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平成26年度6月補正予算案等に関する記者発表の要旨について

ページID:0008735 更新日:2014年9月8日 印刷ページ表示

 

日時 26年6月16日(月曜日)11時00分から11時10分

場所 知事会議室

平成26年度6月補正予算案等記者発表

(知事)

 今年度の6月補正予算等について説明をさせていただきます。

 今年度の当初予算につきましては、「上昇」から「飛躍」に向けました成果追求型の年間総合予算として編成をしたところでありますけれども、今回の6月補正予算では、まず、先般、国内で初めて感染が確認されましたキウイフルーツの新系統かいよう病被害への緊急対策を講じること。そして二つ目には、経済・雇用対策やえひめ国体における競技力向上対策をはじめとする重要課題への対応を充実・強化すること。そしてもう一つは、国の内示等を踏まえ、公共事業を追加実施し、県内景気の下支えをすることなど、当初予算編成後の状況変化に即応しつつ、公約の実現に向けた足取りをさらに加速するため、所要の経費を計上することといたしました。

 まず、その主な内容ですけれども、喫緊の課題であるかいよう病被害への緊急対策につきましては、感染発覚後、直ちに予備費によって当面の措置を講じるとともに、現在、感染ルートの特定に向けて全力で調査を行っているところでありますが、今回、追加対策として、「一.感染予防のための防風ネットや雨よけハウスの整備促進により被害の拡大を防止する対策。」、「二.被害農家が借り入れる資金について、利子補給により実質無利子化し、経営再建を支援すること。」、「三.国や他県と共同して、発生原因の究明や効果的な防除技術の試験研究などに取り組むこと。」といたしました。

 次に、重要課題への対応の強化についてですが、まず、一つ目は経済・雇用対策であります。良質で安定した雇用創出を図るため、競争力の高い産業をターゲットに「えひめ戦略産業雇用創造プロジェクト」を推進し、人材育成や若年者雇用のマッチング、地域資源等を活用した新商品開発・企業誘致、国内外での県産品のさらなる販路拡大など、これまでの成長戦略と一体となった取り組みを展開してまいります。また、「スゴ技」、「すご味」データベースに続きまして、新たに作成する「すごモノ」データベースを活用し、首都圏の大規模集客施設において展示販売会を開催し、今治タオルや砥部焼、水引細工等の本県が誇る伝統的特産品を強力にPRし、販路の開拓をこの伝統工芸品を中心に支援をしてまいりたいと思います。また、農林水産業の6次産業化に向け、付加価値の高い水産物を加工する施設等の整備を支援いたします。

 二つ目には、観光・交流の推進でありますが、サイクリストの聖地にふさわしい環境づくりの中核として、これまで国に強く要請してきた瀬戸内しまなみ海道自転車道の無料化を夏休みを目途に実施をすること。また、「自転車新文化」を創造・発信するため、専門家のアドバイスを得ながらサイクリング関連の施策を総合的・戦略的に展開する体制を整備すること。また、海外との交流基盤である松山・上海便の安定運航を確保するための支援策を導入することでございます。

 三つ目は、教育・医療・福祉の充実として、まず、スーパーグローバルハイスクールに指定されました松山東高等学校において、国際的に活躍できる人材を育成すること。東京オリンピックの開催決定を踏まえまして、その3年前でありますえひめ国体での活躍が期待されるジュニア選手の育成をさらに強化をすること。また、医療施設や障害福祉施設のスプリンクラー整備を支援し、利用者の安全を確保することといたしました。

 次に、公共事業の追加については、国予算の内示を踏まえまして、橋りょうの耐震補強や河川改修などの防災・減災対策、間伐等による森林整備や漁港施設の整備などに取り組むことといたしております。

 この結果、6月補正予算総額は、一般会計で60億4,631万円、特別会計で2,229万円、合計で60億6,860万円となります。

 また、条例等の議案につきましては、法令の改正等に伴う条例改正などを提案する予定としているところでございます。以上で私からの説明とさせていただきます。

 

(あいテレビ)

 自転車の無料化ですが、料金の負担額はどのくらいになるのか。

 

(知事)

 まだですね。企業の広告募集の最中ですので、それの集まり具合によって、県費負担も変わってまいりますし、無料化の開始日も決まっていないことから、まだ確定しているわけではありません。大きな流れとしては、減収分について、半分が本四高速株式会社、折半したそのうち広島県と愛媛県でまた折半。さらに、今治市と折半。今治市と愛媛県の折半分について、広告によってぶれていきますから、今の段階で確定はしてないです。

 

(あいテレビ)

 無料化の開始時期は、夏休みということだが7月、8月のいつ頃になりそうか。

 

(知事)

 何日というのはまだ確定していないんですけれども、スケジュール感としては、夏休みに入る直前ぐらいに何とかしたいと思っています。

 

(あいテレビ)

 来月下旬くらいか。

 

(知事)

 そうですね。はい。

 

(NHK)

 キウイフルーツかいよう病の被害が広がっているが、今回、対策を講じることにより、県としてどのように臨んでいくのか。

 

(知事)

 今一番の悩みの種は、感染ルートの特定がまだできていないということと、後ほどの代表質問でも触れさせていただきますけれども、どう考えてもニュージーランドからの問題発生と捉えるべきだと思っていますので、国の調査チームに愛媛県の職員も派遣していますから、そういったことが明らかになってこないと本当の意味での長期的視野に立った対策というのは固まってはこないと思うんですね。その前段階の今できることといえば、ともかく発見をし、感染が確認され次第できる限り対策を打つということに尽きると思いますし、またそのことによって不安感をお持ちになっている農家の方々に対して、県としてもできるだけのことを心配して考えていますよというメッセージを送るということが今の段階でできることかなと。そういう視点から、今回の追加対策を計上させていただいています。

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