間でやりながら県としても社会文化の整備ということでお金を出すのか、その辺のお考え、方針はまだ決まってないのでしょうか。

事務局
図書館なんかは民間活力といってもPFI位で、問題は賑わいの施設になると思います。あそこは、道後村役場という半公共的な部分がありますから全部民間でというのは難しい。道後横丁のフードコートとかハイカラ工房について、場合によって建物から全部やってもらえるのであれば民間でという話も出来る。まだ具体的にあたってはいないんですが、考え方としてはそういうこともあり得る。土地は貸すなりして、建物から全てを民間にやってもらう場合から、建物は公共が建てて、その運営は民間にやってもらう、あるいはその建物を建てる時点で民間と公共がお金を出し合ってやるとか、色んなバリエーションがあるんじゃないかと考えています。財政も厳しい状況なので、どういう方法が一番効果的なのかということをこれから見極めていきたいと考えております。

青野委員
広域交流施設等検討専門部会は私が部会長でして、ここに書いている以上に委員の皆さんから色んな御意見が出ました。さっき事務局から御説明がありましたように、例えば全体としての管理運営を特定の企画会社に任すのか、あるいは個々の施設でやっていくのか、一般的に既存の組織ではない団体等に任すにしても、今県内にある既存の団体そのままでは駄目だろうということで、そういう団体にどういう人材を入れてきたらいいのか、組み替えることによって対応可能なのかということは、具体的な施設が決まってこないと、詰めて考えられないのではないかという意見がございました。ただ、基本的に従来型ではなくて、賑わい施設については収益性を重視してやるべきではないかと、そうしないと長続きしないだろうし魅力あるものも出来ないだろうという考えです。そういう点では図書館、国際交流センター、文化ホールとは少し趣が違うと考えております。

森本委員
こういう施設を作った時にいかに人を集めるかということが問題になってくるんじゃないかと。今回のことで言いますと、大きな会社とかが全部一括して引き受けるとする、そうして人を集める手段を皆さんで考えてくださいというと採算がとれるわけで、その辺を支援する方法を考えるべきじゃないかと。

青野会長
ありがとうございました。他にいかがでしょうか。

石丸委員
先程の整備時期のお話を伺っていますと、この報告書ではどちらかというとメイン棟エリアを先に整備するという方向でこれから進んで、賑わい交流エリアはちょっと時期がずれるというニュアンスがあるんですけれども、もしかすると逆じゃないのかなという気がしたりしています。例えば18年、19年に向けて観光客に対して松山市なり県が何をできるかという点をまず急いで考えた方がいいんじゃないかとちょっと思ったりしました。それでこういう施設っていうのは、例えばバラックでもいいわけですし、テントでもいいわけですよね。そういう試験的なものを、人が集まりそうな時期に色々やってみる。そういうチャンスを民間にも与えたり、支援したりするような方向で。C地の確保は難しいかもしれませんが、道後周辺の敷地をその期間提供するという風に考えてもいいんじゃないかと思いました。その後、図書館等の整備に関してはもちろん急を要するんでしょうが、報告書の内容を見ると、とてもソフトな面がたくさん要望として書かれていますので、まず建物ありきじゃなくて中身を充実したり、人材育成なんかもまだまだ2、3年かかるような気がします。そういうことを考えたら、19年なんてあっという間にきてしまいそうな気がするので、その後工事に着工するみたいな形もあるかなと。折角議論してきたんですから、18年、19年の間にこの委員会で検討したことが何も機能しなかったのではもったいないと思います。

青野会長
その点について、何かいかがですか。

事務局
整備時期、建物を建てる場合はC地は個人の住宅がありまして、その問題もありますので、建物を建てるのは最初メイン棟から始まってという段階になるのかなという案なんですが、今言われたように、スペースはあるわけですから、例えばテントを張ってイベント的なことをやるとかの活用方策については、今後十分考えていきたいと思います。ただ、建物を建てる場合については個人住宅の絡みがありますので、どうしても即座には取りかかれないという問題があります。何平方メートルかの敷地はあるわけですから、その点については道後とかとタイアップした形でのイベントに活用するとか、今後工夫をしていきたいと考えております。

青野会長
そうですね。折角NHKの大河ドラマでたくさんの人が来てくれる、それを利用して、A、B、C地にこだわらないで、今のお話だとどこでもいいから仮設的に、ボーリング的な調査をやってみて、いけると思ったらやってみるというのも一つの方法である、そういう御提案ですね。それともう一つは買収の問題もありますけども、逆に賑わい施設からやったらどうかという、御提案も含んでいるのですか。

