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宿泊客災害時対応指針
愛媛県の道後温泉地区は、日常的に数千人の県外観光客等が滞在されており、南海地震等の大規模災害発生時には、四国の地勢的条件から本州への交通機関が途絶し、多くの方々が一斉に帰宅困難者となり、地理不案内な中で困窮した事態に陥るとともに、道後地区近隣のターミナルや避難所に帰宅困難者が殺到し、大混乱や機能まひになることが懸念されます。
このため、愛媛県中予地方局に「宿泊客災害時対応指針検討会」を設置し、発災時に道後温泉旅館協同組合加盟の宿泊施設が、帰宅困難になった宿泊客を引き続き受け入れることにより、宿泊客が安心して交通機関等の復旧を待つことができるように協議を重ね、平成25年12月に対応の指標となる「宿泊客災害時対応指針」を策定しました。
この指針は全国初の取組みであり、今後は道後温泉旅館協同組合等が指針に沿った実務的な対応を図るとともに、他の宿泊関連施設においても是非この指針を活用していただきたいと存じます。