海外で注意すべき感染症について
飛行機のイラスト地球のイラスト 航空機などの移動手段の進歩や国際交流の進展などに伴い、近年、海外へ渡航される方が増えていますが、海外では、衛生状況が悪い国・地域があったり、重篤な感染症が流行している地域もあり、感染症に対して注意を払うことが必要です。
 安全で快適な旅行を楽しみ、元気に帰国するために、以下の情報を参考にしてください。

【一般的に海外で注意しなければならない感染症】
 
 渡航先(国や地域)や活動の内容によって、り患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは、食べ物や水を介した消化器系の感染症です。

 食べ物、水を介した感染症
 A型肝炎、コレラなどは、発展途上地域では広く発生する感染症です。生水、氷及び生の魚介類や野菜の飲食は避けてください。
 蚊を介した感染症
 マラリア、デング熱は、熱帯・亜熱帯地域で広く発生する感染症です。また、ウエストナイル熱は、北米を中心に患者が報告されていて(原因となるウイルスは、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、北米など広い地域に分布しています。)、感染時期のピークは夏から秋とされています。
 長袖の衣服の着用や虫除けスプレーなど、蚊に刺されないための対策が必要です。
 動物を介した感染症
 狂犬病は、我が国では昭和32年以降発生はみられませんが、依然として世界中の国々で発生しています。犬だけでなく、他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染することがあります(狂犬病は発病してしまうと有効な治療方法がありません。)。野犬をはじめとする野生動物との接触を避けることが大切です。
【現在、特定地域で発生している感染症】

 鳥インフルエンザ
 東南アジアから中央アジア、欧州などの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)等の発生が断続的に確認されています。感染した鳥と濃厚に接触した場合に感染するおそれがあります。
 一般的なインフルエンザの予防方法(手洗い・うがいの励行、マスクの着用、十分な栄養と休養をとることなど)を心がけるとともに、生きた鳥が売られている市場や養鶏場にはむやみに近寄らないようにしましょう。
 黄熱
 黄熱は蚊にによって媒介されるウイルス性感染症ですので、蚊に刺されないようにすることが大切です。しかし、森林や森林に隣接した都市部では蚊の猛襲を受けることがあり、こういった場合には防虫スプレー(忌避剤)だけでは効果は期待できません。1回の接種で10年間有効な予防接種がありますので、流行地に旅行する際は接種を受けることをお勧めします。

【正しい予防知識】
 
 海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)及び動物との接触には注意が必要です。
 
 旅行前に
 体調が悪いと抵抗力が落ちますので、出発前から体調を整えることは病気の予防に大切なことです。
 旅行中に
  • 水は必ず沸かして飲むか、ミネラルウオーター(有名なブランドのもの)を飲みましょう。
  • 殺菌されていないミルクは必ず沸かしてから飲みましょう。チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなど、その土地でつくられている乳製品は殺菌されていない乳から作られていることが多いので注意が必要です。
  • 肉類は十分に火が通ったものを熱いうちに食べ、次の日には持ち越さないようにしましょう。
  • 野菜も加熱調理したものを食べるようにし、生野菜は避けましょう。
  • 果物やトマトは皮をむいて食べましょう。
  • 川や湖、沼などの水辺には寄生虫が見られます。淡水での遊びやスポーツは注意しましょう。
  • 虫に刺されてうつる病気は広くみられます。蚊、ダニ、ノミ、シラミなどに刺されないよう服装に注意し、虫除けスプレーや線香なども積極的に利用しましょう。
     特に熱帯地域では、蚊が媒介するマラリアやデング熱が流行しています。
    • マラリアを媒介する蚊は、森林地帯を中心に夜間出没しますので、夜間の外出は特に注意を要します。
    • デング熱を媒介する蚊は、日中、都市部にも出没します(時には家の中でも見られます。)
  • 手についた細菌は、目、鼻、口などのいろいろな所から体内に入ります。こまめに手を洗いましょう。特にトイレの後や食事の前は重要です。
 帰ってきたら
 検疫所では、健康相談が行われています。マラリアやデング熱などの検査も行われていますので、積極的に利用してください。
 感染症には潜伏期間がありますので、かかってもすぐに症状が現れるとは限りません。帰国後しばらくしてから具合が悪くなる場合もあります。熱や下痢など具合が悪くなった場合には、速やかに医療機関を受診するか、検疫所に相談してください。また、その際には、旅行先や滞在期間を必ず申し出てください。

 海外で注意しなければならない主な感染症の一覧(PDFファイル/10KB)
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