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文化交流施設整備構想検討委員会(第4回)議事録

ページID:0004541 更新日:2020年12月15日 印刷ページ表示

愛媛県文化交流施設整備構想検討委員会(第4回)議事録

場所:県庁第2別館5階 第3会議室

時間:平成13年10月29日(月曜日)15時00分~16時30分

1 開会

<略>

2 会長あいさつ

みなさん、こんにちは。
本日は大変お忙しい中をお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。
これまで3回にわたりまして、大変活発な御議論を頂いて参りましたが、本日はいよいよ中間報告としての基本方針につきまして御検討を頂きまして、取りまとめたいと存じております。
検討の中身といたしましては、今までの御議論を踏まえまして、事務局の方で作成いたしました基本方針(案)となっておりますが、中でも前回から宿題になっております文化交流施設のコンセプトと、それから整備位置をどこにするかということにつきまして、特に御検討をお願いいたしたいと考えております。
この基本方針は、県民に対して文化交流施設の整備の方向性を示すものとなりますので、本日の議論を通じまして、より良いものとなりますよう、どうぞ皆様方の御協力のほどをお願いしたいと存じます。
どうぞよろしくお願い致します。

3 議事(進行:青野会長)

<事務局から資料説明>

自由討論

基本コンセプトについて

青野会長
前回からの宿題であります、基本コンセプト(案)と文化交流施設の整備場所の(案)について御説明頂きましたが、まず基本コンセプト(案)につきまして、何か御意見、御質問がございましたら、お願い致します。
3つの案が出ました。「道後文化村創造の魁」、それから「愛媛文化の小道」、「愛媛文化の情報・活動拠点」ということでございましたが、どれかということではなくても、折衷でも結構ですし、別の案を出して頂いても結構ですし、いかがでしょうか。

白石委員
コンセプトというのはどういうところで、どういう風な使い方をするのですか。

事務局
今回の報告書の14ページの方に、丁度穴があくような形で入っておりますが、第2回目の委員会の場におきまして、複合施設として検討する場合に、統一的な何かがないとおかしいのではないか、それを踏まえてやるというのが、整備の効果、あるいは調和といった観点から好ましいのではないかということで置いたものでございます。
私どもとしても非常に悩みまして、最終的に具体的な施設を整備する段階で、ある一つのこういった概念を念頭に置きながら、デザイン等で反映できる場合には反映して参りたいと考えておりますが、今回の案ですとあまりデザイン的な観点からのコンセプトということにはなっておりません。
まあ、以上説明になっているかどうか、非常に曖昧でございますが、よろしくお願いいたします。

白石委員
今度の施設の名前ということではないのですね。

青野会長
要するに、この施設とか周辺をイメージできるような、あるいは整備の方向をイメージできるようなコンセプトということですね。

事務局
一言で申し上げますと、今回の基本方針で整備しようとする施設のキャッチフレーズというか、一般の県民の方にイメージしていただくためのものというイメージで御議論頂ければと思います。

白石委員
よくわかりました。
個人的な案ですが、そういうことであるとするならば、やはり3番目が一番適当かなと思いますが、県の施設ですから、道後文化というのはちょっと何か抵抗があるかと思いますし、小道というのも何かちょっと軽い感じが。すみません、私の個人の意見です。

佐藤委員
これからはいろんな具体的な細かいところに問題が入っていくだろうと思いますが、それに先駆けて、私はやはりこの基本コンセプトの根っこに、愛媛県がこれからどういう方向に行くのかというのを、一番根っこに据えておかなきゃいけない部分だろうかなと、それはもちろん我々のこの委員会の前のものを受けてきているわけですけれども、やはり日本の全体の中において愛媛県というのがどういう特性をもって、どういう宝を持っているのかと、これから掘り起こすべき宝の可能性みたいなものをやはり一番基本に置いておかないと、各論になってくるとどっか変なところにいっちゃうんではないか、と心配をしております。
そういう意味で、この基本コンセプト(案)の一番最初に書いて頂きました歴史や自然の中で育まれ、多彩で特色のある文化が息づいているというところを離れないようにしていかなければならないのかな、というような最初の感想をもっております。
非常に現実的なことを思うと、あの辺りは放っておくとおそらく蚕食されてしまう、取り返しがつかないと言ったらあれですけれども、細かい活用の仕方が、例えば駐車場だけができるというようなことがどんどんあり得る可能性のある地域だと思うんですね。
この前の委員会が始まったのは、あの辺りを大切にして、愛媛県の県都としての価値をだそうよ、というのが筋だろうということだったんではないだろうか。そういう意味で、あそこの私有地も含めて文化交流施設を整備するということを踏まえなければならないのでは、という感じです。

