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平成26年度4月知事定例記者会見(4月10日)の要旨について

ページID:0011193 更新日:2014年4月11日 印刷ページ表示

日時:平成26年4月10日(木曜日)

 11時15分~11時40分

場所:知事会議室

 

 

(あいテレビ(幹事社))

 先般、四国電力の千葉社長が伊方原発の基準地震動引き上げを示唆したが、この方針をどう受け止めているか。

 

(知事)

 これは、基本的には規制委員会の方でのやりとりでありますので、その推移を見守るという立場であります。伊方原発の基準地震動については、現在、原子力規制委員会の審査において、中央構造線の連動や、「震源を特定せず策定する地震動」の評価が、現在、慎重に審査が行われているところでございます。四国電力が基準地震動を引き上げる可能性を社長が発表したことは報道で存じ上げております。

 優先原発として選定されました九州電力川内1、2号機のほか、関西電力大飯3、4号機、高浜3、4号機については、国の審査会合において、「震源を特定せず策定する地震動」として、事業者が620ガルの地震動を提示したところでありまして、現在、570ガルとしている伊方3号機についても、新規制基準に基づいた適正な対応がなされることが必要と考えております。

 伊方原発の新たな基準地震動が最終的に何ガルになるかは、私は分かりません。これは今後の審査によるものと考えておりますが、原子力規制委員会には、最新の知見に基づいて、何よりも安全性を第一に厳格に審査を行っていただきたいと思います。

 県においても、新たな基準地震動が確定した段階で、伊方原発環境安全管理委員会原子力安全専門部会でそれをさらにこちらの方でも確認してまいりたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 基準地震動が上がった場合、今、県が独自に四電の方に耐震裕度2倍の確認を求めていると思うが、それへの影響というのはあるのか。

 

(知事)

 ないです。あれは、おおむね1,000ガルというものを目標にしており、もうそれをはるかに上回る目標値を立てていますので、これはそのまま27年度完成を目標に、3号機はもう既に終わっていますけれども、対応を求めていきたいと思っています。

 

 

(愛媛新聞)

 27年度完了というのは何のことか。

 

(知事)

 1号機、2号機を含めた耐震裕度機器のチェックとそれに足らざるところの耐震補強です。3号機はもうすでに完了しているところであります。この辺りの経緯は、県のホームページに「伊方原発に対する知事メッセージ」で細かく3年前からずっと時系列的にやり取りの経緯を載せさせていただいていますので、一度ご確認いただけたらと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 裕度の2倍という数字よりも1,000ガルという、今なされている独自の基準の数字を重視するということか。

 

(知事)

 そうです。もともとあのときは、おおむね基準地震動の2倍、すなわちおおむね1,000ガルを目標にということで設定しましたので。

 

(あいテレビ(幹事社))

 「瀬戸内しまのわ2014」が開幕して、およそ3週間となるが、これまでの手応えについて教えてほしい。

 

(知事)

 先月21日に広島県の宮島でオープニングイベントが行われました。世界遺産という別格の島ということで、オープニング会場となったわけでありますけれども、厳島神社の境内を使ってのコンサートということで、まあ非常に寒い日でしたが、東儀秀樹さんの雅楽等の神秘的なマッチングが大勢の人を惹きつけまして、会場は満員盛況。実は、あれはチケットが8千円くらいだったと思います。それでも満員大盛況で、華やかなスタートを切ることができました。

 また、それに先立ちまして、高浜での出発式、宮島での両県共同、ほとんどの市長さん、町長さんが集まったということで、ある意味ではスタートイベントとしては上々ではなかったかなと思っています。

 そのあと、先々週に中予地域でのメインイベントの一つが、3月30日の中島・興居島での「里島(りとう)めぐりサイクリング」でありましたけれども、これは参加者に楽しんでいただくだけではなくて、新たな観光の提案という意味合いもありました。例えば、伊予鉄道さんに、サイクルトレインの運行を試験的に行っていただくということ。それから船会社に、ロードバイクをどのように扱うか、まあ積み込みですね、こういったことの検証も兼ねる。そして、また非常に身近な興居島、中島がどういうコースであるのかという確認。興居島も中島も一周大体20キロメートル内外なんですけれども、中島はトライアスロンも行われていますので、それをぐるっと一周するコースというのは、ほぼフラットなんです。ですから初心者、中級者、それからファミリー等でも十分に楽しめるコースだということを実感しました。島の真ん中を横断すれば峠もありますので、そこの道筋、ルートを変えれば、上級者にも楽しんでいただける島であることを確認してまいりました。

