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後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)の発生状況について

(平成23年11月25日更新)


後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)とは

HIV感染者及び エイズ患者の発生状況

感染経路

エイズについての相談・検査

後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)とは

 ヒト免疫不全ウイルス(HIV:Human Immunodeficiency Virus)に感染して起こる病気です。

 HIVの感染によって身体を病気から守る免疫機能が破壊され、健康な人では通常見られない様々な感染症(日和見感染症)を発症することの総称をいいます。HIVは感染しても症状が現れるまでの期間(潜伏期)が長く、数ヶ月から10年以上も発病しないことがあります。近年、薬の開発が進み、発病を遅らせることができますが、エイズを完治することはできません。

HIV感染者及び エイズ患者の発生状況

●HIV感染者及びエイズ患者新規報告数の年次推移(図1)

 全国のHIV感染者及びエイズ患者の新規報告数は、依然として増加傾向が続いています。平成22年のHIV感染者及び エイズ患者の新規報告数(確定値)は1,544件であり、平成21年(1,452件)に一度減少したものの、平成22年には再び増加し ました。平成22年度の新規HIV感染者は1,075件(前年比54件増)で過去3位の報告数、また新規エイズ患者報告数は469件(前年比38件増)で過去最多となっています。(*血液凝固因子製剤による感染例は除く、以下同様)。

 愛媛県では、平成12年以降年間 6件程度で推移し、平成19年には過去最高の11件が報告されました。その後、平成21年は2件に減少しましたが、平成22年は再び6件の報告があり 、平成23年は11月24日現在で既に10件の報告があります。

図1 HIV感染者及びエイズ患者新規報告数の年次推移:詳細は上記コメント参照。

●HIV感染者及びエイズ患者累計報告数の地域別比較(図2、平成22年末現在)

  HIV感染者及びエイズ患者報告数を地域別に比較すると、関東・甲信越ブロックが人口10万に対して23.7人と他地区に比べ非常に高く、近畿ブロック(13.8人)、東海ブロック(12.2人)がそれに 続きます。中国・四国ブロックは5.3人で、北海道・東北ブロック(4.5人)や北陸ブロック(5.4人)とともに比較的報告数の少ないブロックです。
 しかし、中国・四国ブロックの県別に比較すると、愛媛県は6.1人と、広島県(6.8人)に次いでHIV感染者及びエイズ患者の報告数が多い状況です。病型で分類すると、愛媛県のHIV感染者は3.6人で、広島県(4.9人)に次いで多く、エイズ患者は愛媛県が2.5人で岡山県(2.5人) とともに多い状態です。

図2 人口10万人対HIV感染者及びエイズ患者累積報告数(平成21年末現在):詳細は上記コメント参照。

●HIV感染者及びエイズ患者の年齢分布(図3)

 これまでに報告のあったHIV感染者及びエイズ患者の年齢分布を図3に示しました。HIV感染者(青線)は、全国 では20歳代と30歳代が同じくらいの報告数でそれぞれ35%を占めていますが、愛媛県では30歳代が48%と最も多く、20歳代が28%を占めています。 エイズ患者(赤線)は、全国、愛媛県ともに30歳代が最も多く(全国:33%、愛媛県35%)、年齢区分が高くなるほどエイズ患者の割合が増加します (帯グラフ)。

図3 HIV感染者及びエイズ患者の年齢区分とその割合:詳細は上記コメント参照。

●診断時の症状(図4)

 HIV感染者及びエイズ患者の診断時点(届出時点)での症状について、図4に示しました。診断時点ですでにエイズを発病していた割合は、全国で31.4%、愛媛県で38.6%でした。「エイズを発病して初めて感染に気づく」という ことは、早期治療・発病予防の機会を逃すだけでなく、知らない間に感染を拡大させている可能性があります。エイズを発症する前に検査を受診し、早期に発見することが重要です。

図4 診断時の症状:詳細は上記コメント参照。

●HIV感染者及びエイズ患者の性別(図5)

 HIV感染者及びエイズ患者の性別は、全国(85.3%)、愛媛県(90.9%)ともに男性が大部分を占めています。

図5 HIV感染者及びエイズ患者の性別:詳細は上記コメント参照。

●感染経路(図6)

