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更新日:2013年1月15日

中村時広知事就任あいさつ

日時:平成22年12月1日(水曜日) 11時

場所:県庁第二別館6階 大会議室

 

皆さん、おはようございます。本日、愛媛県に知事として着任いたしました中村でございます。これから仲間として、皆さんと一緒にふるさとづくりに邁進していきますので、どうぞよろしくお願いします。

今回、私は、県民の皆さんに『みんなでつくろう、愛顔あふれる愛媛県』というスローガンを呼びかけて参りました。「みんなでつくろう」というのは、言うまでもなく、地域をつくる、ふるさとづくりは、住民の皆さんが主人公であることを基本としているからにほかなりません。

行政だけで、ふるさとづくりはできません。住民の皆さんと一緒になり、やっていくことが理想的な姿であるという、もっとも基本的な呼びかけでございます。「愛顔(えがお)」については、あえて愛媛県の「え」という読み方で書きましたが、これには自分自身の2つの思いを込めています。

1つ目は、確かに今、現代社会では、経済的・社会的に、あるいは構造的な問題一つをとってみても、いろいろな試練が我々の前に立ちはだかっていますが、こうした困難を前に、下を向いて眉間にしわを寄せても現実が変わるわけではありません。むしろ先人たちは、今とは比較しようもないほどの困難を前にして、臆せず、ひるまず、そして後ずさりせず、明日を信じてチャレンジした結果、歴史の扉を切り開いてきたわけですから、私たちも負けずに、次の世代のため、あらゆる困難に果敢に挑戦していかなければなりません。明日を信じる気概さえあれば、いかなる困難を前にしても笑顔が自然と生まれてくる、そういう笑う顔、よい意味での笑顔です。

もう1つは、加戸前知事が提唱された「愛と心のネットワーク」にも相通じるものですが、これから、どう考えても高齢化・少子化が進展していきます。少子化については、あらゆる政策を講じて食い止め、また子どもが増えるようにしていかなければなりませんが、高齢社会への対応は避けて通れない課題です。現在の社会福祉制度で乗り切れないのは火を見るより明らかであり、乗り越えていくには、地域社会のコミュニティーの強化、そして支え合う・助け合う気持ちの広がりといったことを抜きにしては語れません。この、支え合う・助け合うことの根底にあるのは、愛という人々の思いでありますので、この2つの意味を込めて「愛顔」という言葉にいたしました。皆さんも、いろんな課題に向き合っていると思いますが、決して「愛顔」を忘れず、明日を信じる気概を持ち続けていただきたいと思っています。

さて、これから仕事を進めていくにあたり、最初に申し上げたとおり、皆さんと私は、同じ県庁で働く仲間であるという意識を強めていきたいと思います。そこで1つお願いするのは、こうした時代、自分自身に課している5つの意識改革を、皆さんにも是非考えていただきたいということです。

1つ目は、人間どうしても、何か新しいことをするのは大変だ、また新しい問題に向き合わなくてはいけない、くだいて言えばめんどうくさい、そんな思いを持つものです。そうすると、何かにぶつかった時には、どうしてもできない理由を考えてしまいがちです。しかし、できない理由というのは、労力のわりに生まれるものはゼロなので、いかなる時でも、なぜできないかではなく、どうすればできるかを考えていただきたい。結果が同じであっても、その経過は全く異なります。できない理由を考えてできない場合と、どうすればできるかを一生懸命考えてもできない場合があると思いますが、その道のりは、全く異質なものになります。できれば、いろいろな問題に向き合うとき、どうすればできるかという発想を、常にお持ちいただきますようお願い申し上げます。

2つ目は、自治体に倒産はないということはもう過去のことであり、倒産がありえる時代に入ったということを、一緒に認識したいと思います。かつて政府が進めた三位一体改革は、国から地方に権限と財源を移譲するという、われわれには歓迎すべき呼びかけでしたが、その結果なされたことは、国から地方への借金の付け替えでした。市町村レベルで、たちまち立ち行かなくなったのが夕張市であり、他の基礎自治体は市町村合併等々を繰り返しながらしのいできましたが、こうした状況に準じる自治体は、いまなお現存しており、都道府県も例外ではありません。自治体に倒産はありえるという意識を持って事にあたっていきますので、こうした感覚も是非、共有していただけたらと思っています。

