平成11年度 「こんにちは!知事です」開催結果概要


各 地 の 開 催 状 況



「こんにちは!知事です(北宇和郡1)」


日   時 平成11年11月30日(火) 10:00〜12:00
場   所 吉田町中央公民館 2階 視聴覚室
参 加 者 20名
 地域住民 16名
 県      4名(知事、生活文化部長、宇和島地方局長、県政情報課長)


  参加いただいた方々
No. 住 所 氏  名 No. 住 所 氏  名
吉田町(白浦)  山本 和美 吉田町(立間尻)  浅野 修一
  〃 (河内)  山崎 京子 10 津島町(岩松)  越智  進
  〃 (立間)  赤松 邦美 11   〃 (御内)  柏本 幸四郎
  〃 (河内)  清家 ナカ子 12   〃 (下畑地)  酒井 宏美
  〃 (浅川)  山本 亀夫 13   〃 (成)  山本 正徳
  〃 (東小路)  高本 繁子 14   〃 (山財)  堀川 隆幸
  〃 (沖村)  濱崎  勉 15   〃 (岩松)  江口 タミヨ
  〃 (立間尻)  佐佐木 重子 16   〃 (北灘)  大塚 徳治


「こんにちは!知事です(北宇和郡1)」



懇  談  の  概  要



○県道宿毛津島線改良工事及び祓川温泉給水量増量について
(1) 県道津島宿毛線横吹渓谷は、道路の幅員が約3m前後で、朝の通勤通学、緊急時や冬の積雪時等に離合等により事故が生じる恐れがある区間である。危険度の高い地域であるので早急に工事をお願いしたい。
(2) 祓川温泉が町営で御槙に設置され1年4ヶ月経っている。土曜日、日曜日、祭日には、1日に140人程の入浴者があり、鉱泉量が少し不足しているので、給水量の緩和を認可願いたい。
(知事)
(1)道路は県内全体の問題で、どこから順番にやっていくのかというのが問題。細かいことは分からないが、津島から宿毛というのは、将来四国州という形で県境もなくなるという意味においては、地域間連携道路としての必要性があるとの印象を受けた。
(事務局:宇和島地方局建設部長)
 山間部を通る重要な産業と生活の幹線道路で、緊急輸送路に指定されている。平成10年度に概略設計し、去る11月5日には津島町御内地区、各自治会長へ工事概要と協力依頼の説明会を開催した。年度内には御内川より工事を着手する予定である。平成15年の完成を目指し積極的に取り組んでいくので協力方お願いしたい。
(事務局:宇和島地方局建設部長)
(2)水量を増量するためには、河川法による水利許可が必要。今後、津島町から水利の変更について協議があれば、下流の利水者や河川環境の影響、水利の増量が不可欠かどうか、今後の利用者数及び必要量の見込み等について十分検討したいと考えている。増量にあたっては、温泉の利用許可等も必要で、関係機関と連携し適正に対応して参りたい。

○岩松川の河川敷利用について
 岩松川は入り口にチェーンを張り、河川敷へ降れないようにしている。当初の目的は河川を住民の憩いの場として使うことだった。芝生を植え、夏祭りやしらうお産業まつりなどのイベントをやる目的で作られたので、チェーンを取り外して住民が川に親しめるようして欲しい。
(知事)
 先日、石手川べりを走ってみたが、河川敷に遊園地がたくさんあるが、車が止めれない、車が入れないようにしてある。そういう仕組みになっていることが本来の河川の活用になっているのかなと正直思った。管理上の困難性との比較考量の問題で、いたちごっこになるかも知れないが、個人的には自由に入れるようにし、障害が起これば何年間かは閉じてもと思う。
(事務局:宇和島地方局建設部長)
 河川敷は公共財産であり、水に親しむとともに、水と緑のオープンスペースとして住民の方々に利用していただくことは大切と考えている。ただ、治水上の支障がないことが原則であり、自らその利用にも制限がある。河川敷を駐車等として利用することは、洪水時の水防上の支障となり、氾濫による車の流出の危険があること等により好ましくない。これを認めるには、きちんと管理できることが前提となってり、チェーン等通行止め柵を設置していることにご理解をお願いしたい。