 HIV感染者及びエイズ患者の感染経路は、性的接触による感染が8割以上を占めています。 また、性的接触による感染の約6割が同性間性的接触によるものです。

図6 HIV感染者及びエイズ患者の感染経路:詳細は上記コメント参照。

●性的接触による感染事例の感染地域と感染経路(図7)

 愛媛県に届出のあったHIV感染者及びエイズ患者のうち、性的接触により感染した事例の感染地域・感染経路(推定を含む)を図7に示しました。

 性的接触による感染地域としては、HIV感染者及びエイズ患者の91.7%が国内で感染しています。また、性的接触による感染経路としては、同性間性的接触 が58.3%、異性間性的接触が41.7%で、同性間のほうが多いものの、異性間も多くみられています。

図7 性的接触による感染事例の感染地域と感染経路:詳細は上記コメント参照。

●愛媛県での傾向

 以上のことから、愛媛県におけるHIV感染 (エイズ患者を含む)の特徴は、次のとおりです。

  • 30歳代を中心とした20歳以上の男性に多い。
  • 50歳以上で発見される場合は既にエイズに進展しているケースが多い 。
  • 国内での性的接触 (同性間と異性間のいずれも)によるものが多い。
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感染経路  (財)エイズ予防財団ホームページ エイズ予防情報ネットから引用

 HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活の中でうつることはまずありません。HIVは主に3つの経路で感染します。

性行為による感染

性行為による感染はもっとも多い感染経路です(感染原因の80%以上)。HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。性行為におけるコンドームの正しい使用は、エイズや他の性感染症予防にとって有効な手段です。

血液を介しての感染

HIVが存在する血液の輸血や、覚せい剤などの依存性薬物の“回しうち”による注射器具の共用などによって感染します。日本では、現在、献血された血液は厳重な検査により最高水準の安全が確保されていますが、現在の技術ではきわめて稀とはいえ、感染の可能性を完全には排除できません。なお、血液凝固因子製剤については加熱処理が行われているので、現在の血液製剤で感染する心配はありません。

母親から赤ちゃんへの母子感染
 

母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。日本では、お母さんがHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染をほぼおさえることができます。

(参考ホームページ) 財団法人エイズ予防財団 エイズ予防情報ネット(API-Net)

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エイズについての相談・検査

 エイズについて不安や疑問をお持ちの方は保健所で相談窓口を設置していますのでご連絡ください。またエイズ検査は無料・匿名で実施しています。

保健所名

所在地・電話番号

検査受付日時
(祝祭日、年末年始を除く)

備考

四国中央保健所

 四国中央市三島宮川4-6-53
 TEL 0896-23-3360(内234)

毎週 水曜日
10時30分から11時30分

検査は要予約

西条保健所

 西条市喜多川796-1
 TEL 0897-56-1300(内331

毎週 月曜日
10時から11時

 

今治保健所

 今治市旭町1-4-9
 TEL 0898-23-2500
 (内364・228)

毎週 火曜日
10時から11時

 

中予保健所

 松山市北持田町132
 TEL 089-909-8757(内261)

毎週 水曜日
13時から14時

 

八幡浜保健所

 八幡浜市北浜1-3-37
 TEL 0894-22-4111
 (内313・314)

毎週 月曜日
10時から11時

 

宇和島保健所

 宇和島市天神町7
 TEL 0895-22-5211(内257)

毎週 火曜日
10時から11時

 

*検査(スクリーニング検査)は迅速検査法により行いますので、その日のうちに結果が判明します。ただし、追加・確認検査が必要となった場合は、結果は後日となります。

*エイズ検査はHIV抗体を測定します。感染直後はHIV抗体が十分につくられていないため感染していても検査をすり抜けることがあります。感染の可能性のあった時期から 3ヶ月以上たってから検査を受けてください。

松山市保健所でも相談・検査を実施しています。お問い合わせください。
(参考)松山市保健所ホームページ(松山市ホームページへのリンク)  

 検査結果を知ることは、大切な人を守るだけでなく、感染者本人にとっても、早期治療を開始すれば発病を遅らせることができるので大変重要です。

 

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