3つ目ですが、日本の社会には縦割りの歴史があり、市よりも県、県よりも国といったお上意識が日本の文化の中に根付いてきた経緯があるのではないかと思います。私は、国、市、そして今回県と、さまざまなフィールドを経験して参りましたが、そこには役割分担はあっても上下関係は無いというのが、自分の基本的な思いです。かつて、福沢諭吉翁は「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と呼びかけましたが、このことは今でも新鮮に私の胸に響いてきます。今まで、どうかすると、市あるいは住民に対し、やってあげているという意識がなかったかどうか。しかし、それは本来の姿ではなく、一緒にやる、時にはやらせていただくという姿勢を持つことが大切であり、その姿勢を常に持ち続けることによって、市町や住民の皆さんからの信頼が必ず生まれてくると思います。

4つ目は、失敗に対する向き合い方です。人間ですから、私も含めて失敗は当然あり、完璧なことができるわけではありません。ただ問題は、失敗をどうとらえるかにあると思ってきました。人間ですから、失敗した時に隠そうという気持ちが働いてしまう弱さは、誰もが持っていると思います。しかし、この隠すということがいかに大きな後遺症を残すか。今日、速やかに対処すれば1の力で解決できるものも、翌日に持ち越してしまうと、同じことをするにしても、2ないし3の力が必要になるかもしれません。一週間遅らせたら、10の力を注いでも解決できなくなる可能性もあります。

失敗は隠さず、果敢に報告する、オープンにする。そのことで当然、一時的なおしかりは受けるでしょうが、そのおしかりの声こそが、成長のエネルギーになることもまた必然なのです。大切なことは、失敗をオープンにしておしかりを受ける、そしてそれをエネルギーにして速やかに対処し、同じことを繰り返さないよう手立てを打つ。この3つのステップを踏むことで、必ず成長につなげることができます。いわば、失敗は成長の糧になるという意識をもって、「失敗を隠す」から「失敗をオープンにし、報告する」ことを、お互い共有できたらと思っています。

5つ目は情報化の問題です。私が商社にいた20年くらい前は、電話とファクシミリ、そしてテレックスの3つの通信手段しかなかった時代です。その後、技術革新によって、インターネットあるいは携帯電話、パソコンの普及等々が進み、情報が地球上に氾濫して、いつでも、どんな立場の人でも、どこにいても情報を共有できるようになりました。これだけ身の回りの情報が多くなると、当然のことながら、情報に振り回されてしまい、仕事が進まない、あるいは混乱するなどの事態も想定されます。不必要な情報を見抜き、必要な情報だけを活用するというスキルアップによって、情報にまどわされるのではなく、情報を活用できるようになる、このことについても共有したいと思っております。

繰り返しになりますが、『なぜできない』から『どうすればできるか』へ、『自治体に倒産はない』から『自治体に倒産はありえる』へ、『やってあげてる』から『やらしていただく、一緒にやる』へ、『失敗を隠す』から『失敗を積極的に報告する』へ、そして『情報に振り回される』のではなく『情報を活用できる』へ。私は、この5つの意識改革を、ことあるごとに自分に言い聞かせてきました。皆さんにもお伝えして、これから共有できたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

こうした意識がひろがっていくと、当然に、社会の変化を受けて新しいことにチャレンジする気風が醸成されていくと思います。目の前の仕事に対してはいろいろなとらえ方があるでしょうが、私は、やってみたい仕事と、やらなければいけないと思ってしまう仕事、基本的にはこの2種類があると思っています。