 今、チェーンの位置が河川に向って2mぐらいの位置にあるが、通行の邪魔にならないから、買物客等みんなそこへ駐車する。そのため、緊急時に消防自動車が降りれない。道路ぎわに向けてチェーンをしないと非常に困る。チェーンを外すことと、チェーンの位置も考えるなりして欲しい。
(知事)
 いろんな知恵の出し方だと思う。やってみてまた別のいろんな障害や難点が出てくるだろう。試行錯誤でもいいから今の話を踏まえて、何か対応し、駄目なら元へ戻すということもあるだろう。それは、住民、そこを使われる方々の意識の問題。(建設部長に対し)実情判断して、適切な対応を考えるように。

○真珠養殖支援とホルマリンの規制について
 真珠養殖をしているが、経営はものすごく圧迫されている。強い貝づくりを試験場でやっていただいているが、3年、5年と時間がかかる。希望を失い、自己破産をしていく者、自殺をする者まで出ている現状である。県に、近代化資金の緩和、事業資金の融資も受けているが、こういった状態をもう一回見ていただき、低金利、長期のお金で真珠業者を育てていただきたい。試験場には非常に熱心にやっていただいている、我々の未来を考えた場合、もう少し、人員、規模を拡充して欲しい。
 消毒薬にホルマリンを使ったり、抗生物質を使ったりしているケースがある。真珠業者だけでなく、漁業をする者全部の悪であり、県としても、厳しく対応して欲しい。
(知事)
 真珠の問題は、県としても深刻に受けとめているし、かっての真珠王国の輝きを取り戻したいと思っている。愛媛が日本一として誇れる数少ない産業で、しかも地元にとっての基幹産業だと認識している。このへい死の問題は、水産庁も大変重要視しており、国とも連携しながら、水産試験場を中心とし、全力を挙げて取り組んで参りたい。融資の問題も、県として出来る限りのことをやっているが、それで十分か、本当に血の通った対応か、地元の方のご要望を受けながら、できる限りの手をさしのべる方向での努力をさせていただきたい。
 ホルマリンの問題はちょっと頭がいたい。今の法制度の仕組みでは、因果関係がある程度学問的に証明されないと禁止することがなかなか難しい。当面の問題としては、漁業協同組合での漁業権の行使など自主規制として、自主的に解決できればベストだと思う。そういう不満が残っていくならば、あと県としてどういう形でできるのか考えていきたい。

○社会教育課と女性局の連携について
 女性の学習について、女性局・女性総合センターは、女性個人個人の能力を発揮さすための勉強会を、社会教育課は組織として生涯学習をしているが、話が女性局と教育委員会から別々におりてくる。参加は同じ人たちがするため相当忙しい。いろんな点で両者が連携して一緒におろし、みんなに勉強してもらうようなシステムを組んで欲しい。
 昔、三世代が一つの船に乗って県外の人たちと交流する三世代交流の船があった。また、愛媛婦人のバスがあり、婦人のための県外研修が行われていたが、それもなくなった。予算の関係もあるだろうが、是非、こういう機会を設けていただきたい。
(知事)
 女性局が設置された目的と、社会教育課が果たしている目的とは違うが、結果として競合する分野が相当あると思うし、そこは確かに連携をとらなくてはいけない。大切なことは、女性の地位を高め、女性が社会活動に参加できるようにしていくこと。方法論の違いにしか過ぎないから、矛盾点など生の声が反映するように私からも十分指示を下ろしておきたい。
 三世代の船は、国の多分予算上の理由で取りやめになったんだと思う。県では、毎年10人の女性を海外派遣しており、女性の方々が見聞を広めて、大きな地位を占めていくような方向への努力は今後もしたいと思う。