奥村委員
道後のことも取り上げて頂いて本当に有り難いんですが。
資料3ページにあるイメージ図ですが、これの縦線、横線がちょっと左下へ行き過ぎとんじゃないかと思いまして、もう少し右の方へですね。
交流ということについて、私はいつも申してあげておるんですが、文化交流と一緒にしますけれども、文化と交流はちょっと別だと言いますか、交流都市ということを今盛んに大阪でも京都でも言っとるわけです。いわゆる定住人口じゃどうにもならない、交流人口を増やそうと。いわゆる文化を振興して、本当に価値ある文化を追求すれば、交流人口が増えるというわけではありますけれども、交流人口が増えるような、価値ある、もちろん人の来るような価値あるものを作れというわけで、文化の振興と交流人口を増やすということで文化交流でいいとは思うんですけれども、県外の人が大いに来て頂けるような価値のあるもの、矛盾はしないと思うんですけれども。ですが是非そういう視点を持たないと、作ったけれども単なる県民だけの利用で、全国の人が評価しないようなものになってしまってはいかんのではないかということで、交流人口が増えるような、愛媛の産業の発展に繋がるような視点で是非お考えを頂いたら、というのが私の立場で申し上げるわけです。以上です。

青野会長
はい、ありがとうございました。
そうですね、確かにコンセプトとも関係しますが、イメージ図で交流が弱いということですね。

西頭委員
愛媛大学の西頭ですが、最初にお詫びを申し上げなければならないのですが、4回の内3回が欠席でして、大学だと単位をもらえないような状況で今日初めて出て参りました。ちょっととんでもないことを言うかもしれませんが、今のお話の中で、私は3つともちょっと抽象的すぎるのかなあっていう感じがするんですね。例えばある四国の大学の学長が、松山はいいですねと、なぜならば全国区の放送を持っている、俳句王国のことなんですね。それからもう一つ、松山でよく知られているのが、映画ということが非常にあります。それから道後温泉、道後の名前はやはり全国区ですので、あまり道後にこだわっちゃいかん、ということは僕はないと思います。そういう意味で、できれば俳句、映像、温泉の場とか、空間とかね、何かもうちょっと一般の人がパッと見たとき分かるようなものの方が良いんじゃないかなという気がします。

横山委員
あの今出して頂いている3案の中で比較的どれが良いかという意見を言わせて頂いたらと思うんですが、むしろこのコンセプトを今日審議する前に、今までの委員会で、施設概要、施設整備の方向性が大体見えてきていると思うんですね。どうしてもその整備の方向性で考えていく場合、1でないことは確かだとは思うんです。ただ、今の整備案を一言でまとめると3番の「文化の情報・活動拠点」というのが正しいと思うんですが、ただこれでは単に施設概要を説明したものだけで、複合施設に一貫したその基本方針、コンセプトとしてのやはり方向性にはならないんではないかと思って、私はその中間の案2ぐらいのイメージなんです。なぜかというと、今回の整備する拠点だけでなくて、やはり道後地区も含む、点ではなくて少し面とか道的な流れで、本来の目的である広域文化交流の促進を図っていくという大きい経緯があると思うんですが、そういったことに対応していく今回の拠点づくりということですので、小道って言葉が適切かどうか分からないんですが、少し道後という、県外からより広い地域からこの地域に文化をきっかけに集まって頂けるためのキーワードとして、少し広がり感のある考え方が欲しいかと思います。

青野会長
はい、ありがとうございます。他にこの点につきまして御意見ございませんでしょうか。大体おおよその御意見が出たように思いますが、私は個人的には歴史性、さっき佐藤先生がおっしゃった、過去の歴史性とか、多彩な特徴ある文化というのは重要だとは思いますけど、やはり交流とか情報発信といった未来指向的な、これから生み出すんだというような、そういうコンセプトが私は個人的には好きですけど。それでいうと3案なんですけど、3案は確かにあまりにも当たり前過ぎて、アピール度が少ないと思います。他方、私の文学的貧困かも分かりませんけど、小道と言ってしまうと何かチマチマとしてしまって、これからの愛媛の中心として、やっていくんだというのが見えなくなってしまいます。そこら当たりを考えて頂いてですね、今、2案と3案が出たと思いますが、その中でもう少し内容を表すインパクトのあるようなキャッチフレーズが出来ればと思いますが。
宿題にまた宿題が出ますが。専門部会を踏まえて来年の2月までにということですね。