 それから、興居島は島を一周すると、これはちょっと上級者でも厳しいハードなコースです。峠を3つか4つ越えなければいけないので、今回、専門家の方のアドバイスもいただいて、初心者コース・中級者コース・上級者コースと、上級者コースも一周じゃなくて、峠2つぐらいにして設定をしてもらったんですけれども、それぞれの体力に合わせて、分かれて行ったんですが、皆さん非常に満足な状況でありましたので、興居島にも大きな可能性があるんだなということを実感したところでございます。

 それから4月5日は、上島町で「いわぎ桜まつりカラオケグランプリ」も行われましので、これもちょっと行って来たのですが、実は3月の上旬に、週刊誌の名前は忘れたんですけれども、全国紙の週刊誌の巻頭グラビアページに、日本の桜の名所特集というのが載ったんですね、10か所ちょっとくらい、写真と地名が紹介されていましたが、実は、この岩城島の桜がその中の一つに入っていまして、僕も実は今回、桜が咲いている時の積善山というのは初めてだったんですけれども、これは、皆さん行かれたことありますかね。びっくりしました。70年前に先人が植え始めたそうなのですが、公称3千本の桜と言われておりますけれども、おそらくすでに3千6百本くらい植えられていると思います。辺り一面、桜が咲き誇るんですね。駐車場で見ていましたら、ほとんど県外ナンバーなんですよ。ですから意外と県外の人に知られている桜の名所になっているということを痛感しました。しかし、積善山というのが360メートルくらいありますので、駐車場は上の方はそんなに台数がないので、山登り、トレッキングと組み合わせた花見というふうな観点で、この岩城の桜まつりというのは、非常に、これから注目される、してほしい場所になるんじゃないかなということを実感しました。

 今回、「しまのわ」に合わせまして、カラオケグランプリというのをイベントとして行ったんですけれども、こちらも体育館が超満員の状態で、特にゲストで、テレビにもよく出られている、「さくらまや」さんという15歳の演歌歌手が来られたので、テレビでやっている、点数が出る機械をそのまま持ち込んでやったんですけれども、さすがに、さくらさんは98点くらい出してました。僕は81点でございました。でも非常に大盛況でございました。

 そのほかにも休みの日を利用して、大島と伯方島の方にも、小さい自主企画イベントの視察、一つは大島では鯛の餌やり体験、それから伯方島では地元の、島の特産品を使った食の提供イベント、べジフィッシュヘルシーバーガーと言ってましたけれども、これをぜひ食べてほしいということで行ってきましたが、本当になかなか食材を工夫したいろんな取り組みをしているなということを実感したところであります。

 開幕して3週間の状況は、事務局の聞き取りなどによりますと、しまのわ開催エリアの主要観光施設の利用者数は、たとえば村上水軍博物館が60パーセント増という状況になっているそうです。ほとんどの施設で前年同時期と比べて増加しておりまして、愛媛、広島を結ぶフェリーの旅客、また車両台数も増えているとのことでございます。分析はしっかり、これからしていきたいと思います。

 また、地域のイベントの担い手の皆さんの声としては、イベントをきっかけに人の輪が広がって、先ほどのように、「瀬戸内の食材を使った新商品の開発につながった。」という声を聞きました。また、「体験イベントに修学旅行の照会が来るようになっています。イベント内容をさらに充実させたい。」という声もいただきました。また、皆さんのおかげで、メディアに大変多く取り上げていただいているということで、島の皆さんが、「自分たちのところがニュースや新聞で取り上げられて、本当に励みになります。」という声を数多くいただきました。

 そんなことで、順調な滑り出しができたんではないかと感じておりますが、長丁場ですから、本当に継続してPRに努めていき、また、僕もどんどんどんどん時間があるときは行ってみたいと思いますし、皆さんにもぜひ、紹介をしていただきますよう、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 

(NHK)