○青少年の健全育成について
 次の世代を担う青少年の健全育成は、我々の願いで今日の課題でもあるしかし、子どもたちを取り巻く現状は、非常に厳しいものがある。いじめ不登校、学級崩壊とか、その要因は子ども自身にもあるが、大人社会のあり方に課題があると思う。子どもたちが伸び伸びと育つ環境を整え、健全な成長を図るため、大人のあり方を見直したいということで、文部省でも2002年から完全学校週5日制への取組み、総合学習への取組み、その中で、全国子どもプラン緊急3カ年戦略というのを出されているが、非常に素晴らしい内容である。その内容を我々の地域、広域圏が具体化していく施策にしっかり位置づけて欲しい。
 子どもたちの体験活動の機会と場の拡大、地域活動の場の開放、週末の学校施設や地域の教育施設の開放、文化スポーツ施設等の土曜日無料開放子どもの活動機会についての情報提供、子どもたちと親の相談機能、家庭教育の支援、そういう活動に対する町や県での支援をお願いしたい。
(知事)
 青少年の健全育成にご尽力いただいていることに感謝申し上げたい。子どもたちの体験活動、おっしゃるとおりで力を入れていく必要があると思う。特に、施設の開放がなかなか進まないのは、ある目的のために造られたという錦の御旗があったり、あるいは、開放することによって管理上の問題が起きたら誰が責任とるのか等の問題がネックになっていると思う。しかし、私は、一番大切なことを実行しようとすることによる弊害が少々あっても、総体的に愛媛県において全体的にプラスならばいいというのが基本的な認識である。
 今から20年近く前、ハワイ州の学校給食を見て驚いた。給食を朝・昼・晩行い、朝・晩は地域のひとり暮らしの老人のためにやっていた。州民の税金で作った施設だから、子どもたちだけでなく、お年寄りにも役立たせたい、昼1回ではもったいと聞いたときに、これが地域のコミュニティー、地域社会の精神だと思った。学校であろうと、公民館であろうと、特定の目的の特定の人の物じゃないという基本的なスタンスをとれば、今の提言が行かせる方向へ進むだろうと思う。

○地方局職員と住民との対話について
 この数年間、南予用水事業、急傾斜の事業等で地方局の職員には世話になっているが、事業は業者が行うで、事業の経過の中で住民との接点が不足していると感じている。当初、図面で説明いただくが、必ず変更が出てくる。地方局職員も忙しいだろうが、住民と定期的な接点を持って、細部の話し合をしていただいたらと日頃感じている。
(知事)
 行政全てについてそうだが、住民への説明責任があると思う。積極的に説明すべきであり、聞かれれば当然お答えすべきと思う。ただ、実際上、全ての人の意見を聞き一生懸命説明すれば、それだけで仕事がとられ本来的な仕事ができなくなる危険性があり、ある程度バランスの問題はある。地方局の大きな負担かもしれないが、そういった声に答える方向での姿勢をとることが基本だろうと思う。