事務局
来年中ということで。

青野会長
来年中で結構なんですか。

事務局
一応、仮に置かせていただいて、専門部会のフィードバック結果を踏まえて、出来上がった施設に合う形で検討するということで。

青野会長
またということですね。他に何か特に、はい。

石丸委員
このコンセプト案、どれみても浮かんでくるイメージがお年寄りなんです。若者が見えてこない、1案、2案はそういう形かなと。私も先生と同じ意見なんですが、もっとこう若者文化を発展させるような、未来が見えるというか、若者が喜びそうなもの、そういう風なコンセプトが欲しいかなと思います。

青野会長
はい、他にいかがでしょうか。よろしいでしょうか。この点については、大体思いは伝わったと思うんですが、また後でこれどうかというのが思いつかれましたら、事務局の方にでも御意見をお寄せ頂ければと思います。差し当たり基本コンセプト案につきましては、それぐらいにさせて頂きまして、次に文化交流施設の整備場所について、以前具体的に事務局の方に示して欲しいということで、今日2つの案が出ましたが、この点について何か御意見等がございましたらお願い致します。

白石委員
ちょっと、いいですか。
このB地は真ん中辺に別の土地があったようですが、ないですか。
これは最終的には、B地は全部買収できるんですか。

青野会長
Bはありませんね。

事務局
B地を管理する事務所はあります。

青野会長
何もありません。管理する事務所があるだけで、問題ありませんね。

白石委員
はい、わかりました。
こういう民有地を買収する場合、買っても買わなくてもいいということで交渉する、いわゆる市価で買える場合と、こちらから是非下さいと言った場合の購入価格の問題、非常にあると思うんですよ。
それは問題ないんだと、市価で買えるんだというんなら、是非B地もいいと思うんですが、もしこちらから無理にお願いした場合に、B地が市価より非常に高いとした場合には、必ずしもこの全部の施設をここにまとめる必要はないんで、図書館と交流センターの一番必要性のあるものを県有地だけでするべきで、もうひとつの他の施設はどっか別の場所も候補地を探しながら私はやるべきだろうと思うんです。それはもう価格の問題だけですけど。それはここで近くの方が一番いいことには間違いないですが、もしそういう事情があるんなら、そういう考え方はどうか、皆さんの御意見まとめておく必要があるんじゃないかなと思うんですけど。

青野会長
わかりました。要するにコストを考えてやるべきだということと、そのコストという場合の具体的な、その民有地Bを買う場合のコストという場合に、市場価格はいくらというのは難しいから、基本的には鑑定価格ということですね。恐らく具体的には公示価格なり、地価調査なりを踏まえた上での鑑定価格ということになるのであろうかと思います。

白石委員
あのマンションか何かも買いに来ているというお話がありましたから、当然、市価みたいなものがあると思うんですがね。

青野会長
そういうのを踏まえて公示価格とか地価調査とかがありますので、路線価は相続税のためのものですので少し安いとは思いますが、いずれにしても買いたいと言えばいくらでも高くなりますから、市価でというか、公的機関が購入する場合の、誰でも納得できる妥当な価格であれば考えてもいいということですね。

白石委員
そういう条件にした方がいいんじゃないかと私は思いますが、いや、皆さんは少々高くても是非ここでまとめてこの場所でと言われる方も・・・・・。

青野会長
いや、恐らく公的機関が購入されればそういう話にはならないとは思います。それは民間と違いますから。欲しいから高く買いましょうというお話にはならないと思います。それでよろしいですか。

佐藤委員
あの各論になるといろいろなことで一杯出てくると思うんですけれども、先ほど、若者のイメージがないと・・。もし若者のイメージを入れるとしたらですね、やっぱりこの施設というか、全体の構想がもうまるで変わってくるんじゃないかという感じもするんですね。私、昨日まで名古屋にいたんですが、名古屋の駅は南と北にスポーンと抜けるようになってて、夜12時頃でも若者がジャンジャカ、ジャンジャカいろんなことやっているんですね。今そういうような集まる場所が、ここであれば大街道とかね、湊町とかいうようなところですけれども、例えばそういう若者が集まるような場所をイメージするとすれば、それなりの考え方をして集まれるようなことも考えなきゃいけないかなと、まるでイメージが違うかなという風になってくると思います。