やってみたい仕事の比率が高ければ高いほど人は生き生きとし、やらされている、あるいはやらなければならない義務的な分野の仕事が多ければ、何となく下を向いてしまうような傾向があると思います。しかし、昨日まで、やらされている、やらなければと思っていた仕事も、少し角度を変えることで、やってみたい仕事になることは十分ありえるのではないでしょうか。要は、向き合った人の意識次第であって、常に昨日までルーティンワークのようにやっていたことであっても、ここをちょっと改善すればこんな結果が生まれ、もっと良くなるのではないかと、そういうふうにすべてを見つめていくと、自分の心の中で、やりたい仕事の比率をどんどん高めることができると思います。その高まりとともに空気もどんどん前向きになっていきますから、そうしたチャレンジ精神をしっかりと持ち、また評価できる仕組みづくりも考えていきたいと思っています。

そしてもう1つ、皆さんも御案内のとおり、かつては3割自治、市町村では46パーセント、都道府県では20数パーセント、と言われていました。しかし時代は大きく変わり、もはや国には、かつてのように、地方の政策まで立案し、そしてメニューを提示するという力はありません。これから、地方分権、地方主権というものが推進され、いやがおうにも、地方は自立を迫られる時代に入って参ります。

これまでは国から、各省庁作成のメニューが送付され、われわれはこれを受けて身の丈にあったものを選択する、ということで成り立っていた面もありました。いわば、メニュー選択型の行政という位置づけであったと思います。しかし、先ほど申し上げたように、もはや国にその力がない以上、待っているだけでは立ち行かないことは明らかです。メニュー選択型から政策立案型の行政体へ、どんどん脱皮していかなければ時代に取り残され、ひいては、ふるさとの活力を失することにつながりかねない。こうした意識改革の下、先ほどのベースを踏まえて、メニュー選択型から政策立案型の県庁へ、皆さんとアグレッシブに歩みを進めていきたいと思っています。

また、地方には、広域的な連絡調整事務をつかさどる県と、住民に直結した基礎自治体がありますが、これからは、住民の皆さんと密接に日々向き合う基礎自治体が中心になってくると思います。自立できるところもあれば、規模や地理的、財政的な問題で悩みを抱え、なかなかそうはいかないところもあります。そこと一緒になって考えていくことも必要だと思いますし、県庁の皆さんも、住民の方と直結して物事を進めていく部署は限られていると思いますので、是非、人事交流等によりスキルアップを図り、貴重な経験を積んでいただきたい。同時に、県庁の職員は、一人ひとり素晴らしい優秀な方ばかりであり、その中に相互交流で来ることで、市町の職員も刺激を受け、レベルアップが図れますから、お互い、相乗効果にもつながっていくのではないかと感じています。要は、皆さんの潜在的な能力の出し惜しみがないように、100パーセント、いや110パーセント、120パーセント発揮していただけるような環境をつくることが、私の役割ではないかとも思っています。

さて、そのようなことをベースに、諸課題に向き合っていくわけですが、まず、私たち都道府県の生き残りをかけて、国と向き合ってやっていかなければならない交渉ごとが目白押しです。とりわけ、先ほどの地方分権の流れについては、各党ともほとんど国政の公約に掲げていますから進まないということはありません。しかし、これまでは、この仕事は地方に、これも地方に、これは国でというように、いわば国の論理から見た地方分権論議が先行してきたように思います。そうではなくて、対等に向き合うためには、地方から見た分権論議を積極的におこしていく必要があると思っています。基礎自治体と広域自治体では向き合う事業も違い、自ずと差はあると思いますが、松山市でもプロジェクトチームを作り、基礎自治体から見た地方分権の問題点・ありようと、求めるべきものを取りまとめた経緯があります。できればまた、皆さんの知恵をお借りして、私が国に対して議論をぶつけていく時の武器を与えていただきたい。都道府県の側から見た地方分権はこうあるべきではないか、こんなところに大きな問題が潜んでいるなど、そんなことを取りまとめる作業も一緒になって考えていきたいと思っています。

