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食べない稲作による地域コミュニティの再生と活性化
~バイオマス稲による循環型社会システムの構築に向けて~<要旨>

休耕田や耕作放棄地を有効活用し、「食べない稲」を作ることによって、農地の荒廃を防止し、水の循環や気温の調節、生物を育むなどの多面的な役割を担っている水田を維持するとともに、地域のコミュニティの再生を促し、循環型の農村社会の再生へとつなげます。

「食べない稲」はバイオマス資源として、米だけでなく、稲わら・もみ殻などすべてを有効に利活用します。温暖化対策や原油高騰の影響で、バイオ燃料が世界的に注目を集めていますが、米のデンプン質を発酵させてバイオエタノール(アルコール)を造ることは、基本的に日本酒造りと同じで技術的にも完成されています。また、最近の技術開発で、バイオエタノールは米だけでなく、セルロース質の稲わらやもみ殻からも造れます。さらに、メタン発酵やガス化など様々なバイオマス変換技術によって、燃料や化学原料、各種マテリアルの生成や熱・発電利用なども可能であり、雇用機会の増加や新たなビジネスモデルの創出も期待されます。

バイオマスはコスト面が課題とされるが、今後も予想される温暖化対策などの膨大なコストを考えると、持続可能な社会システムへの変革のためには必要な選択であり、市町レベルでの地域独自のモデルづくりが望まれます。

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