青野会長
今、おっしゃるのは1案とか2案とかいうこともさることながら。

佐藤委員
それも考えながら、例えば若者が集まれるようなところを考えなきゃいけないというようなことになってくると、そこに24時間来れるような何か工夫をするとか。讃岐先生はよくご存知だと思いますけど、今実際に日本中そういう若者が溢れていて。そういう風な方向に行くのかどうか・・・。
基本コンセプトの問題だとか。

青野会長
今、基本コンセプトに関係はありますけど、具体的にはこの整備場所について1案、2案の2つの案が出ておりますが、その案について何か御意見を頂ければと思いますが。

佐藤委員
私は、これは実際にそれぞれの部会がやってみないと、分からないと思います。やった上で、こっち側の方が良いとか、今のそのパブリック・コメントっていうんでしょう、そういう様な御意見なんかも聞きながらやるとどういう風になるのかなと。今ここでコンクリートするのはおかしい、具合が悪いんじゃないかなと思いますけど。

青野会長
はい、わかりました。
少し私の個人的な意見を言わせて頂きたいんですが、今佐藤先生がおっしゃったように、私はパブリック・コメントということで県民に意見を聞くということであれば、この会で一つにまとめて「これでどうですか」と聞くのはいかがかと思います。少なくとも2案を示して「どうですか」というような形で聞くのが、好ましいんじゃないかと思いますけどね。
そう言ってしまいますと、前に向いて進みませんので、それはそれとして結果として県民の意見を聞く、あるいはさっきおっしゃったように詳細については当然最初の事務局の説明でありましたように、設計段階、あるいは専門部会との議論の中で変わってくることはあろうとは思いますが、この委員会としての御意見をお伺いできればと思います。

奥村委員
私の意見は第2案がよろしいんじゃないかと思いまして。
交流拠点ですよね。もちろん、文化的価値はないといかんのですけども。やはりコンベンションホール、コンベンションの推進を考えましたら、県文の横のA地はやっぱり駐車場にする方が一番良いんじゃないかと思うんですが。かなり広いですからね。
あれだけあればやっぱりコンベンションホールとして全国から誘致するのに、一応格好がつくんじゃないかなということで。B地を是非購入して頂いて、こちらに新しい施設を作って頂いたらと。A地の方は前から申し上げてるように駐車場の方に、林というか森というか、木を植えて頂いて。大会なんかがないときでも、周りから見ても森であれば見苦しくない。
堀之内の入り口の右側は、国際交流センターの跡が森になって、木が一杯植わって駐車場になっていますよね。駐車場として見苦しくも何ともないんですが。あそこはバスが一杯入っていても、非常にいい。ああいう感じの駐車場を作って頂ければ、いいんじゃないかということと、それからもう1点言うと、今の県民文化会館もそうですが、大会か何かがある日はいいですが、ない日はもうあの辺は人が誰もいないですね。死んでしまっているわけですね。本当にそこの定住人口だけでは松山といえども本当に人のない街になってしまいまして、夜、学生が大街道辺りに出てきたりはしますけど、本当に寂しいところになりますから、是非交流人口が増えるような、大会がないときでも死んだような状態になることがないようにしないと、施設を作ったけど誰もいないよ、というものになるということを。また多少へんぴな点もありますから、道後と松山の結節点として、道後と松山は精神的距離があると言われているんですが、あそこは本当に中核的と言いますか、結節点としての価値があるということがありますから、あそこへ良いものを作れば、私は道後だけと言うのではなくて松山市全体の都市としての魅力を高めるために、あそこへ良い施設を作るべきだということで。必ずしも道後の我田引水というわけじゃなくて、そういった良い場所だということを認識して考えればいいんじゃないんかなと。長くなりました、以上です。

青野会長
はい、わかりました。最近中心市街地の活性化のために、中心部に商業施設と図書館機能みたいなものを持ったものを一緒に併設して人を集めるというようなこともありますので、先ほどの若者というお話もありましたし、是非交流を増やして賑わいが出るような、施設にして頂きたいと思います。今おっしゃられたのは第2案で、A地は駐車場として、場合によっては将来の施設を建てる場合に確保しとったらどうかという、そういう御意見ですか。

