(論文)調湿材としての竹炭の製造方法と性能
松岡真悟・豊田信行・得居輝
【要旨】
竹林の拡大防止・適正な管理には竹材利用の促進が重要であり、そのひとつに炭化利用を考え、床下調湿材としての竹炭の利用を検討するため、炭化最高温度の違いによる適性を調査した。また、竹材は竹齢により大きく材質を変えることが知られているため、竹齢の条件も加味した。その結果、竹炭の材質の面では、精錬度と繊維方向の収縮率は、炭化最高温度800℃辺り以上から安定し、反面pHは、炭化温度に関係なくpH9以上を示した。これらのことから、繊維方向の収縮率は、800℃までの炭化最高温度判別に利用可能であり、電気抵抗計を用いた判別法と併せて、有力な判別方法であると言え、また、pHにおいては、pH調整剤など安定した製品供給が可能であると言えた。次に調湿材としての製造方法と性能では、最高の吸湿性能を有する調湿用竹炭を製造するには、竹齢が1,2年生の竹材を最高温度700℃程度で炭化すること、また竹林管理の面から、雑多な竹齢の竹材が得られ、かつ製品としての性能の安定性が必要なときには、これらの竹材を最高温度900℃程度で炭化することが適当であると判断された。
キーワード−モウソウチク、竹炭、調湿性能、炭化温度、竹齢
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