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平成23年度6月補正予算案等に関する記者発表の要旨について

ページID:0008720 更新日:2017年12月4日 印刷ページ表示

 

日時 23年6月13日 11時4分から

場所 知事会議室

平成23年度6月補正予算案等記者発表

(知事)
今年度の当初予算においては、公約を実現するための年間総合予算を編成させていただきましたが、今回の6月補正予算では、東日本大震災の発生を受けて、4月専決補正予算に引き続き、切れ目のない被災地支援を行うとともに、国の見直しを待つことなく、本県独自の防災対策の見直しへの着手や、「えひめ愛顔(えがお)の助け合い基金」を活用した新たな被災地等支援対策、さらには、国の第一次補正予算への対応のほか、雇用対策や環境対策など当面措置を必要とする経費を計上させていただきました。
その主な内容として、まず、東日本大震災関連対策でありますが、これは、三つのジャンルに分けまして、まず第一に、本県独自の防災対策の見直しとしまして、地域防災計画の見直しに着手するとともに、初動体制の確保のための資機材の整備を進めるほか、初めて、民間木造住宅の耐震化の促進に着手することといたしました。二つ目は、本県の影響への対応ということでございますが、県産農林水産物や工業製品の放射線測定体制の整備や、県産品、特にかんきつでありますけども、県産品の海外への安全・安心PRなど風評被害への対応でございます。また、本県向けの旅行商品の造成支援を強化するなど、旅行客の減少への対応を図るほか、マダイ等の養殖用餌料の高騰への対応、これは大半の餌料が東北地域から購入していますので、中長期で影響が出てくると思いますので、低廉な飼料の緊急開発に取り組んでいきたいと思います。三つ目は、被災地等支援対策でございますが、「えひめ愛顔(えがお)の助け合い基金」の積み増しを行わせていただきたいと思います。また、基金の活用事業として、被災地の高校生の本県への修学旅行に対する助成。現在のところ、ほぼ確定が、岩手県の大槌町の高校、それから、宮城県の石巻市にある水産高校、それから、南相馬市の二つの高校、それから、同じく福島県の浪江町、同じく福島県の双葉町、大体この6校がほぼ確定でございます。その他にも宮城県の3校が検討中ということで、近々、方向が決まるんではなかろうかと思います。また、国の第一次補正予算を受けまして、被災地での災害ボランティアコーディネートの支援や、本県に避難している児童生徒等の就学支援等の充実も図ることといたしております。また、先般5月にお伺いしたときに、宮城県の愛媛県人会会長よりご提案がありました、蛇口をひねったポンジュースの避難所への提供ができないだろうかということについて、農業団体と話ができまして、委託をすることといたしまして、被災地へのみかんジュースの提供、それから、被災地向けの旅行の促進、こうしたものも盛り込まさせていただいております。これは、旅行は、福島県知事から特に要望があったことでありますけれども、風評被害で人が8割減という状況を踏まえまして、旅行関連業界と話を詰めてバックアップをし、30名以上福島県等へ入った場合に助成をするというふうなことで、企画が進められることになります。
次に、当面する課題への対応では、一番目に、雇用対策といたしまして、緊急雇用創出事業臨時特例基金等を活用し、継続的な雇用機会の創出に取り組みたいと思います。二つ目は、環境対策として、廃棄物処理センター、こちらはかつて、外部監査でも指摘のあった施設でありますけれども、収益構造を強化するということで、微量PCB処理施設の整備、これを行いたいと思います。また、公共施設等の省エネ・グリーン化の継続的な推進、みかん搾汁残さを原料とするバイオエタノール燃料の利用検討を進めてまいります。三つ目に、スポーツの振興対策として、愛媛国体の開催に向けた県総合運動公園の計画的な整備を図りたいと思います。そして、四つ目は、地域活性化対策でございますけれども、これまで愛媛でも産業まつりが開催されておりましたが、どちらかというとちょっとインパクトに欠けるような個人的な思いもありましたので、今般、松山市等と連携をいたします。相乗効果をお互い図っていこうということで、仮称ではありますが、「えひめ・まつやま産業まつり」、これまで、それぞれが別々に似たような趣旨のイベントを行っておりましたので、これを合体させまして、予算も当然、同等につぎ込まれていきますから、規模の大きなイベントにいっぺんに持っていけるということで、場所は城山公園を考えておりますが、この開催のほか、離島交流施設の整備促進等を図ることといたしました。
この結果、6月補正予算総額は、一般会計29億7,173万円、企業会計444万円、合計29億7,617万円となっております。
なお、先の臨時議会等で決定されました、今年度の議員報酬の減額や海外視察の自粛に伴う経費、金額にすると約5,000万円でありますが、これについては、今回の議会で、減額補正を行った上、県議会の意向も踏まえまして、「えひめ愛顔(えがお)の助け合い基金」への積み増しに1,000万円。これや、先ほど申し上げましたが、新規事業として取り組む木造住宅の耐震化支援など、東日本大震災関連対策の財源として有効に活用させていただきたいと思っております。
なお、条例等の議案については、法令の改正等に伴う各種条例の改正などを提案する予定としているところでございます。
以上で説明を終わらせていただきます。