もう1つは財政の問題です。大変厳しい財政状況は、地方どこも変わりはありませんが、その中で知恵をしぼっていく必要があり、自助努力や資金の調達手段、もっと根本的な部分で言えば、国と地方の財政構造の問題に踏み込んでいかなければなりません。都道府県の負担というのは、放置していても国が決めた福祉制度の下、オートマティカルに増加する仕組みがビルトインされています。と同時に、独自財源についても2年前に所得税と住民税の振替が行われており、あとは、独自財源を充実させるには課税権をとるか、あるいは地方消費税の問題に踏み込むかに集約されてくるわけです。こうした点についても、どこまで通用するかわかりませんが、私が先頭に立って、国に対して真の地方分権、きっちりとした財源・税源の移譲、そして地方というものが成り立つベースをもった上で、地方分権論議をおこしていきたいと思いますので、是非皆さんの知恵を結集して、私に、向き合う時の力を授けていただきますようお願い申し上げます。

今回、17日間の選挙戦を通じ、東予、中予、南予、いろいろな地域に足を運びました。2つの感想があります。1つは、松山市長を約12年務めましたが、大方、愛媛県全体のことはわかっているのではないかという錯覚を起こしていた自分に気づいたことです。それは単なるうわべだけの情報であって、今回、自らの足で地域を訪れ、その実情を目に焼きつけ、そして、ごくごく限られてはいますが、出会った方々の声を胸に刻むことで、なるほど、こういう魅力がそこそこに、そこらそこらにあることを肌身で感じました。

御案内のとおり、愛媛県というのは、東予地域は2次産業、南予地域は1次産業、そしてこの中予地域は3次産業を中心に広がりを見せています。一つの県で、これほどまでに産業の色合い、キャラクターが明確で、しかも1,2,3とバランスの取れたエリアを抱えているところは、日本地図をひろげてみても、我々のふるさと愛媛県以外絶対にありません。これには、大いに自信を持っていいとつくづく感じました。

東予地域では、四国中央には紙産業、新居浜には住友、西条には電気、今治には造船。松山市は、工業製造品出荷額等が年間4,400億円にすぎませんが、四国中央市1市だけで6,800億円、新居浜市7,300億円、西条市が8,500億円、そして今治に至っては1兆円を超えており、1つの市だけで、人口52万人の松山市を大幅に凌駕する工業力を持っているのが実態です。しかも、その主力をなす産業だけでなく、これを支える高い技術力を持った中小企業群、更には裾野産業、そしてそれらを支える関連産業が、それぞれの市ごとにひろがっており、東予地域の産業力・技術力の底力をまざまざと感じました。惜しむらくは、産業ごとに縦割りで、相互の関係ができていない面も見受けられました。愛媛県の力の源泉、宝物であるこの産業力と技術力を是非集約してトップセールスに望みたい、そう思いました。愛媛県の一方の雄である東予地域においては、産業力がキーワードになると感じました。この産業力・技術力を東京や大阪・名古屋、時には海外に向けて全力で発信し、また興味を持った企業に対しては愛媛県が窓口になりつないでいく、そんな対外的な戦略が、活性化への大きなヒントになるのではないかと感じました。

一方、南予地域では、残されているありのままの自然の力が魅力であると思いました。穏やかな紺碧の海に無数の島々が浮かぶ瀬戸内海の風景とは少し違い、多少荒々しさを感じさせる白波の立つ宇和海の風景、また、九州へ伸びた佐田岬の本当に美しい情景や、八幡浜に立ったときの佐田岬に夕日が沈む風景など、目が釘付けになり、自分の心に深く刻まれた瞬間でもありました。もちろん、海の質が違うということは、そこから育まれる水産物の種類も違い、更に加工も営まれている。山に入れば、独特のみかん畑がひろがり、直射日光、海からの照り返しの光、そして段々畑から地面から照り返される光、3つの恵まれた光によって、糖度の高い果樹が産出される。温州みかんでは和歌山に一歩譲っていますが、果樹全体では愛媛県は圧倒的に全国1位です。こうした自然がもたらす恵みなんだと実感しました。山々に入ると、右も左も山林だらけの地域が多かったのですが、しかし、ときおり山林の間から見知らぬ空間、温泉地が現れたり、あるいは山の旬のものを食べる機会に恵まれたり。こんなものが1つや2つにとどまらず、あちらこちらにあるということが、今回、率直に感じた南予の印象でした。