奥村委員
私の立場はずっと駐車場としての利用をということを考えております。

青野会長
ずっと駐車場ということですね。わかりました。第2案でということですね。

横山委員
すみません。この4ページの案1か2かという意見でいいんですかね。その前全体条件も含めてBの土地を買う必要がないとか。
案1、案2のどちらかですね。
あの私は奥村委員とは逆で案1を希望しています。なぜなら確かに駐車場の問題はあるんですが、やはり案2の県有地Aを全て駐車場にしても根本的解決にはならないというのと、やはり車は今後の全体的な街づくりの整備から考えると、あまり市内中枢の施設に止めるのではなくて、もう少し郊外に止めて公共機関を使うっていう、やはり大きな流れの必要性があると思いますので、根本的解決にならないのであれば、案1の方が今の県民文化会館との連携をもたせた小ホール作りと、民有地Bで新しい県立図書館、国際交流センター、そしてまだ具体的整備案は出ておりませんが、その民間等の活力を生かしたその他の機能ですね、ギャラリーであるとか、レストラン機能であるとか総合的なインフォメーションをどうするのかという、やはり人が本当に交流して使えるための細かい機能が必要だと思います。で、そういったいいものを作るためには、やはりA、Bそれぞれの機能が一番機能しやすいような配置にするためには、案1の方が良いものができる可能性が高いのではないかと思います。案2でありますと、民有地Bの中に全ての機能を作ってしまいますので、非常に高層なものになりますし、やはり高層階の建物というのはこの道後という温泉っていうキーワードに表れる優しいイメージとはそぐわない、また道後地区から松山城の山自体も見えなくなるような、死角になるんではないかと心配もされますので、少し費用が若干かかるかもしれませんが、私は案1の方を希望します。

白石委員
何か音の問題とかで一緒にしない方がいいというふうな意見があったように聞いているんですが、その問題はないんですか。B地にまとめた場合に。

青野会長
それは結局実際の設計段階で、遮断が可能かどうかという問題に帰着するだろうと思いますが。騒音が著しいということであれば、第2案というのは難しいということになろうかと思います。騒音の問題は何とかできるだろうという前提で第2案はお話ししないと。

白石委員
いや、もしそれが可能だったら、もう高い土地ですから是非有効利用して頂いて、私は一つにまとめるという第2案に賛成ですけど。

西頭委員
私もいつもあそこを通るんですが、この委員を引き受けたときに是非話したいなと思ったことは、先程奥村委員がおっしゃったように、建物が建ったと、しかし全然人がいないと、確かにそういうことが非常に多いんですよね。ですから、夜なんか怖くて通れないっていう感じですよね。
私の立場柄話すんですが、愛媛大学、あるいは松山大学もそうですが非常にキャンパスが狭いんですね、正直言って。愛媛大学では1万人、松山大学は7千人ぐらいですか。6千400人ぐらい。そうすると1万5,6千人ぐらいの若者が、これが毎日おるわけですよ。殆ど、滞留している感じなんですよね。そういう連中があの狭いキャンパスにおるよりも、私はむしろ、松山城も含めて愛媛大学のキャンパスだと思うような形でやらないといい環境できないですよね。だから、そうなりますとね、この北っていうのか、こちらの方にあります愛媛大学と、松山大学、東雲大学も入れてもいいと思いますが、そういう形で学生たちが広い空間の中で動けるような形、それを是非今回は実現して欲しいなあという感じで来たわけです。そう思っておりました。
欠席ばかりしとったんですが。それからいきますと、今国際交流センターがあるところですね。あそこの意見が出てますが、あそこに集中するよりも、道路のこっち側に展開すると。だから広い空間の中に交流空間があるという形にした方がいいんじゃないでしょうか。
私はそういうふうに思って、これでいきますと第2案ですけどね。理由はそういうところから、私はこれはむしろ2案の方がいいんじゃないかなと思います。で、やっぱりある所へ集積しちゃうと、また一つの建造物ですから、空間が非常に十分にないということになりますと、ちょっと利用上問題があるのかなという感じがします。