 

(愛媛新聞)
3会計とも、少し前年度を上回っているが、この要因は何か。

 

(知事)
これは、やはり震災関連で国の補正とも絡んできますけれども、去年まったくなかったわけですから、これが非常に大きな要因としてプラスで出てきていると思います。

 

(愛媛新聞)
義務的経費が増えているので、見かけだけ増えている感じではないか。

 

(知事)
ただ、義務的経費は、ご案内のとおり、社会保障の関連は、もうこれは仕組みの問題ですから、高齢化が進み、福祉サービスを必要とされる方が増えていく現状がありますので、これに伴って自然増という形は要因としてあります。

 

(愛媛新聞)
木造住宅の耐震化について、他の都道府県や県内市町で、同じような制度を導入してきたところはあるか。

 

(知事)
ありますね。市町で単独でやっているところも県内にはありましたので、今回、県がこの2分の1補助を打ち出すことによって、県下20市町全部導入するというふうなことになりますので、今回の提案により、愛媛県下の全自治体で始まるというふうなことになります。

 

(愛媛新聞)
おそらく愛南町だったと思うが、何年か前に制度ができて、少し前の段階で要望がゼロだったが、県の補助が入ることで、その辺は。

 

(知事)
特に、今回の東日本大震災の影響というのが、かなり出てくるのではないかというふうに思います。防災に対する意識が非常に高まりを見せていますし、ただ、この制度を使うに当たり、耐震診断がまず必要ですから、この耐震診断もあまり進んでなかったんですね、ですからそれとリンクする形で利用件数が伸びていくのかなというふうに思っております。

 

(愛媛新聞)
従前では、当初予算と9月補正予算に力点を置いてきたが、補正予算について、どう位置付けているか。

 

(知事)
松山市時代もそうなんですが、刻一刻と情勢というのは変化をしていきますので、変化のたびに、ニーズも新たに出てきたり、あるいはさらなるニーズに応えるために、強化したりという変動要因というのは日常茶飯事、出てきますので、そのためにも、補正予算というのは、臨機応変に対応するためのものとしてですね、しっかりと有効に活用していきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)
当面する課題への対応のスポーツの振興で、県総合運動公園の整備が入っているが、この間、Jリーグのチェアマンが来県し、改修を求めたことと直接的にリンクしているか。

 

(知事)
いや、全然、直接的には関係ありませんで、Jリーグとの話し合いも詰めた上で、計画が練られていましたから、そういう意味では、加戸前県政からの引継事項でもございますので、この約束したことを、国体の準備のためも含めてですね、こちらの方が大きいんですけれど、国体の準備のため、それからJリーグとの約束したことを履行するために時期が来たということで上げさせていただきます。

 

(愛媛新聞)
高校生の修学旅行は、いつぐらいの予定か。

 