○真珠母貝のふ化場及びタイ、ヒラメの放流について
 宇和海の真珠養殖は昭和35年に始まり、最高時には7千4,5百貫の生産があったが、大量へい死以降、大体4分の1になっている。母貝生産量も最高時には1億2千万貝だったが、今は2千数百万と落ち込んでいる 真珠産業を立て直すためには、宇和海で生存できる貝を作ることである。 漁協のふ化場が4カ所あり、能登の母貝や中国の母貝等をかけ合わすなど しハーフ貝作りをしている。年間3億位ふ化し、7,8千万個の母貝が生 産できるよう力添えをいただきたい。年間フルに使うと7,8千万程度の 経費がいる。自分のことであり組合も出すすべきだが、ふ化場が十分な稼 働ができるようにして欲しい。
 東、中、南予にヒラメとタイを300万匹放流をしていて、試験場のデ ータでは55%の生存であると出ているが、実際に吉田町で把握すると 35%程度ではなかろうかと思われる。できることであれば、今後、少な くとも倍の600万匹を東、南、中予において放流していただきたい。
(知事)
 真珠母貝の問題については、水産庁の方でウイルスによる感染症ということをいっているだけで、まだその正体が解明されてるわけではない。今、県は、4月に愛媛大学にできた沿岸環境科学研究センターに宇和海の漁場環境調査を行っていただいているところである。しかし、これが抜本的解決につながるかどうかという問題はある。いずれにしても、海の汚れがどの程度の影響を及ぼすのかは早急に調査を仕上げたいと思っている。そして、真珠に関してはありとあらゆる方策で県としても全面的にバックアップしたいと考えている。
 放流の件については、具体的に、県がどういう形の取り組みできるのかは事務レベルで検討させるが、一般論としては、宇和海の問題は全国的な現象でないため、県が、県の産業としての対応をするしかないと思っており、今のご意見等踏まえ、農林水産部の方で対応させていただきたい。

○南レク用地の整備と有効活用について
 南楽園近くのテニスコートの近くに、草がぼうぼうと生えた県所有の広い空地があるが、何とか整備して、ゲートボール場とか、サッカー場とかいった多目的広場にしていただきたい。草ぼうぼうで寝かしておくのはもったいなく、津島町近くの県民が使用できるように整備して欲しい。
(知事)
 今、文化交流基盤整備構想検討委員会において、南予の一つ目玉として南レクの見直しを検討中である。ただ、それまでの繋ぎの措置として、現実に遊ばして何もやっていないならば、利活用の問題で、施設を造ることは難しいが、空地のままで一般開放ができる方向で考えさせていだきたい。

○海水浴のできるオートキャンプ場に
 津島町が南楽園の近くにオートキャンプ場をつくっている。キャンプ場の主目的は、キャンプに来て泳ぐのことだと思うが、真珠の筏等があって泳げない。地元では、キャンプにきて泳げないのでは何のためのキャンプ場かということで、キャンプ場の下も海水浴ができるように整備をしたらどうかと考えてはいる。
(知事)
 貴重なご意見ありがとうございました。

○郡単位で人材育成センターのようなものを、また、荒廃している土地を簡 単に貸借できるシステムづくりを
(1) 郡単位で人材育成センターを造り、定年退職者の知恵をお借りして、青少年なり若いお母さんらを指導していただきたい。定年退職者は、技術、教育などいろいろな職種の方がおられるが、その知恵を仕舞い込むのなく、青少年の健全育成・心の教育などを目的として社会にどんどん出していただきたいきたい。
(2) 減反でたくさんの土地が荒廃しているが、荒廃している土地をできるだけ簡単に貸借できるようにして欲しい。ただ単に牧草畑だけではなく  農地の全くない人が簡単に作れるとか、リタイアーした人が作れるとか  そういうシステムづくりをして欲しい。
(知事)
(1)シルバー人材センターが県内8つの市に、ミニシルバー人材センターが11の市町村にあり、県もシルバー人材センター連合会を作って、この活動を応援している。シルバー人材、定年退職後の方々をどう活用いただくかは、愛媛の将来の活力に繋がると思う。
(2)ヨーロッパでは、大抵どこでも日曜菜園とかいろんな形で、遊休地、遊休農園・農地をそういう趣味兼レクレーション的な意味でいろんな幅広い事業展開がされており、日本の場合も、そういった遊休地を活用するということは大切だと思うし、一石二鳥の効果を生むと思う。貴重なご意見、なるべく実効性がある形で活かせればと思う。