徳永委員
私も西頭先生と最初の出だしのところは意見が一緒なんですが、でも私はそう考えると案1の方が良いような気がするんですけれども。

西頭委員
だからむしろあそこはもっと空間にして頂いて、木をどんどん植えるとかそういう意味です。

徳永委員
と申しますのは、小ホールというのは今までの話だとその多様な人達が集まるところというコンセプトにしよう、PAを使うものも入れよう、恐らく若い人たちが手を挙げる場合もあるだろうということでした。その場合、第2案ですと、縦に3階どころか、多分4階、5階、6階、7階ぐらいまで積むことになると思います。積んだ場合に、容積率の問題がありますので、どこまで積めるか分からないにしても、若い人達がたまれる場所がなくなると思うんです。
いろいろなことをやるためには、搬入経路を非常に広く取らなくちゃいけないので、表に大型トラックを止めるわけにはいかないから、大抵搬入路はホールの裏に作るわけですが、あそこだと裏に道を作らなくちゃいけなくなると思うんですね。広い道を確保して、巨大なエレベーターを作って、ホールを一番上に置いて、高いお金をかけて、最終的に音漏れを起こしましたっていうことになりはしないかという不安があります。いい例かどうかわかりませんが、ホールの機能にしぼってお話をしますと、ホールをビルの中に入れた場合の最大の欠点は、その前でくつろげる空間がないということなのです。
東京の大きなホールの中では、サントリーホールというのが圧倒的に集客力があるんです。最近は地下鉄の駅が歩いて3分のところに出来ましたので比較的便利になりましたが、今までどの駅からも歩いて10分という大変不便な場所にあったのに、最もお客さんをたくさん集めたわけです。なぜかというとあそこの場合には広いスペースがあって、エレベーターにも、エスカレーターにも乗らずにホールの中にそのまま入れ、それが一番来られた方にとっての居心地の良さに繋がっているという分析がございました。そう考えると若い人をある程度頭におきますと、前に広い空間があった方がいいかな、あんまり縦に積まない方がいいかなっていうことを個人的には思います。

青野会長
はい、ありがとうございました。大体1案、2案のいずれかを支持する御意見が出ましたが、特に、他にございませんでしょうか。どちらの御意見も重要な指摘として、賑わいづくりといいますか、交流空間に配慮することが絶対に必要である、死んだ空間になってはいけないということはおっしゃる通りだと思います。
ちょっと一つだけ。今、西頭先生が言われた愛媛大学、松山大学、それから東雲、カタリナとかで2万人ぐらいの学生が、常時いるわけです。高校生を含めるともっといると思いますけれども、そういう若者を活かした街づくりというのは考える必要があるだろうと思います。実は松山市の方でそれを考える場合に、ロープウェイ街を活かしたような街づくりも考えていますが、できればそこ辺りとの関連も踏まえた上での施設づくりというのを考えて頂ければと思います。
他にこの1案、2案について特にこれは言っておきたいというのがございましたら。よろしいでしょうか。

西頭委員
あの南側がね、あそこを使わないと死んじゃうと思うんですよ。あそこに持田地区のキャンパスもありますし、農学部もあるわけですよね。
学生はむしろそういう形で、確かに狭いということもありますけども、そういう意味でやっぱり広く使うっていうのが一つ、そうすると道なんかはやっぱり今のまま電車通りでいいのか、何か工夫する必要あるでしょうね。
アクセスをうまくするような形、なるべくそういう意味で私申し上げたんで、徳永先生がおっしゃるのも一つ、一理あると思いますけどね。

青野会長
わかりました。いずれにしても、交通の問題は考えて頂かないといけない、今でも混雑していますから。

白石委員
奥村さんが言われますのは、バスの駐車場のことでしょう。施設を分けた場合、バスがおける駐車場ができるかどうかだと思うんですけど。

青野会長
大体両方支持する根拠らしい根拠も出てきたように思われますので、県民の意見もお伺いし、それから先ほど出ました防音等での設計段階での技術的な問題っていうのも当然含みますし、また専門部会等での御意見も踏まえまして、この1案、2案について考えて頂きたいと思います。それでは、宿題の基本コンセプト(案)と文化交流施設の整備場所についての(案)につきましてはそのぐらいにさせて頂きまして、基本方針の検討に入りたいと思います。まず前半の経緯から「3 文化交流施設整備構想の基本的考え方」まで、ページで言いますと1ページから11ページまでですが、特に御意見ございませんでしょうか。
さっき奥村委員さんから、3ページの部分でちょっと交流が弱いという御意見が出ましたが、他に。