(知事)
これはですね、高校によって違うんですけれども、例えば、ある高校は規模を縮小して、12月にやろうとしていたんですが、こういうふうなことでお迎えいただけるのであれば、3月にみんなで行きたいとか、そういう高校もあれば、秋に実施する高校もあれば、それはまちまちでございます。

 

(愛媛新聞)
学校は全部、高校ということで。

 

(知事)
はい。ばっと言いますね。岩手県の大槌(おおつち)高校、宮城県の県立水産高校、これが石巻にあるということでございます。それから、福島県南相馬市が2校で、原町(はらまち)高校、小高(おだか)工業高校、これは二つとも南相馬市になります。それから、一時避難でニュースに出ている浪江(なみえ)高校、もう一つが双葉(ふたば)高校、原発の隣のところです。あと3校が、問い合わせがあって検討させてもらいたいということで、全部3校については宮城県の高校です。

 

(愛媛新聞)
一番早いところで時期は決まっているのか。

 

(知事)
9月というのが一部入ってくる可能性がある。ただ9月から11月となっているので、ちょっとまだそこら辺は、やはり今、あちらの方も大変な状況なので、ご父兄とも日程の調整とかですね、そういうのもあるようなので、やや幅広く見ていますけども、いずれにしても、9月、11月が一つシーズンとしてあるのと、それから11月と12月で検討中のところもあるのと、それから3月実施を考えているところがあると。

 

(愛媛新聞)
いずれにしても、年度内で。

 

(知事)
そうですね。はい。

 

(愛媛新聞)
議員報酬の減額分を耐震化等に充てることは、継続事業になるような感じもしている。1年間で議会の対応が切れたら、来年以降、困るのではないか。

 

(知事)
そうですね、そういう全体のやりくりをしていくことになると思いますが、その辺りも、議員さんもお考えいただけるかもしれないという、継続ということを考えてくれるかもしれないということは、あるのかもしれない。何とも言えません。

 

(朝日新聞)
修学旅行は、例えば、広島とセットになるという可能性もあるか。

 

(知事)
いや、今回は愛媛県でやります。

 

(朝日新聞)
単独で。

 

(知事)
「えひめ愛顔(えがお)の助け合い基金」でやりますから。

 

(愛媛新聞)
基金の残高は。

 

(知事)
民間からの分だけで、約7,750万円くらいです。6月10日時点です。そのほかに、県とそれから市長会・町村会でお決めいただく分が、予定ですけども、まだ確定ではありません。県の2,000万円と市長会の3,600万円と町村会の3,000万円。見込みは約2億円ということで考えているところです。

 

(愛媛新聞)
県が1,000万円積み増しで。

 

(知事)
はい。

 

(朝日新聞)
三島高校が、岩手県へ書を持って行ったが、例えば、大槌高校が県内に来るときに交流する予定はどうか。

 

(知事)
これは、確定ではありませんけれども、そもそもの構想のときから、6校、今決まっていますんで、中心は松山に泊まることにはなるとは思うんですが、できれば東・中・南予でバランスをとりながら、例えばA高校が来るときは何々高校がお迎えできないかなという手上げ方式で呼びかけていこうかなと思っています。その東・中・南予のバランスをとって、例えば、交流イベントをやるとか、あるいは観光案内まで行くのかどうか分からないですよ、それは考えたらいいと思うんですけれども、そういうふうな機会を作ってですね、愛媛の子どもたちにも、人を支える尊さというものをですね、経験してもらいたいというふうに思っています。

 

(NHK)
原子力防災の資機材の不足分を補充する予算となっているが、これで十分と考えているか。

 

(知事)
いや、こういう災害対応というのは、十分というのはないと思っていますので、これからもいろいろなニーズというものを的確に考えながらですね、必要なものは積み増ししていくというふうな姿勢で望みたいと思っています。

 

(NHK)
防災計画の見直しのめどは、いつごろになるか。

 