○公共施設に県産材の使用とPRを
 林業は需要がなく低迷している。この公民館も木がほとんど使われていないが、公共施設では人に優しい木を積極的に使っていただきたい。県の方も木材の需要の拡大とPRに協力していただきたい。
(知事)
 今度、県立武道館を建て替えするが、木造という構想で進めている。また、公共建築物もできる限り木造のものであって欲しいということで、奨励金も出すようにした。民間には強制できないが、公共施設には、木の潤いというものを取り戻していただければと思う。一般の鉄筋コンクリート建築より割高になる分について、その差額補助ができるとか、そんな形で進めていかなければ思っている。と同時に、山が荒れては、自然環境破壊にも繋がるので、間伐促進と併せて廃材利用をミックスした総合的な森林対策が愛媛県にとって最重要事ではないかという意識で、これからいろんな手を打っていきたいと思っている。

○於泥川の護岸工事、及び市町村合併について
(1) 津島町の於泥川が災害復旧工事されているが、芳原川と合流する川下となる低い所が30mほど残され、増水の度にその低いところから水が入ってきて、一面海のようになる。普通、川幅を広げる際は川下から行うと思われるが、ここでは川上からとなっている。この田圃に水門を設置することと、残された30mほどの堤防を早急にお願いしたい。
(2) 新聞に市町村の合併問題が出ていた。公明、自民が連立政権に向けての政策協議で合意したらしいが、合併が結構早まるのではないかと思われる。県として、合併に対しての取り組み、合併による町民にとってのメリット及びデメリットについて知事のお考えをおうかがいしたい。
(知事)
(1)災害が起きた場所は国の高い補助率で優先的に採択され、そうでないところと差を生じるという仕組みに原因があると思っている。
(事務局:宇和島地方局建設部長)
 於泥川の護岸工事は、平成7年7月の豪雨により災害を受け、その復旧を契機に改修事業を始め、芳原川合流点から上流200mについて、川幅を広げるなど抜本的な改修を進めている。現在、165m区間が実施済みで、本年度35mを改修し、来年度に橋の架け替えをおこない完成ということにしている。
(知事)
(2)市町村合併は、歴史の潮流だと思う。今、なぜ行政改革か、効率的な行政が行われているのかとなると、今の本県の70市町村単位では大変経費がかかっている。都市部の税金が地方へ回ってきているわけで、東京都知事のように反乱も起きている。そういう意味では、市町村も効率的な行政をしなければいけない。介護保険、広域的ゴミ処理の問題等、数町村が一緒に行わねばならない事業がどんどん増えてくる。また、今までどおりへき地だから、過疎地だからと手厚い財源保障が今後も続くとは思えない。むしろカットされていくであろう。そうなると、生き残るためには合併しかないというのが基本的な方向だろうと認識している。
 ただ、最終的には市町村が選ぶ話であり、例え衰退しても何々町のままで残りたい、我が町を守るんだという考え方もひとつあると思う。しかし、それが何十年経って振り返った時に本当にそれで良かったかと反省することもあるのではと思う。最終的に選択するのは市町村である。

○介護保険制度について
 介護保険制度については、いろいろな問題があると思う。脳梗塞の方の要介護判定を二人の者が行ったところ、異なった判定が出たといったテレ ビ放送を見るにつけ、不安を感じる。
 寝たきりの方の完全看護にはお金がかかる。そういった人には助成があるのか。また、老人会に入って、寝たきりをなくそう、痴呆をなくそうと努力しているが資金がかかる。すべて行政に頼ろうとは思わないものの、少しでも助成があればと思う。
 個人で介護サービスの施設をつくる際、国、県の助成は受けられるのか。
(知事)
 介護保険の問題というのは、基本的に試行錯誤が続くと思う。認定は固定、普遍のものではなく再審制度もある。また、翌年の状況を見て修正もあると考えられ、段々バランスのとれた形になると思う。今は、4月のスタートのために急いでる状況であるので、当面ご辛抱いただきたい。
 老人クラブの活動については、非常にありがたいと思う。寝たきりにならないための予防の方がよっぽど大切である。そういう意味で、市町村が助成なさる場合、県もどれだけのバックアップができるのか、そういった視点で考えてみたいと思っている。
(事務局:宇和島地方局総務福祉部長)
 介護のための施設、入所して生活を支える特老、通所して日常のサービスを提供するデイケアサービス等の施設整備については、宇和島市の広域事務組合、個人の社会福祉法人等で整備を進めている。具体的な相談があれば地方局の地域福祉課から説明をさせていただく。

