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平成19年度退職者感謝状贈呈式知事あいさつ

ページID:0010860 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成20年3月31日(月曜日) 10時30分

県庁本館4階 正庁

 

多年にわたります皆様方の御労苦に感謝いたしますとともに、これからの第二の人生の門出に当たり、ごあいさつを申し上げます。
今、皆様方の胸の中には、三十数年にわたる長い歩みの中での、さまざまな思いが去来していることと思います。
皆様方が県に奉職された昭和45年と申せば、大阪万博が開催され高度経済成長の頃でありました。その後、前半はオイルショックがあったものの、順調な経済情勢の中での県庁生活を送られたことと存じますが、後半はバブルが崩壊するなど、さまざまな試練に遭いながら今日に至ったことと思います。
特に昨年、一昨年と2年連続して職員の給与減額に踏みきらせていただきましたが、償うことができないままでお送りすることを、恐縮に思っております。
県行政の中で果たされたさまざまな役割は、皆様方御自身が一番よく御存知のことで、人に知られていない御功績もたくさんあろうかと思いますけれども、楽しいこと、辛いこと全てを、県庁人生の思い出の中に、いつまでも強く残され、心の支えとしていただければと思います。
お別れにあたって、明治・大正の歌人、与謝野晶子の詠んだ「劫初よりつくりいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ」という歌をお送りいたします。
「劫初」とは未来永劫の「劫」に「初」で、仏教用語で「この世の中ができ上がった初め」という意味であります。愛媛県が明治6年にスタートして以来、この長い歴史の中で、県庁という県政の殿堂を多くの職員が共に築いて参りましたが、この「劫初よりつくりいとなむ殿堂」に、自分も黄金の釘一本は打つことができたという思いを持っていただければと願っております。
これからの第二の人生、それぞれ現職中には果たせなかったさまざまな計画、趣味やスポーツ、旅行、その他いろいろあると思いますけれども、現在私が進めております「愛と心のネットワークづくり」に、余力が残っておられれば、残ったエネルギー、余った時間の二分の一でも三分の一、四分の一でも、無理のない範囲でお力添えを賜り、ボランティア活動をはじめとした社会貢献活動に取り組んでいただければありがたいと思います。
人生80年と言われておりますが、時間の長短ではなく、それぞれ、お一人おひとりの過ごし方次第で、第二の人生が有意義になるものと存じます。
皆様方の今後ますますの御多幸と御健勝を祈念申し上げまして、送別の言葉とさせていただきます。
長年にわたり、誠にありがとうございました。

 

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