 村上水軍博物館もお客さんが増えているということだが、先日、「村上海賊の娘」が今年の本屋大賞を受賞したことについての所感を伺いたい。

 

(知事)

 実はあの本が発表されたときに、知事室の方にお越しいただきまして、歓談をさせていただいたんですけれども、非常に、中身が人を惹きつける内容になっていますので、素直にそれは本当に嬉しいと思います。早速、その受賞を受けて、しまのわのイベントに連携するような仕掛けができないか、今、実行委員会の方で検討に入っていまして、一つには、既に村上水軍博物館の開館10周年記念事業として、和田先生の講演ももう決まりましたので、大いに、先生の御理解いただける範囲で「しまのわ」に力を貸していただきたいと思っています。

 

(NHK)

 知事が具体的に仕掛けていきたいと思っていることはあるか。

 

(知事)

 実行委員会の方で検討してもらっていますので、僕ももしひらめいたら、こんなのどうだろうかと言うつもりなんですけれども、そこまでの自分の中でのアイデアはまだないですね。

 

(愛媛新聞)

 レッグ問題についてだが、一部の松山市議会議員は、知事が市の職員が作成したメモそのものではなく、独自に作成した概要を公表するということで追及していることに疑念を持っているが、そのことについての知事の考えを伺いたい。

 

(知事)

 これは前の記者会見でも申し上げたんですけども、相手の方が、素直に公人としての自覚をもって名乗り出てくるということを前提にしていました。しかしながら、ここ数か月やり取りを見ていると、もう隠すという意思表示が伝わってきていると思ったんで、そうなると後々の法廷での争いというものも考えておかなければなりません。

 例えば、名前を出した時の名誉棄損の訴えであるとか、そういったことも想定しながら、やり取りをしていかなければいけないので、ですから概要ということにとどめさせていただいてます。今後、どうなっていくか分かりませんけども、もし捜査が始まった場合には、しかるべき機関から提出を求められれば、当然のことながら、そのありのままの資料を提出させていただきます。

 

(愛媛新聞)

 市議会内では、知事が議長の辞職勧告決議の動きについて言及したり、一般論という前置きがあったが、分水をめぐって、一部会派を名指しで批判したということについて、知事による市政への介入ではないかと疑問視する声があるが、反論はあるか。

 

(知事)

 何が介入なのかよく分からないですね。やっぱり、おかしいものはおかしいということを受け止めていただくというのが自然な姿ではなかろうかと思います。全て一般論で申し上げたんですけども、一つは議長というものは法律で4年間の任期ということが定められているわけです。あくまでも途中交代の場合は、議員さんの中での、議員間での話し合いで決まっているわけですから、そのことをもって、一番大事な仕事である予算審議に影響を与えるというのはどうなのかなというのは、誰が考えても至極当然のことだと思うので、そこをつかれるのは嫌だという思いを持たれていると、今言ったような話になるのではないかなと思っています。それから、もう一つは何でしたっけ。

 

(愛媛新聞)

 分水についてだが。

 

(知事)

 分水は、これは過去の経緯をたどっていただけたら一目瞭然でありまして、県議会の答弁の中でも申し上げましたけども、西条工水の分水というものをするべきだ、しなければならない、それに基づいて市当局は動けといった第一歩、第一ボタンを押したのは市議会の決議なんです。ですからそれは市議会から始まってるわけなんです。ですからそのことを忘れてしまってるのかというように感じ取れるような動きがあったんで、それは当時の市長として確認という意味で申し上げたつもりです。

 

(愛媛新聞)

 先ほどのような市議会内での声、あるいは知事に対する反応、最近の動向等を受け、現状の松山市議会をどのように捉えているか。

 

(知事)

 それこそノーコメントです。やっぱり事実というものと、おかしいということ申し上げてその姿を浮き彫りにして、あとは市民のみなさんが判断するということだと思いますけどね。

 

(愛媛新聞)

 松山・上海線についてだが、今月4日に再開したところだが、安定的に飛ばないと、前に向いて進んでいかないと思われる。再開するまでの間の中国東方航空との協議の中でのその辺り見通しと、今後、県としての利用促進に向けた取り組みがあれば聞かせてほしい。

 

(知事)