1つ例を挙げさせていただきます。一本松に行った時に、1枚のポスターを見ました。今、南予では、高速道路の無料化実験が行われていますが、南予地域で行われているイベントの告知ポスターでした。そのポスターのコンテンツそのものは非常に魅力的で、個人的にも時間があれば行ってみたい内容でしたが、ふと、松山ではほとんど見たことがないことに気づきました。東予地域でも見かけませんでした。もったいないと感じました。イベントをやっているところに告知ポスターを貼っても人の動きは作れません。外に出してはじめて人の流れができます。ここが思案のしどころで、県の関係のポスターだと思いますが、よいものだけに、人を動かすことに目標を置けばもっと違った展開ができるのではないか、例えばこの無料実験中に何万人呼ぶという目標を立てて、そのためにはどんな仕掛けやどのようなポスターが必要で、そしてどう告知していくのか、こうしたところまで仕事を進めることで、はじめて人の流れが起こせるのではないかと思いました。南予にはそれだけの素材があります。松山市長としても知らなかったわけで、多くの中予の人も気づいていません。東予人も南予は遠いという先入観から、休日になかなか来る機会が少ないようです。身近なところにマーケットがあります。南予の当面の課題は、中予や東予の方々に魅力を伝えて、人の流れを作るということで、人の流れができれば、当然に産物と出会い、購入の機会が生まれ、物の流れへとつながっていくことは間違いありません。これが、活性化策の1つのヒントになるのではないかと感じました。

中予は御案内のとおり、いよいよ「坂の上の雲」のドラマが、来週、月、火、水、木、金と毎日、全国放送が始まります。その再放送の後、12月いっぱいは、第2部青春編の映像が流れます。それは来年まで続く3カ年計画であり、市長時代に東京・大阪・名古屋・福岡と、旅行会社並びに鉄道会社全部にトップセールスを行い、商品化されていますから、大勢の人が絶対に押し寄せてきます。これは何も松山だけの問題ではなく、このことをきっかけとして、愛媛県の魅力を伝えるチャンスでもあります。南予にもこういうところがあります、しまなみ海道はこんなに素晴らしいです、島々にはこのように素晴らしいコンテンツがあります、そういうことを伝えることで、もう1回来ようかというリピーターにつなげることもできますし、こうしたチャンスは目の前にいっぱいあるのです。だからこそ、東予・中予・南予のそれぞれの違いが愛媛の底力であり、パワーの源泉であるということを、皆さんと共有しながら、愛媛県全体の活性化に結び付けていきたいと思っております。

最後に、厳しい課題はたくさんありますが、申し上げたように、未来志向で明日を信じる気概を持ち、ともにがんばっていきたいと思います。私が心ひかれてやまない「坂の上の雲」のあとがきには、このようなことが書かれています。

この物語は滑稽なまでに楽天的な連中の話である。彼らはそのような時代人の特質として、前のみを見つめて歩く。もし目の前に坂道があり、仰ぎ見る青い天の中に一朶の白い雲がかがやいているとするならば、彼らはその雲のみを見つめてひたすら坂道をのぼってゆくであろう。

坂の上に浮かぶ雲は夢であり、理想であり、目標です。それを見つけている人は、当然つかもうと坂道に一歩を踏み出しますが、上り坂であり、辛く、しんどく、苦しい時もあります。しかし、雲をつかむぞという気持ちさえあれば、辛さは生きがいに、しんどさはやりがいに、苦しさはつかんだときの感動に変えることが絶対にできる、これが「坂の上の雲」のメッセージでもありました。これから、愛媛県の課題に、皆さんと一緒に果敢にチャレンジしていくにあたり、その気持ちを持って前進していきたいと思います。

一番最後に、是非、お願いしたいことは、どうせやるならば明るく楽しくやりましょう、ということです。前向きに。そのための第一歩は挨拶にあります。本当に基本ですが、職場で皆さんが意識をして、「おはようございます」、「お疲れ様でした」、お互いに声を掛け合うだけで空気は一変します。私も率先して大声で挨拶をし続けますので、皆さんも、そんなことかと思わずにやってみて下さい。空気は絶対変わります。その明るさの中で、本当にやりがいのある県の仕事に、皆さんと一緒にチャレンジしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

ありがとうございました。

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