○ボランティア活動について
 地域に力を入れて婦人会活動、大部分、ボランティア活動をおこなっている。一番の悩みは、本人がボランティアに参加したいという気があっても、家族、会社等の理解がないため出られない状況である。問題解決のため、地方においても婦人会のリーダー、指導者の育成をお願いしたい。
 介護の問題でも、ヘルパーの資格をとるところがJAにあるが、期間が短く、募集人員も少ないので、もっと多くしていただきたい。ボランティアに必要なレクリエーション講習、話し方教室等も指導いただきたい。
(知事)
 これからは、ボランティア活動が大きなウェイトを占めてくると思う。家内は東京にいる間、週4日のボランティア活動をやっていたが、やることが自分の生き甲斐であり喜びであった。できる限りの方が、例えば1日といわなくても、1時間でも2時間でも、そういう時間を割いて、いろんな形で協力していただけるとすばらしい世界になると思う。
 また、学習の場の提供については、ボランティアに向かう方向づくりで必要なことと思うで、できる限りこれから力を入れさせていただきたい。

○市町村合併について
 吉田町の場合、宇和島市への吸収合併が予想され、商店街、中心街も置いていかれるのではないか、国の方では交付税の削減が検討されているよ うで、商工会のメンバーは仕方なくという考えになっている。私は、メリットがみんなに理解された上での市町村合併であるべきだと思う。現在はペナルティがあるから仕方なく合併するとの雰囲気がある。本当に合併が必要だから考えてるんだという方向で話が進んでるのかをお伺いしたい。
(知事)
 これからは介護、ゴミ処理問題等、広域的に処理せねばならない事務がどんどん増えてくる。施設整備にしても、合併により地域の特性に応じた重点的な整備が進められ、バランスのとれたまちづくりの上で大きなメリットがあると思う。確かに商店街だけの事を考えれば、吉田町はダメになるという感覚を持たれるのもある意味では当然かも知れないが、例えば、松山に合併した昔の村は「合併して良かった」というのが圧倒的に多いはずだと思う。それから、恵まれた子どもよりも恵まれない子どものことを考えるのが親の気持ちだと私は思うし、そういった意味でのご理解をもらえればと思う。吉田の将来の発展のためという視点で考えたときに、私は大きなプラスだという気持ちである。

○スポーツの振興と海の環境保全について
(1) 新武道館が建設されるということで、大変喜んでいる。大きな大会ができるように立派な物を望む。津島町出身のレスリングの松本慎吾が先の国体で愛媛県代表として優勝するなど、沈んでいた町内に明るいニュースであった。シドニーに向け素晴らしい活躍をして我々に夢を持たしてくれることを期待している。県のご声援をお願いしたい。
(2) 海の環境保全について、知事の漁協で自主的規制をというのはもっともな話で一番大事なことと思うが、生活圏が広がって、地区地区での規制とか活動が及ばないとこが出てきている。宇和海を守るにも、町もあれば、熱心な村もあり違う。海を守るためには、山から考え、川を考えねばならない、そうすると生活排水という面も考えていかねば海は守れない。海は、漁業者のみならず県の財産だと思うので、難しいとは思うが、県の立場からもみていただきたい。
(知事)
(1)選挙公約でスポーツ立県を掲げたのは、県民の健康づくりだけではなく、素晴らしい国際舞台、全国舞台で活躍されることは愛媛県にとっての誇りであり、喜びでもあり、ある意味の生き甲斐を与えることになると。そういった点で非常に大切なことで、今後も力を入れていきたい。
(2)海の環境保全は、言われるように川とか山とか全部関連しており大変なことである。講演会で時々使うが、地球の歴史は46憶年、海の歴史は40憶年、私たち人間は人生80年、考えてみればほんの短いスパンである。地球の歴史を仮りに1年と考えた場合、人間が生きている期間はわずか0.5秒である。地球がスタートして1年間ある間の12月31日の午後11時59分59.5秒に生まれて、0.5秒で死ぬ人間 がこの1年間の歴史の地球を破壊するというのは許されないと言っている。具体的には、ありとあらゆる方向、総合的な施策の中で考えていかないといけない。