(知事)
これはですね、とりあえずできることということで進んでいきますので、大きな防災計画と、やはり国の見直し作業との整合性というのも必要になってきますので、そういう意味では国はまったく動いてない状況の中で、いつまでにというのは、ちょっと今の時点で明確にお答えすることはできないんですが、とりあえず、県の段階でできることについて調査をしたいですね。精一杯やってみたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)
本県への修学旅行が確定している6校と検討中の3校が来た場合、4,220万円の予算で大丈夫か。

 

(知事)
また追加で提案させていただこうと思っています。

 

(愛媛新聞)
確定している6校で、何人くらいの予定か。

 

(知事)
これもですね、修学旅行にそもそも全員が来るかどうかというのが分からないですよね。やはり家庭の事情で、こちらでやると言っても地元を離れられないとか、いろいろなことがありますから、今のところですね、6校で611名が対象学年数になります。沿岸部の、それから福島の被害のひどかったところを想定していますので、そんな大規模な高校があるわけではないんですよ。1学年100人とか、小さいところでは50人とかですね、そういう沿岸部の高校が中心になりますので、こうしたニーズになります。

 

(愛媛新聞)
青森のりんごなど農産品の風評被害の影響が深刻な様相を呈している。かんきつを中心に県産品への風評被害の影響と、この予算を計上する効果はどうか。

 

(知事)
特に愛媛県はかんきつが多いんですが、かんきつについて、国内では風評被害はそう出ていないですね。ただ海外では一部ありましたけれども、そもそも海外への輸出量そのものが、分母が小さいですから、そういう意味で全体の影響というのは、そう大きく出てないです。

 

(あいテレビ)
県総合運動公園の改修事業の予算が出ているが、国体の開催前倒しについてはどうか。

 

(知事)
これは、岩手県がどうされるかというのがまだ決まっていないんで、一応、今聞いているのは、岩手の知事さんがちょっと厳しいんではないかという発言をされていますけれども、体育関係者、スポーツ関係者は、厳しいけれども、規模を縮小してでも、こういうときだからやるべきではないかということで調整中と聞いておりますので、この段階で岩手がやるか、やらないかというのは、まだ分からないですね。

 

(あいテレビ)
今のところ2017年度で。

 

(知事)
ええ、うちは予定どおりの構えで、今、進めています。

 

(朝日新聞)
現地の一部の人から、ばたばたしているこの時期にわざわざ行く必要はないという声もあると聞くが、愛媛県として修学旅行を誘致する意味合いは。

 

(知事)
これはですね、きっかけは、どこの番組か忘れたんですけれども、ニュースを見ていて、岩手の高校生か、宮城かどちらかなんですけれども、ニュースに出ていまして、4月ぐらいか、3月だったかな、出たと思いますけれども、何もかも失って、修学旅行を楽しみにしていたんだけど、それもあきらめますというニュースが流れたときに、こういうことに対して、何か応えられないのかなというふうなところから始まっていますので、ばたばたしているから行く必要がないというのは、どういった人が言っているんですかね。

 

(朝日新聞)
大変な時期に、そういうある意味で。

 

(知事)
子どもが言っているんですか。

 

(朝日新聞)
大人です。

 

(知事)
修学旅行というのは、参加する、しないというのは自由なんですよ。特に高校の場合は強制ではないですから。高校の場合は、公のお金が出ないんですね。皆さんも高校の修学旅行は覚えていらっしゃると思うんですが、かけがえのない思い出になると僕は思っているんですよ。それが経済的な理由によって、その機会が奪われてしまうというのは、すごくかわいそうだと思ったんですね。だから、僕は逆に提供してあげたら、強制ではないですから、もし愛媛県に来られるんだったら、皆さんの賛同を得て、積み立てた基金が活用できると思いましたので、いかがですかということで投げかけただけなんですけれども。だから、それぞれの学校でもちゃんと保護者会を開いて、愛媛からこういう話が来ています、こういう制度があります、いかがでしょうかということを、校長先生が投げかけた上で決定するそうですから、ちょっと、今の誰がそういうことを言うのかなと、何か悲しくなりますね。逆に、子どもたちにこういうときだから行って来いよというのが、正しい考え方なのかなと僕なんかは思いますけどね。

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