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第24回参議院議員通常選挙に関する知事臨時記者会見(平成28年7月11日)の要旨について

ページID:0011315 更新日:2016年7月12日 印刷ページ表示

日時:平成28年7月11日(月曜日)

 11時00分~11時12分

場所:知事会議室

 

(愛媛朝日テレビ)

 参議院選挙の結果を受けての所感はどうか。

 

(知事)

 はい、全国的にはですね、注目していたのは投票率だったんですけれども、初めて18歳、19歳の世代が有権者になったということで、どのような推移をするのかなと思ってましたが、前回よりは、多少、全国そして県ともに投票率が上がったことは、大変好ましいことだというふうに思います。

 だたそれでも、依然として、4割以上の方が投票所に足を運ばれていないということは、政治に携わる全ての人間がしっかりと受け止めて、今後の政治活動に生かしていくべきではないかと思います。

 まあ、結果的には、政権与党が勝利をするというような、数的には結果になりましたけれども、こうしたような背景もあってですね、安定した実績を持つ与党が組織力も生かして有利な戦いを進められたというふうな結果だと受け止めています。

 ただ一方で、個々の主要課題の政策について、双方が同じ土俵で論争ができたのかというふうな観点で見ると、その点はちょっと物足りなさを感じました。なにか、それぞれのフィールドで、それぞれが主張し合うというのが、一つの形だったと思いますし、また、やはり批判が非常に両方ともに多くなってきたというのも、後半のニュース等を見ていると感じましたので、やはり同じ土俵で国民が関心を持つ政策について、こちらはこうするんだ、こちらはこうするんだというような論争がかみ合った形で行われるのが本当は好ましいのではないかなということは率直に感じました。以上です。

 

(NHK)

 今回の愛媛選挙区は大激戦になったが、この大激戦という結果について、どう思うか。

 

(知事)

 そうですね、結果的に大激戦なんですけれども、これも全国的な傾向と同じで、それぞれのフィールドは違うような感じがしてですね、そこが同じ土俵で論争し合うというようなところがあまり見られなかったのは事実だと思うんですね。ですから、せっかくであれば、そういう展開があれば良かったのかなという気はします。

 まあ、その結果としてですね、さっきの全国的な傾向と同じような形の有権者の審判が下ったのではないかというふうには思っています。

 

(NHK)

 大激戦の結果、一方では永江さんへの31万票という県民の声は、今回、届かなかったわけだが、こういう届かなかった県民の声について、山本さんは、今後どのように受け止めていくべきと思うか。

 

(知事)

 はい、これまでも地道に県の施策のフォロー、後押しはしていただいていますから、より一層、その方向性を明確にされ、特に、昨日も申し上げたんですけれども、選挙区の変更に伴ってですね、都会型の議員が増えてきている現状がある。

 もちろん、地方分権が進めばこういうことは問題にならないんですが、現行制度の中では、やはり都会型の議員の数が増えるということと、地方選出であっても都会志向の考え方を持つ議員も増えてきているような感じもするので、山本議員さんは、県会議員出身でありますから、本当にそういう意味では貴重な発言、主張ができる地方を重視した政治活動が持ち味だと思いますので、それをより一層強くすることが、反対に投じられた方々にも通じていくんじゃないかなあというふうには思います。

 

(南海放送)

 3期目を迎える山本さんに対して、愛媛県が抱える課題、こういったものを具体的に解決してほしいということはあるか。

 

(知事)

 はい、まずは何といっても防災・減災対策が本当に大事だと思っています。

 身近なところは地方でできますけれども、大きな部分については、国がしっかりとした優先順位を付ける中で事業執行していただかないと解決できませんから、そういう意味においては、ミッシングリンクの解消、特に大洲・八幡浜自動車道、今治・小松自動車道、そして、四国高速道路、さらには高速道路の4車線化、こういったところについては、非常に大きな問題でありますから、対応を強めていただきたいなと。

 さらに大きなプロジェクトとしてもう一つ、JRの松山駅の開発、こうした点のフォローをぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。

 

(南海放送)

 それは、国と県のパイプ役としてか。

 