○南予での障害児対策について
 私は、我が子が0歳から体の訓練のために松山へ毎週土曜日に通った。学校までの数年は首の座らない子を負ぶってバスに乗って通った。障害児の親になりたての頃は、精神的にも経済的にも、地域との繋がりを作る時間もなく、自分さえ頑張ったらいいんだという気持ちで走り回っていた。正直言って、南予には障害児を診る十分な経験のあるドクターや機能訓練の専門家がいない。この件については、重障の心身障害児者を守る会の方から具体的に県の方に要望いう形で出ささしていただきます。
 今、我が子は、宇和養護学校高等部3年生だが、卒業後、行くところはない。当校では、毎年、25人から30人程度卒業する。入所施設は、年に1回か2回空きがあったら潜り込むというのが現状である。新しい知的障害の入所施設はできたけれども、もう後たぶん10年はできないだろうある施設に空きがあったら、学校を辞めていかねばならないという決断をしなければならない。専門スタッフに囲まれて完全な環境の中で教育を受けるのは卒業したら全くないと思うので、学校は何とか卒業させてやりたいが、長い将来を考えると行き先がなくても困るので、学校を辞めないといけないというのが正直なところである。子どもの親が本当に不安な気持ちでいることを知っていただいたらと思う。
 12月12日、歴史文化博物館で障害のある子どもと親のダンスの会、発表会がある。来ていただけたら、障害のある人いうのは慈善とか援助とか、慈しみの対象やと思われているけど、そうでないということがわかっていただけると思う。
(知事)
 お話のような状況は、いろんな障害関係団体の方々から何回も聞かせていただいている。今、すぐにどうするということは申し上げられないが、少なくとも愛媛県が日本全国の中で、この特に障害者或いは重複障害児にとって冷たい県だと言われては欲しくないと思う。いろんな財政上の仕組み、人員上の仕組み等々あるから、県内全部に満遍なくというのは大変難しい。しかし、どういう順番で、この問題に対応していったらいいのか、今、保健福祉部の方でも真剣に検討させているので、もうちょっと時間をかしていただきたい。お気持は十分、受けとめさせていただいた。

○岩松川の河川敷利用について
(1) 県政を語る女性のつどいで、帰省してくる子どもの車を置くため、せめて盆と正月くらいは岩松川の昇降口のカギを開けてもらえないだろうかとお願いしたが河川法によりだめであった。法律でもみんなの声で改正できるのだから、一回外してみて、問題があればまた閉めてたらいいのではないか。
(2) 南楽園跡地については、使用貸借といった形をとるなどして、津島町に利用をまかせてもらえないか。跡地の整備にあたってはお金をかけず散歩ができるような自然に近いものとしてもらいたい。
(知事)
(1)岩松川は、法令上は建設省から県、県から町村に管理委託されているので、今の意見を津島町の方へ強く伝える。本当に法令違反なんかどうか、ちょっと微妙なとこだと思う。そのことによって生ずる責任は県がとるから、町へお盆と正月くらいは鎖はずしたら位のことを建設部長の方から申し伝えるように。私も町長に会ったら、今の話をさせていただく。そのことによって建設省からクレームがついたら、知事が責任を取るということで今のご意見いかしていただきたい。
(2)南楽園の空地の利活用の問題は、今、長期的な検討を県でやっているが、そんなに直ぐどうこうという状況にはいかないから、それまでの間の対応についてご意見を踏まえて十分考慮させていただきたい。


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