徳永委員
奥村委員さんがおっしゃられたことすごく大切なことだと思うんですね。私個人的には、前回よりもこの円が右上に移動したのは、恐らく施設が具体的になってきたのでこうなったのだと拝見したわけです。
文化ベンチャーという言葉も途中で出ましたが、図書館を含めてその施設を主として県民が使って、新しい図書館の場合は学問ですとか、構想ですとか、ホールの場合は新しい文化的なものを生み出す拠点にしていくんだという考え方になってきたので、右上にきたと思うんですが、また真ん中にずらすとなると、全体の施設のイメージが随分変わって参りますので、このところは少し共通認識を持っておかないと、専門部会で出てきた議論と全体とが咬み合わないということになりはしないかと少し心配になります。

青野会長
具体的にはこれで良いんではないかということですね。

讃岐委員
今までの話で、文化交流なのか、交流文化なのかというのが、ごったになっとるような感じが私はするんですけどね。いわゆる歴史だったり、人であったり、物語だったり、いろんな形での多分これも交流ですよね、これは一つの交流。だから文化という概念でくくると、ちょっと苦しくなってくるんじゃないかと。今のキャンパスの問題からしましても。人がそれぞれ持っている文化だけども、それは交流というキーでくくった方が交流を文化という風にとらえた方がやり易いんじゃないかという気がします。
そうすると、交流文化の拠点という形で持っていった方がですね、回廊の方から言うとその方が何かすっきりするような感じをうけますね。若者の問題にしましても、いろんな問題を考えましたときに。

青野会長
要するにもう少し広くとらえた方がということですね。

西頭委員
主体は人ですよね。

讃岐委員
はい、人です。そっちにおいた方がですね、今からの発信は可能だと思うんですがね。

青野会長
もう少し注意して、こういう意味ですよということを、書き込んで頂ければと思います。今のお話だと、文化交流と言ってしまいますと、ちょっと平凡に聞こえるかも知れませんので。
今まで出た議論を生かす感じで、是非お願いしたいと思いますね。
文化交流、情報発信も出来るような、そしてそこで本当にみんなで集まって出来るような形にして頂きたいと思います。
その次、「4 文化交流施設の整備の方向性」、「5検討委員会の今後の対応」、ページ数で言いますと12ページから20ページまでですが、何か特に御意見ございませんでしょうか。

石丸委員
少し話がそれるかもしれないんですが、今後これを実現に向けて進めていくときにですね、是非お願いしたいことが一つあります。
愛媛県には、建築とかデザインに関する高等教育機関が無いというか少ないので、常々建築文化が余り高くはないのではないかと思っておりました。今日の議論なんかを聞いても、例えば愛媛大学の工学部に建築学科があれば、学生にコンペをさせるとか、自分たちが自分たちの街をこれから作っていくんだみたいな、そういう行為が文化なんじゃないかなと思っております。それは叶わないので、高校生ではちょっと無理かなというのがありますので、今後はですね、できましたら国際交流という観点からも、公開国際コンペというようなものがあってですね、海外の建築家がとらえた松山みたいなのをみんなが知るのも、愛媛県民が内からだけ見るんじゃなくって、外からどうやって見られているかっていうことを勉強するいい機会になるんじゃないんかと思いまして、そういうことも是非検討して頂きたいと思います。

青野会長
はい、わかりました。建物を建てるときに、国際コンペみたいなのをしたらどうかという御提案ですか。はい、わかりました。他にいかがでしょうか。よろしいですか。
そうしましたら、参考資料等も含みまして全体としての御意見、御質問等ございましたらお願いします。
先ほど事務局の方からこの基本方針をパブリック・コメントにかけて、県民からの意見を募集したいという御説明がありましたけれども、この点についてよろしいですね。

佐藤委員
その通りでいいと思うんですけど、そうするとやはりこういう方向で考えてるんだよ、という基本構想のコンセプトにあたるんですかね。それをはっきり示しておかないとごちゃごちゃになるというのかな。

青野会長
示し方はどういう形でされますか。

事務局
まず基本コンセプトの方につきましては、本日実は、仮にせよ案の1~3のいずれかを決めて頂いて、それを入れ込もうと思っていたのですが、先ほどの議論ですが、ちょっとそれをまた持ち帰ってみなさんの宿題を受けて早急に調整しなきゃいけないと思っております。あの整備場所については、ほぼ今の御議論を踏まえて、若干メリット、デメリットのところを補足するような形で、このままそっくり入れ込んで県民の方の御意見を伺いたいと思います。