(知事)

 そうです。

 

(テレビ愛媛)

 今回、大激戦ということで、安倍総理はじめ大物が各党何度も入るという異例と言ってもいい事態だったと思うが、今回の選挙戦は愛媛県民にとって何を問われていた、どんな選挙だったと感じているか。

 

(知事)

 実際に、僕は渦中で事務所にいたわけではないので、その辺はよく分からないところもありますけれども、基本的には現在の政権運営に対する評価が大きなテーマではなかったのかなと。それは、安全保障の問題にせよ、経済政策にせよ、そこが一番の大きな争点ではなかったのかなというふうには思っています。

 ただその中で、こちらの問題については、主張もはっきりしていたと思うんですが、一番残念だったのはですね、社会保障についての論争が非常に少なかったんじゃないかという点をちょっと心配しています。

 現場を預かっている立場からすると、少子高齢化に伴う人口減少社会に入っていくわけですから、その中で大問題なのは、この社会保障の問題だと思っていますので、ここにどのようなグランドデザイン、未来像を描くのかというのは、中期的に見ると避けて通れない最大の課題だというふうに思っていますので、この点の論争が見えにくかったかなというふうな感じはしています。

 

(テレビ愛媛)

 やはり、そのあたりに関しては、今後の計画などでも現政権にはしっかりとやってもらいたいということか。

 

(知事)

 そうですね、ぜひ、国会で、これ一人でという話ではないですけれども、いやこれ本当にどうするんだというところまでもうすぐ来ると思いますので、とりあえずは今までつくり上げてきた社会保障というのは、人口ピラミッド型の時代につくられたものですから、これがもう前提が崩れ去るわけですから、維持することはできなくなるのは見えているわけですよね。

 そこにメスが入らなければ、垂れ流しのように財政を投入するしかなくなってしまうので、そんなことをいつまでもできるはずがないので、多少耳障りの悪いことも言わざるを得ない段階を迎えるような気がしますので、そのあたりは積極的な論争をどちらにもやっていただきたいというふうに期待したいと思ってます。

 

(南海放送)

 全国的には、自民党、公明党が圧勝という形になり、巨大与党化したわけだが、そういう事態についてはどう思うか。

 

(知事)

 これはもう選挙の選択ですから、その結果をどうこう言うことはないんですが、ただやっぱり、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ではないですけれども、圧勝におごることなく丁寧な政治運営を期待したいと思いますし、それがおろそかになったときっていうのは、必ず逆風につながると思いますので、そうならないように、ぜひ丁寧な対応をお願いしたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 今回、改憲勢力が争点になっているが、改憲についてはどう思うか。

 

(知事)

 そうですね、これもまた、改憲か改憲じゃないかっていう単純に割り切れる問題ではないと思うんですけれども、僕はこの点についてはずっと昔から主張してきたのですが、何も一字一句変えないというのはいかがなものかなと。やはり、時代の変化というのもありますから、そういう意味では、言葉をどう表現するのかとか、時代に合った新しいテーマにどう対応するのかとか、そういう観点で議論があるのは当然あっていいと思ってます。

 ただ、やはり、日本国憲法の基本的な考え方である三つの原則については、国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義という、これはもう本当に世界に誇れる考え方だと思いますので、この原則というのは絶対に崩してはいけないと。その範囲の中でどうするかという議論を進めていくことは、結構なことではないかなというふうに思ってます。

 

(愛媛新聞)

 恒久平和の話に関連して、憲法9条に関してはどう思うか。

 

(知事)

 これもですね、解釈によって物事を決めていくというのは良くないと思いますので、それこそ、それぞれが主張して分かりやすい明確な形で条目を整えるということについては否とはしないと僕は考えていますし、ただその中で、むしろこちらの方がいいのか、こっちの方がいいのか、極端な議論が出てくると思いますから、それはもう国民の前で見える形で議論されたらいいと思います。

 ただ、解釈というのは、その時々の政治家の考え方によって、いかようにでも運営が可能になってしまうので、これは逆に言えば、よろしくないんじゃないかというふうに思っています。


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