 非常に順調に、就任のときは搭乗率が増えていく状況に当時ありました。週3便への交渉を行い、相手の方から4便にしようと、これは4便というのは、実は県が要請したわけではなくてですね、その数字の動向を見てですね、そこまで拡大しようという方針を受けて実施に移された経緯があるんですが、その直後に国と国の外交問題が勃発しまして、そこに様々なその他の環境問題とかいろんな課題が浮上したのは皆さんご存知のとおりでございます。

 その結果として、非常に搭乗率が低下し、またこういうときというのは悪循環を生むんですけども、機材繰り等の問題もあって、フライトキャンセルが現実のものとなったわけですね。

 フライトキャンセルが現実のものになると、じゃあ今度はビジネス利用の方が敬遠をする、観光客もせっかくツアー組んで行くようにしてたのに「何でだ」という声になる、旅行会社もなかなか企画商品を組めないという、どんどん悪循環に陥っていって、そしてこういう事態になったということでありました。

 ただ、やはり海外路線というのは、非常に重要なアクセスでありますから、何とか再開をということで交渉を進めて参りましたけれども、とりあえず3カ月間、4、5、6月の立ち上がりについて、週2便で再開した上で、できる限りの応援はしましょうと、できないことはやりませんけども、納得のいく応援をしましょうということを交渉してきました。その合意点が見いだされたので、今回、4月からの運航再開につながったところでございます。

 ただ、ぎりぎり直前、3月の直前にその合意がなされたので、今、合意した直後の4月からの再開なので、旅行会社の企画商品であるとか、あるいは旅行客にしてもスケジュール調整とかそういうのが、まだ、表に出てきてませんから、今の予約状況というのは、当初はもうこれ仕方がないなという状況から入っていますけども、その上で中国から先般、旅行関係業者を招いたり、それから今、旅行会社に対するインセンティブの提示によっての企画商品づくり、で4、5、6月はフライトキャンセルが出ないように、その話し合いの中でやっていますので、その辺りを踏まえて、安心して組んでくれというような話をしています。

 さらに県庁職員、市町の職員にも、こういう重要性を鑑みて、もしどこか旅行に行かれるんであれば、ぜひ活用していただきたいという呼び掛けを全県的に行っていきたいと思っています。

 

(テレビ愛媛)

 オーストラリアと日本の間での関税の引き下げ合意で、牛肉が少し安くなっているという流れになっていると思われる。ちょうど県が力を入れて開発している肉が赤みの牛で、オージービーフとバッティングするところがあると考えられるが、その辺りの所感を伺いたい。

 

(知事)

 これは、国と国の交渉のいきさつがまだよく分からないんですけど、まずオーストラリアの牛肉で競合するのは一般的なレストランで活用されているステーキであるとか、冷蔵、冷凍ですよね、ハンバーグに使うような乳用牛というんですか、そういう品種で競合するんですけども、和牛とか高級牛は競合するものではないので、今、開発中のやつとはちょっとステージが違うので、そこはあまり懸念はしてないんです。

 ただ、やはりこれだけの関税引き下げというものが実施された場合、当然のことながら今、言った分野での競合というのは免れないと、かつ、価格が下がることが、全ての、直接は本当にマーケットとしては競合しないんだけども、牛肉全体の価格の低下に影響を及ぼす可能性もあると、ですから、こういったものの懸念材料を国は一体どういう対策で乗り越えようとしているのか、対処しようとしているのか、今の段階では全く見えないです。ですから、こういった懸念というのを国に届けていくっていうことは絶対にやらなければいけないなと思っています。

 

 

(愛媛新聞)

 

 今の推測で結構だが、県内で特に懸念されることはあるか。

 

(知事)

 やはり一般的な畜産農家で、高級牛を作ってるところはそう大きな直接的なバッティングはないんですけども、でもシェアでいったらどれぐらいかな、4割ぐらいがですね、今、言ったような直接競合する牛を飼育されてますので、その辺りは十分注意を払っていく必要があると思ってます。

 

(愛媛新聞)

 対策の必要性をどう考えているか。

 

(知事)

 まずは、これは国が決めたことですから、国がしっかりと責任をもってですね、この地元、地域それから関係者の声を聞いて、速やかに対応策というものを提示すべきではないかなと思っています。


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