青野会長
はい。この案は全体として示すということですね。それでよろしいでしょうか。パブリック・コメントという形でこれを実施するということにして頂きたいと思います。そういう形で県民の方から寄せられた意見につきましては事務局の方で取りまとめて、いろいろ委員の皆さま方にお示しするようにしたいと存じますが、特にこの検討委員会の中で、議論すべき重要な提案といいますか、今までの議論を根本的に考えないといけない、大きく変えないといけないということがなければですね、もしあれば第5回目の委員会を開かして頂かないといけないと思いますけど、もしそういうことがなければ事務局と私の方へ御一任頂いて、県民からのパブリック・コメントの対応については専門部会への申し送りという形で処理させて頂きたいと思いますけど、よろしいでしょうか。
特に重要で、これは考え直さないといけないということがあればもう一回お願い致します。

西頭委員
私これ見て大変いいと思いますけども、ただこの基本方針を県民に示される時には、先ほどから意見が出てますように、文化交流か、交流文化かいずれにしても、文化を創るんだという視点を、明確に書いて頂きたいと思いますね、前向きな姿勢を。交流とか、今あるようなものをどうするとかいう話じゃなくて、そういう書き方を是非お願いしたいなあという、文章的にですね。読んだとき、「ああ、こういう方向を目指しているのか」ということなんですよね。

青野会長
そうですね、是非その点はお願いします。
それがこの委員会での基本的な総意であったと理解しておりますのでよろしくお願いします。で、パブリック・コメントへの対応につきましては、また後で御連絡させて頂くということにさせて頂きますがよろしいでしょうか。はい、ではそういうことにさせて頂きます。
それでは基本方針(案)につきましては、概ね御了解を頂きましたので、資料20ページの「5 検討委員会の今後の対応」に記載してあります、4つの専門部会を設置することといたしまして、その設置要領について検討を行います。事務局の方から説明をお願い致します。

<事務局から資料説明>

青野会長
ただ今の説明に対して、何か御意見、御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それではこの要領に従いまして、事務局において委員の選任等の事務を進めていただきまして、各施設の具体的な内容の検討に入りたいと思います。特に、他に御意見ございませんでしょうか。

白石委員
我々、一体いくらかかるものかわからないまま意見を言わして頂いたのですが、その辺りはどういうことになるか。答えられる範囲で。

事務局
ここから先は、非常に事務的にも、非常に粗い計算ですが、大体延床面積で計算いたしますと、今のお話ですと大体20,000平方メートルないし25,000平方メートルといったものが考えられます。県等が関与しております建築物の1平方メートルあたりの単価を考えますと40万円では厳しいと、60万円になればほぼ100%できるであろうということですので、それを掛け算いたしますと、一番下の建造物で80億円、最も高い場合ですと、25,000平方メートルの60万円といたしますと150億円という数字が出てくる可能性がございます。ですからその辺りも考えますと、いかに整備のコストを安く抑えるかというのが、我々にとって、厳しい県の財政状況考えますと、一番喫緊の問題であろうと考えております。

西頭委員
その場合、国庫からの補助が出るということはあるのですか。

事務局
これがまた非常に厳しいものでございまして、もともとの制度といたしましては、地方交付税等々の活用をいたしまして、4割程度は補助が入るという制度があったわけでございますが、昨今、国の方も財政構造改革をしておりまして、その制度を今見直すということが打ち出されております。ですので、ますます、民間等活力活用の専門部会を設けておりますが、PFIといった話、あるいはその他諸々の新しい制度を活用していく必要があろうと考えております。

白石委員
それは最終的には、議会が決めることなのでしょう。

事務局
私ども、理事者側で原案を作成いたしまして、県議会へは予算案という形で、県議会の中で御議論頂き、最終的には議決を頂くということになります。

青野会長
はい、ありがとうございました。
長時間の御議論ありがとうございました。
5月末から4回検討して参りまして、お陰様で基本方針もなんとか取りまとめることが出来ました。今後、パブリック・コメントを行いまして、県民の皆様の御意見をお伺いし、最終決定をさせていただきたいと存じます。基本方針といたしまして、一応取りまとめましたけれども、パブリック・コメントを行うことにもなりましたし、最終決定までには若干の時間もありますので、会議終了後、特に基本コンセプト等何かお気付きの点がありましたら、お配りしております事務局の連絡先へ電話、メール等で御連絡いただければと存じます。
他に御意見がなければ、最後に事務局の方でなにか。

事務局
略<お礼>

4 閉会

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