石丸委員
はい、メイン棟が終わってからかかるんじゃなくて、色んな検討を18年、19年に一時ちょっと的を絞ってやりかけてみる。違うのかもしれませんが、この報告書では、どうも後回しにされるようなニュアンスを感じましたので。後回しにするんじゃなくって、逆に急いだほうがいいんじゃないかと、ソフト面の検討も含めて。

青野会長
ありがとうございました。
御意見をお伺いしたわけですが、他に特に何か。よろしいでしょうか。
各専門部会も回数を重ねて、非常に熱心な討論が行われたとお伺いしております。この基本構想も色んな御意見を集約するという形になりましたので、内容的にはかなり盛り沢山になっております。それだけに、各委員さんの御意見をお伺いしても、やや焦点が定まりにくいというところもあろうかと思います。例えば規模につきましても県民文化会館を含めて、地域全体の景観等の観点から、どの程度の建ぺい率がいいのかとか、その施設内容につきましても、もう少しイメージが湧くような形でこれから具体的に進めていく必要があろうかと思います。広域交流施設等検討専門部会でも非常にたくさんの意見が出まして、どうしてもその中で優先順位をつけて効率性という観点から検討せざるを得ないと思います。効率性というのは必ずしも民間であるから、あるいは公的な施設であるからということではなくて、どのような施設であれ効率性の観点は必要だろうと思います。民間の場合はそれが利潤という形で表れるわけです。色んな会議で、この文化交流施設についてどうなったのかと聞かれますが、ある意味非常に期待が膨らんでいるというか、現実とのギャップが相当あるような気がしています。私もこの委員会に入って、期待とそれから実際にこれから具体的に検討に入って、一定の限られた財政状況の下で何ができるかということに、少しギャップを感じるというというのが正直なところです。検討委員会としては、専門部会で熱い思いで色々御議論を出された過程も含めて、是非、県の方ではそれを受け止めてやっていただきたいと思います。同時に、実際に政策を実施していく立場として、これから具体的作業の中で、委員会での熱い思いと財政状況を考えた上で、本当に県民に必要なものを実現していくようにお願いしたいと考えます。

事務局
提言いただきまして、私達としてはいかに具体化していくかということが当然課題になります。その点、今、会長さんも言われましたが、二つほど問題点があります。一つは、提言の中でもいただいておりますように、県の財政的制約があるという点。もう一つは、中にも書いてありますように、また議論にもありましたように民間の参入を促していきたいという点。
財政制約の部分につきましては、私達も全力で努力していくということはありますけれども、その施設の中の重複する部分はカットする、そういうものはおそらく出てくるだろうということを考えています。
もう一つは民間参入を促したい、それは参入する民間があるかないかの問題はありますけれども、今こういう格好で御提案いただきましたから、これを今後具体化していくに当たって、民間の方に訴えかけていきたいと思っています。その参入してくる民間の意向によってはイメージが少し変わってくる場合もあるかな、特に広域交流施設に関しては、そう思ってます。そういうことをお断りしておかないといけない、会長さんのお話を聞いて、そう思いました。

青野会長
ありがとうございました。前にもお話ししたと思いますが、この種の委員会をやる場合に、皆さん御専門の立場から色んな夢といいますか、是非やって欲しいということがあります。それを全部実現するには莫大な財政支出が必要です。これから議論を進めていく時には、可能な限り予算規模なり、その中でこういう程度のものを考えてるんだというのをお示しいただいて議論する方が、ある意味では実現性の高いプランができるように思うし、また御意見を伺えるような気もします。この点は難しいところで、先に言ってしまうと、いい意見が出にくくなってしまうということもありますが、そういうやり方も一つの方法ではなかろうかと思います。
ありがとうございました。他に特に御意見ございませんでしょうか。

4 閉会

青野会長
それでは、事務局から御提出いただきました基本構想(案)をベースにいたしまして、本日いただいた御意見に基づき必要に応じ修正を加えさせていただいて、私から知事に報告させていただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。
(委員から了承の声)
ありがとうございました。修正につきましては事務局と私に御一任いただければと存じます。それでは事務局から何かございましたら。

事務局
一言御挨拶をさせていただきます。一昨年5月から審議を進めてまいりましたけども、皆様の御尽力で最終報告に漕ぎつけることができました。誠にありがとうございました。この場をお借りしまして深く感謝を申し上げます。また今年度、各専門部会の部会長あるいは委員として御検討にあたっていただきました委員の皆様方には、重ねて御礼を申し上げる次第であります。
この文化交流施設は、知事も2期目の重要課題として位置付けておるところでございまして、私共といたしましては、今後この基本構想を踏まえて更に現実化、具体化を図るということで検討を進めていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

青野会長
2年間の長きに渡りまして御尽力をいただきましてありがとうございました。委員の皆様の御協力に対しまして改めて感謝を申し上げます。以上をもちまして本日の会議を終わらせていただきたいと存じます。どうもありがとうございました。

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